何のために?・・② | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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何のとりえもない平凡で臆病者の神経質者が語る森田的生き方ブログです。

書店の「心理学」とか「自己啓発」とか、時に「スピリチュアル」などの棚を見ますと、「どう生きるか」と言うたぐいの本が所狭しと並んでいます。それだけ生き方を模索している人が多いんでしょう。

でも、不思議だと思いませんか?

「どう生きるか」の本はたくさんあるのに、「なぜ生きるのか」とか、「何のために生きるのか」と言う本は見当たらないんです。

つまり、自分で考えるしかないんですよね。

 

        画像 kokuchipro.com 人はなぜ生きるのか

 

「ああしたい」、「こうしたい」、「こうなりたい」と言う議論に不足しているのは、「なぜそうしたいのか」、「何のためにこうなりたいのか」と言う「目的」の話なんですね。

もちろん、何がしたいのかをしっかり自覚することは大切なんですが、何故そうしたいのかを明確にしておかないと、結局ぶれてしまうんです。

 

例えば、「友達をたくさん作りたい」、「今の職場になじみたい」と言った希望を持っているとします。問題はその先なんです。

何故、友達をたくさん欲しいのか?

何のために、職場になじみたいのか?

と言うことなんです。友達作ってどうしたいのか?  職場になじんでどうしたいのか? それが分かっていないと、何をしても中途半端になってしまうような気がするのです。

 

   画像 businesscommunicationlife.com 人と仲良くなる方法

 

森田先生は、このように述べています。

不眠を治したいと言う時、単に惰眠をむさぼりたいなら、酒でも飲んで酔生夢死すればよい。不眠を恐れるのは、仕事を立派に成し遂げたいと言う欲望があるからである。

対人恐怖、赤面恐怖を治したい、なぜ治したいのか? もし立身出世したくなければ、骨を折って症状を治す必要はない。何の目的があって、どのように治したいのかを、正確に設計しておくことが大切である。

 

しかし・・・です。

もしあなたが、「こうしたい」、「ああしたい」が無くても心配することはありません。  何にもしたくないって本気で思っているのなら、今のままでもいいんじゃないかと思います。重要なのは、世間体や体裁に流されない自分らしい生き方、自分に正直な生き方をすることです。

よっばさんざ目標について書いてきましたが、目標を掲げて頑張れる人は頑張ってほしいし、無い人は無くてもいいとも思います。

ただし、その結果人から嫌われたり、蔑まれたりするかもしれませんが、その結果を甘んじて受ける覚悟をすればよいことなのです。

 

参考・・・「現代に生きる森田正馬の言葉」、「悩むあなたのままでいい」