演習問題・・・① | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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何のとりえもない平凡で臆病者の神経質者が語る森田的生き方ブログです。

これまで4回にわたって、「三項随伴性」およひ「ABC分析」について、説明してまいりました。もしかすると私の説明が下手なので、まだしっかり理解できていない方もおられるかもしれません。そこで今回から4~5回にわたり、具体的な問題を想定して、皆さんに「ABC分析」をしてもらいたいと思います。

難しい問題はありませんので、お遊びがてら、挑戦していただけたら幸いですぞ。

 

①景気が悪くで残業がありません。暇なのでたまたまパチンコに行ったら、なんと千円の元手で10万を稼いでしまいました。次の日もまた一万円勝つ事が出来ました。ラッキー!

 

はい、これが例題です。上記文章の中から、問題行動は何か、どうすればよいのか、問題行動に至る先行刺激、あるいは行動した結果、どのようになったか、それがどのように行動に影響したのか、などについて『ABC』フレームに当てはめて欲しいと思います。

それが終了したら、どこを変えたら(A or C)、問題行動は少なくなるのか、について、考えて欲しいと思います。

 

 

それでは行きますよ。このようになるでしょうか。

「A」残業なし、暇な状態

「B」パチンコに行く

「C」ぼろもうけした

たまたまパチンコに行ったら、偶然ぼろもうけしてしまいました。普段パチンコに縁がない人でも、これだけ儲かってしまうと、また行きたくなるでしょう。しかもこの方は、二回目も勝ってしまったのです。これでは病みつきになること間違いなしですね。だからこの行動を減らしてもらうには、相当の覚悟が必要でしょうね。

 

分析によると、この人は「勝つ」と言う結果か続いたために、それが行動に影響を与えているようです。パチンコ通いが「常態化」しているのですね。

ならば『C』を変えてみますか? パチンコ業者に依頼して、この人が勝てないようにしてもらう・・・なんてことは不可能ですね。

 

『A』を変える方が現実的ですか? 「閑」があったからパチンコ通いが始まったのですから、「閑を作らないこと」が重要だと思います。でも何もない状態で「パチンコするな」と言ってもダメです。そこで仕事に代わる「代替行動」を見つけてあげるのです。もちろんアルバイトでも、別の仕事が見つかれば、理想的ですね。それが無理なら趣味活動や自治会活動でもいいでしょう。要するに「閑を作らない」ことなんです。

 

そしてこの人が言われた通りパチンコに行かずに、代替行動をしたら、ちゃんと褒めてあげましょうね。ご褒美を差し上げても良いでしょう。

要は、パチンコ以外に夢中になれるものを見つけてあげられれば、一番良いのですよね。