ストレス反応とは?① | 神経質逍遥(神経質礼賛ブログ)

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私達は何気なく"ストレス"と言う言葉を使っていますが、ここには二つの意味が有ることを、ご存知でしょうか。

 

まずは、『あの課長、ストレスなんだよなぁ・・』

と言った同僚のぼやき。ここでのストレスの意味は、"ストレスを与えるもの"と言った意味合いですね。

では、『仕事が終わらない、ああストレス感じちゃうなぁ・・』は、いかがでしょう。これはストレスを受けた自分の状態を言い表しています。

 

 

前者、つまり『ストレスを私達に与えるもの』と言う意味でのストレスは、正確にはストレッサーと呼びます。

『人生とは重き荷を負うて、遠き道を行くが如し・・』とは、徳川家康の遺訓ですが、ここの『重き荷』にあたるものがストレッサーです。

 

これに対して後者は、ストレッサーによりストレスを受けた側の反応です。遺訓で言うと、『重き荷』を負うた時の自分の状態です。普通は、『ああ、重いなぁ』でしょうか。でも人によっては『それ程でもないなぁ』と感じるかもしれませんし、『こりゃダメだ!』と最初から投げてしまう人も居るかもしれません。このような反応を『ストレス反応』と言います。

 

昨日も申し上げたとおり、ストレッサーになりうるものは、この世にあふれています。ストレッサーにならないものを探すのが難しいくらいです。客観的に見て喜ばしいと思えるようなイベントも、人によってはストレスの対象となってしまいます。

 

一方、同じストレスを受けても、人によって受け止め方が違います。ほとんどストレスと感じない人もいるでしょう。むしろやる気が出る! と、前向きに受け取る人もいるでしょう。コリャ手ごわいぞ! と構える人も居るでしょう。向き合う前にへたり込んでしまう人もいるでしょう。

 

 

ここまでのことをもう一度整理してみましょう。

ストレッサーとは、荷物そのものです。大きい荷物。小さい荷物。小さい荷物でも次々運ばれる場合もあります。とても一人では運べない荷物もあります。そういう時は支援を依頼するか、荷物を運べるような道具を用意する必要があります。

 

ストレス反応とは、荷物を手渡された人に生じるさまざまな反応のことです。ここでは大きく次の四つに分けて、考えていきたいと思うのです。

まずは、①考えやイメージ、頭に浮かぶもの

次に、②気分や感情に属するもの

次に、③身体的な反応

最後に④行動

です。

 

このように分けて考えていけば、あなたのストレスに対する反応が客観的につかめますし、それを修正していくのも難しいことではありません。

次回はこの手法を使って、実際に私達はストレスに対してどのような反応をするのかを、見ていきたいと思います。