後輩のお誘いでHUMBERT HUMBERTというアーティストのライブを観てきた。
@心斎橋クアトロ。
佐野遊穂さんと佐藤良成さんの男女デュオ。
最近では、「2クール」というドラマのエンディング曲「罪の味」も担当されている。
アコースティック中心ながら、ときどきケルトの土っぽさ、ロックのグルーヴ感が顔を出す。
そして、最終的には心地よいPOPSにまとまっている。
特に「おなじ話」という曲が、とても静かであるのと同時に、かなしさとやさしさが同居してて気に入った。
一番の歌詞はこんな感じ。
♪「おなじ話」
どこにいるの
まどのそばにいるよ
なにをしてるの
なんにもしてないよ
そばにおいでよ
いまいくから まって
はなしをしよう
いいよ まずきみから
どこにいるの
きみのそばにいるの
なにをみてるの
きみのことみてるよ
どこへいくの
どこにもいかないよ
きみのそばにいるよ
それから
ぼくもきみをみつめ
それから
いつもおなじ話
最後の「いつもおんなじ話」ってところがいい。
たとえば。
付き合って長いカップルには「マンネリ」という言葉が見え隠れする。
記念日を祝い続けるのは、だんだんしんどくなるものだし、
何回もプレゼントを考えるのも、だんだんめんどくさくなる。
あんまり変わり映えのしない話題にもだんだん飽きてきて、
ついには、「はじめのころのような情熱が失われた」という思いが2人に訪れる。
いつもおんなじ話をするから、マンネリになってしまう!
そういう感覚の人は多いのではないだろうか。
でも、この歌では、おんなじ話をすることがどういうわけか肯定されているように見える。
なぜだろうか。
単純なことだ。
目新しくて刺激に富んだ話は、気心のしれた友達と、お酒でも飲みながら話せばいい。
大切な人とは、身近なこと、手垢にまみれたこと、生活そのものについて話せばいい。
だって、大切な人とは、すごく長い時間を一緒に過ごすのだから。
ふたりが一緒に時間をすごすということは、
お互いに、なにか(話やプレゼント)を交換することよりも、
なんでもいいから一緒に共有していることであってほしい。
ふたりがお互いを好きでいるために必要なのは、
ふたりでなきゃできないことをやろうとがんばる情熱よりは、
いままでひとりでしてきたことが、ふたりでもできることなんだと知ることであってほしい。
ぼくは、そう思う。
だから、いつもそばにいて、いつもおんなじ話をしよう。
べつに、「いつも」なんて肩ひじはらなくてもいいんだけど。