『アフタースクール』 -ぼくはなんにもかわらないよ- | Nothingness of Sealed Fibs

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見た映画、読んだ本、その他もろもろについて考えたことを書きとめてあります。

内田けんじ監督の『アフタースクール』を見てきた。


この監督の作品は前作の『運命じゃない人』から、結構注目している。


結構きわどいストーリーなのに、なんかおもしろくて、でもすこしほろっとする。

そういう不思議な雰囲気を表現できてしまう日本映画って、いったい何なのだろうか。

いまのことろ、ほかの国の映画でこの手のテンションの映画を見たことがないのはなんでだろう??


ストーリーは、複雑。というか、脚本がこの映画の一番の魅力なので、そこは見ていただくとして。


僕がちょっと、すきだったのは、ラスト近くで、主人公の2人が交わす会話のシーン。


 「ジンノくん、この中学校、全然かわんないねぇ。」

 「ミキちゃんは、かわったの?」

 「えっ・・・?」

 「ぼくは、なんにもかわんないよ。」


人間が変われるのは、変わっても変わらない部分があるからだ。


ややこしくて、すまない。


例えば、すべてが変わってしまったら、もはや同じ人ではない。

いや、そのときには、「すべてが変わった」なんてことも言えない。

端的に別の2つのまったく違う存在として、認識されてしまうだろうから。

人間が変われるのは、常にその人の一部にしか過ぎない。残りの部分は変わらない。


変わりゆくものであることは、同時に変わらないものであること。

そういう見方で相手を見つめるとは、これはもう、ほとんど愛ではないだろうか。


新宿歌舞伎町が出てくるので、懐かしい景色がみれたのも個人的にうれしかった。

面白い作品である。