『おいしい殺し方』 | Nothingness of Sealed Fibs

Nothingness of Sealed Fibs

見た映画、読んだ本、その他もろもろについて考えたことを書きとめてあります。

久々にゆっくりとした休日が取れたので、DVDをかりて観る。


最近、舞台系の作品が面白いということに気づいてきたので、演劇界の大物ケラリーノ・サンドロビッチ監督・脚本(『時効警察』にも絡んでいる人)の『おいしい殺し方』をチョイス。

≪あらすじ≫

料理が天才的に下手な小学校教師の消崎ユカ(奥菜恵)は、料理を理由にふられてばかり。料理教室に通うことを決心するが、そこで出会ったカナエ(犬山イヌコ)とともに、恐ろしい殺人事件に巻き込まれてしまう……。


「脱力系サスペンスコメディー」という触れ込みどおり、相当笑えるサスペンスになっている。ミステリーとしての完成度はもう一歩という感じだが、笑える部分のキャストの演技、台詞の掛け合いがものすごく面白い。

見て損はない作品である。



それにしてもこの映画が持っているような「雰囲気」と同じ空気を外国のコメディー映画で感じたことがないのだが…。日本特有の笑いなのか?だとしたら、結構深く突っ込んでこの手の日本コメディーを分析するのもおもしろそう。



3連休初日は、前日から徹夜で飲み会&カラオケで朝帰り。適当な仲間と適当に話すっていうのはたのしいもんだ。これからも末永くよろしく。

2日目は家に引きこもって、内田樹先生の『街場の中国論』を読む。中華思想が、ナショナリズムではない自文化中心主義であるという指摘は、目からウロコぼろぼろです。もっと戦争論とか、気合入れて読もうと思う。

3日目は、『おいしい殺し方』と『眠狂四郎勝負』を鑑賞して、大満足。小田亮の『レヴィ=ストロース入門』をかじるもあんまり面白くない。この本は、あんまり現場で話せてない気がする。だからわかりづらい。



後輩に教えてもらったバンド、RDWINPSを聞いてみる。『25番目の染色体』は良い曲だと思ったけど、「I will die for you」って、歌詞の部分が引っ掛かる。感傷的にこういう歌詞がかっこよく見えるとしたら危険だ。僕自身は、誰かにこんな台詞言わないし、だれかに言ってもらいたくない。僕は、誰かの存在を賭けてもらえるような価値のある存在ではないし、そもそも存在というのは、賭けたり、贖ったり、そういうやりとりができるような事物ではない。僕が、だれかのために死んだとして、それを価値とおもうのは、死んだ僕本人だけなんだろうなという事実につねに思いをはせていることが重要ではないかと思う。20世紀の前半、「誰かのために死ぬ」という名目のために、いろんな事柄が正当化されてきたのは間違いないのだから。