ガッチリのあとの消滅 | Nothingness of Sealed Fibs

Nothingness of Sealed Fibs

見た映画、読んだ本、その他もろもろについて考えたことを書きとめてあります。

新年度のせいか、朝の電車が混んでいる。

電車の時間は、本を読むかなにか聞くかしないともったいない。

でも、あまりに混んでいるので本を開くどころではない。


それでも今日ついに岩井克人の『ヴェニスの商人の資本論』を読み終えた。

時間かかかりすぎ。


岩井さんはちょっと感傷的な部分でのべている文句が気に入る。

「自分の目で見たことをガッチリ背負って戻る」

「再び会わずに終わりながらもふと、その言葉を思い出させる人の声のような、不思議な響き」


なんでか知らないが、大学生になってから、「ひっそり」とか「誰にも知られないで」という

ことに魅力を感じるようになった。けっして人間としてあまりいい傾向とは思わないけれど、僕にとっては大事な欲望であり、衝動だ。いつのころからか、自分の経験した事実の意味を、その全ての意味を理解し、自分の存在の痕跡を残さないように消滅する。それが僕の願いになっている。


まだ週半ばかと思うと多少寒気がするけど、後輩が入ってきたのでダラダラとしてもいられない。


明日も早起きです。