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クレイモラン城下町

 

ベロニカ:あれ カミュじゃない?
アンタ こんな所で 何してんの?

カミュ:オレのことは どうでもいいだろ。
それよりも ブルーオーブは手に入ったのか?

ベロニカ:もちろん! 全部魔女の正体を暴いた
あたしのおかげなんだから
ちょっとは 感謝しなさいよ。

マルティナ:ロウさま 何か気になることでも?

ロウ:いや 少し考えごとをしていただけじゃ。
魔女をそそのかした男…… 少々気になってな。

セーニャ:英雄グレイグと同じペンダントを持つ男……。
確かに 気になりますね。
その者が ウルノーガなのでしょうか。

ロウ:わからん……。まあ ここで悩んでいても
仕方がなかろう。今のわしらにできることは
真実を求め 大樹へ向かうことだけじゃ。

ロウ:よいか 主人公!
わしらの旅は まだまだ続くぞ。
いざ 行かん! 命の大樹のもとへ!

ロウ:あわわっ! ダメじゃ!
見ては イカン!

セーニャ:あっ! ロウさま!
古代図書館で 熱心に読んでいたのは
これだったんですね!

マルティナ:ロウさま……。
旅先で そういうものを集めるクセ
まだ 治ってなかったのですか。

シルビア:フケツよ ロウちゃん!

ベロニカ:あーあ おじいちゃん。
かっこよく決めたのに 台無しじゃない。

ロウ:まっ 待ってくれ! 違うんじゃ!
これはっ……

ロウ:これはぁぁーーーっ!
 


 

聖地ラムダ


マルティナ:なんだか 今までとは 空気がちがうわね。
険しい山道を 抜けた先に
こんな 神秘的な場所があるなんて……。

ベロニカ:ふふっ マルティナさんたら。
自分の故郷を 神秘的なんて言われると
なんだか 照れくさいわ。

マルティナ:えっ? 故郷ですって?
ということは……。

セーニャ:はい……この地こそ 私たちのふるさと。
命の大樹と共に 世界を見守ってきた
神語りの里 聖地ラムダですわ。

ベロニカ:静かすぎて 退屈な場所だけど
ここに来ると やっぱり 落ち着くわね……。

セーニャ:虹色の枝が見せてくれた オーブを捧げる祭壇は
この里を抜けた先に広がる
始祖の森の 山頂にあるはずですわ。
ここで 疲れを癒やしていきましょう。
勇者さまが いらしたと知ったら
みんな きっと よろこびますわ。
 



ファナード:世界中の命を束ね 見守りし 命の大樹よ。
今日 このラムダの地に
またひとつ 新たな命が 生まれました。
かつて 古き葉として 散った命は
こうして 新たな葉として芽吹き……。
また 違う一生を 歩んでいくことでしょう。
われらの母 命の大樹よ。
聖地ラムダの いとけない若葉に
どうか 祝福を授けたまえ……。

ファナード:……むっ?

ファナード:おお 双賢の姉妹……
ベロニカとセーニャではないか!
いったい いつから そこにいたのじゃ?

セーニャ:長老さま おひさしぶりですわ。
皆さま お変わりないようで 何よりです。

ファナード:……ぬ? ベロニカ。
そなた しばらく見ない間に ずいぶん
背が ちぢんでしまったようじゃな。

ベロニカ:ん~……これは ちょっと いろいろあってね。
それより 聞いてよ!
ほらっ あたしたち 言いつけ通り
勇者さまを 見つけてきたわよ!


ファナード:おぉ……赤子に祝福を授ける 洗礼の日に
勇者さまが いらっしゃるとは。
なんと 今日は めでたき日よ……。
私は 聖地ラムダの長老 ファナード。
こうして お会いできる時を
何年もの間 お待ちしておりました。

セーニャ:長老さま……私たち 世界中を旅して
ついに 突きとめたのです。
勇者さまの命を狙う 邪悪な者の存在を……。

ファナード:……なるほど。それでは ウルノーガなる者が
デルカダール王国の 誰かに化け
勇者さまを 亡き者にしようと……?

セーニャ:私たちは ウルノーガを打ち倒すため
闇のチカラをはらう 何かが 眠っているという
命の大樹の所へ 向かうことになります。

ベロニカ:命の大樹へは 始祖の森の山頂にある祭壇に
オーブを6つ捧げれば 行けるらしいわ。

ファナード:……私は かつて ベロニカとセーニャが
勇者さまと共に 命の大樹を目指し
天高い山を登っていく夢を 見ました。
あの夢は きっと 大樹の神託……。
そう思って ベロニカとセーニャのふたりを
勇者さまのもとへと遣わしたのですが……
これで すべてが 明らかになりました。
あの夢は 勇者さまが 始祖の森の山頂にある
祭壇へ向かう光景を 示していたのでしょう。
始祖の森へ続く道は
この先に見える 大聖堂の奥にあります。
私は 大聖堂で お待ちしておりますから
オーブが 6つすべて 集まりましたら
私の所まで お越しください。
 



ファナード:おお 勇者さま!
6つのオーブが そろったようですな。
なんと すばらしい!

ファナード:それでは 勇者さま。
どうぞ こちらへ お越しください。

マルティナ:なんて きれいなんでしょう………。
こちらの絵は いったい
何を 描いたものなのかしら?

ファナード:こちらの数々の絵は ラムダの地に伝わる
神話の一節を 表したものです。
勇者とは 世界に災厄が訪れる時
大樹に選ばれて 生まれてくる存在……。
この世界に はじめて
勇者という存在が 降臨されたのは
はるか いにしえの時代のことです。
ロトゼタシアの すべての命の源は 命の大樹。
邪悪の神は その 大樹の中に宿る
生命力の根源……大樹の魂を奪おうとしました。
そんな時代に 命の大樹に選ばれ 生まれたのが
主人公さまと同じアザを たずさえた
伝説の勇者 ローシュさまです。
そして 勇者ローシュさまと共に戦った
お仲間のひとり 賢者セニカさま……。
その セニカさまの
生まれ変わりと 言われているのが
そちらの ベロニカのセーニャなのです。

ファナード:ウルノーガ……。
邪神亡き この時代に 主人公さまが
なぜ 勇者として 生を授かったのか……。
皆さまの話を聞いて すべて つながりました。
どうか ウルノーガなる者を 討ち果たし
世界の未来を お守りくださいませ!
ご武運を お祈りしておりますぞ。
 



冒険ガイド 始祖の森の山頂にある天空の祭壇に行き命の大樹への道を開こう。
 

始祖の森


ロウ:フゥ フゥ……。
さすがに このトシで 山登りは
足腰に こたえるのう。

シルビア:山頂まで もう少し かかりそうね。
大樹ちゃんに会う前の 大事な時なんだし
ここで しっかりと休んでいきましょ。
 



ベロニカ:いよいよ明日は 命の大樹のもとへ向かうのね。
なんか 緊張してきたわ……。

ベロニカ:ねえ セーニャ……あの曲を聴かせてよ。
アンタが子供の頃から よく弾いていた
あたしたちの故郷に伝わる あの曲を。

マルティナ:大樹って 夜は こんな幻想的に見えるのね。
私たちの命も あの葉の1枚なのかと思うと
なんだか 不思議な気分になってくるわ。

カミュ:そういえば ラムダの長老が言ってたな。
あの命の大樹が 世界中の命を
束ねているとか……それって ホントなのか?

ベロニカ:ええ……誰かが息絶える時 その葉は散り
誰かが生まれる時 新たな葉が芽生えることで
世界の 命のバランスは成り立っているの。

マルティナ:……もうじき ウルノーガとの決戦ね。
ウルノーガさえ倒せば きっと お父さまも
昔の お父さまに戻ってくれるはずだわ。

マルティナ:あら ベロニカ その笛は……?
あなたも 楽器をたしなむの?

ベロニカ:ううん。これは 長老からもらった お守り。
あたしたちの祖先 賢者セニカさまが
昔 ラムダに残していった物らしいわ。

シルビア:さっ みんな。
おしゃべりは その辺にして 休みましょ。
夜ふかしは レディの天敵よん♪

セーニャ:……ねえ お姉さま。
私と お姉さまは きっと
芽吹く時も散る時も 同じですよね?

ベロニカ:セーニャは いつもグズだから どうかしら。
……でも そうだといいわね。
 



カミュ:なあ 主人公。
ここって あの 虹色の枝が見せてくれた
例の祭壇と 同じ場所じゃないか?

ロウ:……間違いあるまい。さあ 主人公よ。
6つのオーブを 祭壇に捧げるのじゃ。
それで すべてが明らかになろう。

セーニャ:これは 虹の橋……?
なんて まばゆいのでしょう……。

ベロニカ:……いよいよ 命の大樹への
お目通りが かなう時が来たわね。
さあ 主人公 行きましょ。
 



冒険ガイド 命の大樹を登ろう。
 

命の大樹


マルティナ:これが 大樹の魂……。
なんという大きさなのかしら。

カミュ:世界中の命が パンパンに詰まってるからな。
これくらいデカくないと おさまらないんだろ。

シルビア:こうして そばで見ていると
ちょっぴり コワイわね……。
なんだか 呑み込まれちゃいそう。

シルビア:やぁん! なあに これ!?
ピリリッて はじかれたわ!

ロウ:ふむ……。
やはり 勇者の紋章をたずさえた者しか
大樹の魂の中には 入れないんじゃろうな。

ロウ:そして あれこそ 闇のチカラをはらうもの……
おそらく 勇者のつるぎであろう。
さあ 主人公よ。
勇者のつるぎを 手に入れるのじゃ!
おぬしなら……おぬしならば
あれを 手にすることが できるはず!

カミュ:てめえ ホメロス!
いつの間に ついてきやがった!

ホメロス:まったく にぶいネズミどもだ。
誰ひとりして 尾行に 気づかないとはな。


マルティナ:今のは……!?

ホメロス:はしたないマネをされるな マルティナ姫。
あなたが 何をされようと
私に 危害を加えることはできない……。


カミュ:ぐあぁぁっ!!


マルティナ:くっ……なんて強さ……。

ホメロス:さあ……よろこびに ふるえるがいい。
貴様たちは これから 我が宿願を果たすための
いしずえとして 犠牲になるのだからな!

ホメロス 台詞 ドラクエ
ホメロス:悪魔の子 主人公よ!
悪魔の子と 手を結びし者どもよ!
この命の大樹を 貴様らの墓標にしてくれよう!

 

 

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