黄瀬涼太 台詞集 2
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「あ 来た!
待ってたんスよー なんせあんたと一緒にやりたくて入ったんスからねバスケ部!青峰っち!」
「…へ?」
「うんぎゃあ!?誰だアンタ!いつからいたの!?」
「そんで…えっ!?教育係!?誰が!?」
(こいつが…え!?一軍の人!?バカな!
色々ツッコみてーけどまずは…カゲうっす!!!)
「れぎゅっ!?バカなー!!」
「うわっっ いやちょっといいスかその前に 教育係違う人にしてほしいっス チェンジ」
「いやっス!自分よりショボイ奴に物教わるとかマジでムリっス!」
「じゃあ今日の練習中すげぇトコあったんスか!?」
「ああ?」
「この…」
「…は!?二軍の試合に同伴!?このちんちくりんとっスか!?」
「なんでっスか!?」
「青峰っち 黒子っち!!
帰りコンビニでアイスでも食ってかねーっスか?」
「何言ってんスかー ソンケーする人にはケーイを忘れない男っスよオレは!ねー黒子っち!」
「あ 紫原っちも行くっスか?」
「おごるっスよ!」
「緑間っちは?」
「はあ…だから今日からオレがあの人のロッカー使っていいって…
さっきバッシュとか持って焼却炉の方へ…」
「まじっスか!?」
「へー」
「てか緑間っちもけっこう育ちよさそうっスよね実は
変りもんだけど…なんスか今日のは?」
「ちょっ…あの二人って仲悪かったんスか?」
「あー じゃ原因はあれっスかね
最近あの二人がバスケの調子がすげーいいからっスか?」
「なんでっスか! どー考えてもオレへのパスだったじゃないスか!」
「オレッス」
「あ いた!青峰っち 黒子っち!帰りみんなでアイス食ってかねーっスか!」
「桃っちは?」
「ウス」
「サクッと一発黙らせてきてくださいっス」
「黒子っちは昨日からずっと幸せそうっスけど…」
「?それに何か問題あるんスか?」
「いーんじゃないっスか?楽しそーだし
ねー青峰っち!」
「あれ?なんかノリ悪くないっスか?青峰っちむしろこーゆーのいつも燃えるじゃないっスか」
「さー?電話してもつながんないんスよね」
「めずらしいっスね マジ
青峰っちが練習休むなんて…」
「最近青峰っちヤバくないっスか?
あんなんだとバスケ楽しくてしょーがないっスよきっと!」
「は?なんでっスか?」
「大丈夫っスか 黒子っち」
「わわっ オレらもっスか?」
「…な なんスかこれ………初日から超満員…!?」
「ありゃ?うわオレもしかしてキンチョーしてる?」
「ホントッスね―――」
「黒子っち…」
「遅いッスよ青峰っち!ギリギリじゃないっすか!」
「どーしたんスか黒子っち!?」
「(なんだこいつら)…双子…?」
「なんかみんなバラバラじゃないっスか!?」
「なっ…
…チェッ そんな強くあたったっスかね…?」
(今の審判けっこうキビシそうっスね…接触は極力さけて…スピード勝負!!)
「なっ…(今あたってないのに…)ちょっ…今のオレのファウルっスか!?」
「はっあぁ!?どこに目ぇつけてんスか
相手が勝手に転んだだけじゃん!んなジャッジ納得いくわけ…」
「なっ……」
「うっわ珍しー 黒子っちからあんなこと言うなんて」
「わーかってるっスよ!」
「やったっスー!!」
「よかったっスねー …緑間っちは知ってたんすか?」
「どうするって言われても… 心配ばっかしてるわけにもいかねっスよ」
「え…マジっスか!?優勝してからなんか雑誌とかの取材倍増してるっスよ…
オレらはもちろん… 今日だって赤司っちと緑間っちが呼ばれてたじゃないっスか
これで練習も再開したらマジで一瞬顔見るぐらいしかできなそーっスわ…」
「なんか紫原っち 前より一段と食うようになってないっスか!?」
「え?」
「ちょっ… 紫原っち 今のスピン相当早くないっスか?そんなことできたんスか!?」
「……へぇ」
「スゲッ…」
「それと 練習後のコー… 監督のセリフ
練習に来ようが来まいが青峰っちは試合に出すって…
青峰っちはそりゃ強いけど いいんスかねぶっちゃけ」
「ちょっ… 今何が起きたんスか!?」
「さっきの赤司っち なんだったんスかね?まるで別人っていうか……」
「やっぱ 変わったっスよね――」
「フンイキっスよ 練習の
真面目にやってるし 声も出してるけど… 殺伐としてるっつーか
なんか減ったっスよね 仲間意識みたいなそーゆー感覚
元から部内のレギュラー争いは激しかったし 別に和気あいあいだったわけじゃないっスけど
監督と赤司っちが方針変えてからっスよねやっぱ
緑間っちもイラついてるじゃないっスか」
(あ―― まただ…
最近また聞こえるようになった 風の音
バスケ部に入る前 オレが
すべてに冷めていた頃に聞こえていた音)
「はい もしもし… え?モデルの仕事っスか?今度の土曜日……?
いやあ…その日は練習があるんで…
やっぱちょっと… 考えさせてもらっていいっスか」
「…けどまぁ最近 確かにそう思うかもしんないっスねー」
「無冠のナントカじゃないっスか?」
「うーん…
…あ じゃあ こんなのどースか?
次の試合 誰が一番点とれるか勝負しねっスか?
なんかテキトーなもん賭けて!」
「別にお菓子でもいーっスよ」
「緑間っちもどーっスか?」
「珍しいっスね 赤司っちがこーゆー話に乗るなんて…
言っといてアレだけどいーんスか?」
「そういえば黒子っちは?」
「ぐあっっ すべった!?汗でっっ…」
「あ 横どり!横どりっス!」
「こっから巻き返すっスよ!」
「何言ってんすか 黒子っちー 遊びっスよ遊び!
つまんない試合をちょっとだけピリッとさせるスパイス的な?」
「ありゃ… ちょっと本気でやりすぎちゃったっスかね?」
「決勝は明洸ってとこみたいっスね」
「……え!?スタートから出たい?」
「なんか急にやる気じゃないっスか」
「あ… 赤司っち!黒子っちは!?」
「そうっスか…」
「だから面白いんじゃないッスか!」
「え!?決勝の相手 黒子っちの友だちいたんスか?そうならそうと早く言ってくれれば……
…あーでも やっぱムリかも… いくら友達でも
あんだけ差があって最後までマジでやれって言われても…」
「今日も休みらしっスよ」
「黒子っちっスよ
ほとんど学校来てないみたいって
引退の日も結局顔出さなかったし 大丈夫っスかね?」
「そーゆー問題じゃないっスよ!
桃っちが何度か家行ったらしいけど全然出てくれないみたいだし……」
「緑間っち!今の人… スカウトっスか?」
「ちょっ…わっわかったっス 順番にっっ」
「まー… そーッスよね」
「緑間っち あったり前じゃないっスか!
オレが出てたら勝ってたっス 絶対!」
「……ま しょーがないっスね
悔しいけど 今日のオレらは前座っス
おいしい所は主役に譲るっスよ」
「いや……かろうじてだけど…まだ最後の希望が残ってるっスね
…けど たぶんもう…」
「…ムリもない
洛山は…赤司っちは強すぎる…
ゾーンを期待せずになんてやれっこないっス
けどそれは陽泉戦の時とまるで同じ
ゾーンの扉はいかなる時も無情
すがる者に開くことは決してない――――」
「まさか…」(出るんすか!?)
「…その答えは一緒っスよ」
「黒子っちはミスディレクションの誘導のパターンを少しだけ変えてる
いつも目線で誘導する状況では身ぶりで
身ぶりで誘導する状況ではポジショニングでみたいにね
洛山の選手が黒子っちを早々に見失わなくなったのは
カゲのうすさがなくなったからだけじゃない
黛が完璧に黒子っちのミスディレクションを再現していたから
完璧すぎて逆に黒子っちがここまで気づくのが遅れたほどに
同じミスディレクションを知っていた
つまり最初からすでに耐性がついてたんスよ」
「影に徹する 口で言うのは簡単スけど 実はそれはとてつもなく難しい
必要なのは選手としての本能を抑えこむ 鋼のような理性
新型の幻のシックスマン黛千尋には
性能では勝っても黒子っちに絶対勝てないものがある
それはシックスマンとしてのキャリアと
シックスマンとしてチームのために戦う意思 つまり」
「影である覚悟の重さ」
「自分から視線を外すミスディレクションパターンしか習得していない黛に
オーバーフローは使えない
一対一で勝てることも 黒子っちのカゲのうすさ継続と天秤にかけたら
デメリットの方が大きいはずなのに…?」
「赤司っちのゾーンが…」(解けてる…!!)
「うわ…なんか 今のパスでわかっちゃったっス…」
「言っとっけど ウチ(海常)もっスからねーー!!
勝てぇ 誠凛!!」END
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