CRF450L クラッチ開けて驚いた | 山派の手帖

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ZC33S+CRF450L

先日から~と言うか、結構前からになるのか。

クラッチが滑ってるな、と思う場面が多々出てきましてね。

まぁ言うても、走行不能になるとかもないんで、時間見てやるかな、なんて思ってました。

で、ここんとこ天候も悪く乗れない時の暇つぶしにクラッチ一式交換することにしました。




一枚カバーという名のオムツを剥がして、クラッチカバー。

海外の人らは、軽量化も兼ねてカバーはしてないのが多いようです。

本来のレーサーはこのように剥き出しですね。

さて替えるかなと、





この時点ではまだ気付いてない。大きな事に。

プレッシャープレート外して各プレートに手を掛けて、あぁそうだと位置を確認しようとしたらば、どうもなんか違う。





クラッチバスケットがノーマル純正でない!

切り欠きも色も違う。

どうもこれ





HINSONのモメンタム ビレットクラッチバスケットのようです。

驚愕ですね・・・いやマジで驚いた。

このモメンタム ビレットクラッチバスケットは

HINSONの「あえて鉄」クラッチバスケット

こちらに詳しいですが、ざくっと切り出し 一般的なアルミ製品よりも2倍程度の重量があるそうで、トルク感や運転性を向上させるフライホイールの重量UPと同じ効果を得ることができるのです。

という物。

いや・・・前所有者マニアックやな・・・普通フライホイールからいくでしょ。




センターの爪の雑な扱いからも前所有者だと分かる笑

今までも書いてきましたが、めちゃくちゃ雑なんですよ至る所の作業が!

フェンダーレスの配線処理がダメ~燃料ポンプの取り付けがダメ~フットブレーキのボルトをオーバートルクで締めてネジ穴ダメ~リムが多分タイヤ交換の傷、あり得んぐらいに傷まみれでダメ~

とか。

前所有者と書いてますが、いやこれもしプロの作業なら犯罪レベルの雑さでっせと言うね・・・

ワシも人のことは言えたもんではないが、こいつはマジで酷いが過ぎる。

しかしまぁなんだよ、ワシ、ノーマルクラッチバスケットの乗り味知らんのやんって・・・地味にショック笑




スプリングがね、思いの外ヘタってました。これは安いから準備しておいたんですけど良かった。





見た目も測ってもNGでしたね。





セット。なぜあれ?と気付いたかと言いますと、海外の450Xオーナーが動画を上げていて、一番外側のクラッチプレートはクラッチバスケット切り欠き1段ズラしてセットするの間違えないようにと注釈を入れていたからなのです。

その切り欠きが無い。あれ?となったわけです。



写真お借りしました。本来こうなっている。

それにしても最後の手前のクラッチプレートだけズラしてセットするのは何の意味があるんだろうか。どこにもその記載がないので不明。



モメンタム ビレットクラッチバスケット、結構高価なパーツだからまぁ良いといや良いのだが、裏のギアの取り付け大丈夫なんかな・・・と一抹の不安がよぎるが、2万キロ特に無かったから信じよう笑





フリクションプレート傷がね、凄かった。

さて試走。

クラッチの繋がる位置が全く変わり、ぎょっとなりエンストしてしまった。

そして大通りに出て走行。

いや・・・これはヤバい。失われた暴力的な何かが戻ってきた。

いつから弱まってたんや・・・とも思いますが、日々乗ってると分かりにくいもんだ。

しかし改めて新品クラッチでブワッと開けると、うおっ!となる凄まじいトルク感。

もっと早くやっとけば、と言うかやらないかんかったね。

振り返ると、なんなら1万キロぐらいで交換したほうが良かったんじゃないか。

海外の掲示板見てると、5000kmぐらいでクラッチ板駄目になったってな記述もありましたが、それはまぁ早いとしてもって感じかな。人それぞれですからね。





ノーマルのクラッチバスケットの仕様に、寧ろ乗ってみたいと思ってしまった。