![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230114/15/wrserow/a7/68/j/o0800060015229750833.jpg?caw=800)
リアタイヤを交換しておきます。
今日春先ぐらいの気温じゃないですかね? こういう気温がタイヤ交換には助かります。
寒いと作業も捗らないし、タイヤも硬いですから。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230114/15/wrserow/77/ab/j/o0800060015229751647.jpg?caw=800)
併せてチューブも1年ほど経過しましたので交換。
サビは出てますが、まぁまだ健康そう。ですが転ばぬ先の何とやら。
セロー時代はずっとヘビーチューブでしたが、操舵性重くなるし、パンク修理も困難になりますので普通のチューブにしています。
よっぽどに低圧にしない限りは問題ありません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230114/15/wrserow/d6/ff/j/o0800060015229753836.jpg?caw=800)
いつものミシュラン・トラッカーです。
タイヤ注文する際に、別のにしてみようかな?と毎度思うのですが、結局これです。
今の450Lの走らせ方にも合っている。
リアでも1500km程度は走りきってくれるので、ライフ的にもまぁまぁ。
フロントはその倍ぐらい。2回に1回だね。
舗装移動が楽しく走れるのは大きい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230114/15/wrserow/db/9c/j/o0800060015229755368.jpg?caw=800)
交換して3ヶ月以上走行しましたがベスラのパッド。
今のところおかしな摩耗の仕方は見られないようです。
当初付いてた純正の異常な片減りが起きたので、ここは注視しているところです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230114/15/wrserow/3c/8a/j/o0800060015229756166.jpg?caw=800)
何度替えても新品は良いものだ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230114/19/wrserow/aa/83/j/o0800060015229862540.jpg?caw=800)
さて本日はCRF450LのECUについて忘備録的に書いておきます。
よく知られたところですが、日本仕様のECUはだいぶん制限がされています。
最もよく知られた所では馬力、公称24馬力ですか。今も揶揄される数字です。
これを北米仕様のコネクティングチューブ・エアクリボックスの蓋・ECU
に交換する事が一般的なフルパワー化とされています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211206/19/wrserow/18/d6/j/o0800059915042573951.jpg?caw=800)
これらね。
ワシもそう思っていました。これさえ交換すれば最強になって大勝利!
ところがどっこい。パワーは確かに出ているが、異常に乗りにくい。
特に当初装着した、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20211225/18/wrserow/1f/c1/j/o0800053315051430833.jpg?caw=800)
FMF Factory 4.1 RCT。これとの組み合わせが今となっては最悪。
猛烈な破裂音のアフターファイヤーと、あらゆる所でエンストしまくる不安定さ。
そして全体的なスロットル操作に対してギクシャク・・・と。
まぁー乗れたものではありませんでした。
特にエンストは参りました。信号停止前にもクラッチ切っただけで平気でエンストかます。
悩みましたよかなり。なんやこいつは・・・まともに走らん・・・みたいな。
多分ですが、クラッチ切ったときに燃料をカットしているはずで。クラッチ切りますと、音聴いてもおかしいのです。息してないみたいな。鼓動が止まる。
ここから色々調べ始めることに。国内では情報が無さすぎるので、海外のフォーラムを覗くように。
すると、どうもこのエンストブチかますのはUSAでも発生していることがわかりました。
しかもマフラーがノーマルでも症状が出ている。Youtubeの動画でも、交差点前でバスっとエンストしているのを見て、あぁーそんなもんなのか・・・となった。
これらはflame out、stallと海外では書かれてますが、450L発売当初から問題となっている様子。
北米仕様とはいえ、環境仕様に関する制限は熾烈なものだと言うことです。
そうは言うてもこれではアカンやろ・・・で皆が解決のために装着しているのがVORTEX ECUだったわけです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220325/20/wrserow/c0/11/j/o0800060015092895753.jpg?caw=800)
皆さん正に大絶賛であり、これこそが450Lを完全体にするアイテム!となり購入しました。
これが今現在もですが、品薄で。世界中どこにも売って無く入手に苦労したのは以前書き記したところです。
いくら半導体不足言うてもひどすぎない?と思いましたが、後でそれらしい理由はわかりましたがそれは後述。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220325/20/wrserow/b1/ab/j/o0800060015092897592.jpg?caw=800)
VORTEX ECUは本当に素晴らしく、エンストもしなくなりました。
全般的にリッチな燃調と事前にありましたが実際燃費も悪化。それと引き換えにしても得るものは強大でしたので問題なかった。
でまぁしばらく問題は起きませんでした。
が、これがある日突然、妙なタイミングでまたエンストを起こすようになりました。
それを最初に認識したのがこの時です。
そう。ここからエンストに関する闘い笑が始まったのです。
これが当初は前オーナーによる、まずい各所の処理も相まって、一つ一つを潰していくのが大変でもありました。
ワイヤーのヘボい配線・フューエルポンプの異常な取り付けetc・・・
これが新車状態ならば、もうちょい進め方も変わったかと思いますがしょうがない。
エンストの症状。これがこの最初に書いたときの通りで
・スロットルワイヤーが切れたような落ち方
・切れると、セルスイッチ押してもセルモーターは回るが点火しない
・一旦停車し、メインキーをOFF/ONすると、何事もなく再始動する
と言った具合。そして再始動するとその後数百キロ程度では再現しない。
これがまた悩ませる一つでした。あまりにも発生頻度が低い。
しかしなぁ・・・このエンスト発生タイミング、所謂全開カマす所でバスっと落ちるのですが、当然のことながら、強烈なエンジンブレーキを喰らいます。
反射的にクラッチを切るので大事にはなりませんでしたが、かなり怖い。
しかも何時も忘れた頃に出るのだから、タチが悪い。
考えられるところや、少しでも変なところは処置していきました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230114/18/wrserow/b3/8e/j/o0800060015229834929.jpg?caw=800)
キックスタンド・クラッチスイッチ・↑写真のバンクアングルセンサーをそれぞれジャンプして殺す。
併せて、スタートスイッチが無反応の時があったので、スタートスイッチのassyも交換。
無反応は治ったが、エンストは再発。完全に行き詰まる。
ポンプリレーもテスターで測る限りでは問題なかったのですが、念のため替えてみようか・・・で替えたが再発。
ごきげんな時は何ら問題ないし、再現しない時は数百キロも出ないので、もうしょうがないか・・・と思っていた。
と、FBのグループにとあるレポートが掲載されていました。
それが現在のAiM ECUを購入したTACO MOTO社のものでした。
そこには現在CRF450Lにて購入できるECU3種
VORTEX・AiM・ATHENA GET
の特徴が挙げられていました。
以下訳文にて抜粋。
ECU比較
19-23 Honda CRF 450 RL / Lのために利用可能な様々なアフターマーケットECUの技術的および操作上の長所と短所をよりよく理解するために、それぞれを深く見てみましょう。
既知の問題
ボルテックス
スロットル開度40-100%でランダムにエンジンが停止する。ボルテックスはこの問題について何も知らず、改善策もないと主張している。この問題に関する報告は、ライダーグループやフォーラムで何年も蓄積されている。この問題は、クラッチ、キックスタンド、チップセンサーを取り外した状態でテストしたバイクでも発生した。
マップと回転数に応じて4~18%の割合で燃料が過剰に供給される。その結果、オイルに燃料が混入し、燃費が悪くなり、極端な場合はシリンダーのクロスハッチングからオイルが洗浄される。
他のECUに比べ、プロセッサーの処理能力が遅いため、全体的なパフォーマンスが低く、スロットルフィードバックが少ない。
いくつかのシリアルナンバーのロットでは、ファンコントロールが機能しないという問題がありました。
いくつかのシリアル番号のロットでは、寄生電力ドレインデッドバッテリーの問題
この中の先頭に記載の
40-100%のスロットル操作時に、ランダムにエンジンが停止する。
これが正にワシのCRFに出ている症状です。
ちょうど全開を食らわすタイミングなんですよね。これ見て、なんだこれVORTEXの言わば持病か・・・となったわけです。
今までの処置は何だったのよと思ったが、まぁこれがこういうカスタム遊戯の宿命だ。しょうがない。
海外フォーラムにもこういったスレッドがあったりしてね。
450L Dies Suddenly - This is not the "Stall out" issue
あぁ・・・同じだな・・・と。
しかしこれまた妙な事ですが、このストールの症状が出ているのが、VORTEXとFMFエキゾーストシステムの組み合わせで出ているようにも見える。
普通なら「んなアホな」ですが、ここまで来ると「なんかあるかぁ?」と思わず考えてしまう。
何しろこのVORTEXストールの症状は、出る人は出るが出ない人は出ない
なもんですからして。
しかしまぁこれらのレポート眺めていると、TACO MOTO社の推すAiM ECUが俄然気になってきた。
AiMの商品ページにはこう書いてある。以下訳文。
CRF450 LやRLマシンが持つ、厄介で危険なスナッチ・ハーキー・ジャーキー・スロットルや乗りにくい特性をすべて排除し、あるべき姿のバイクに変身させます。
ストールプルーフ性能
Vortex ECUの問題点である、冷却ファンの断続的な制御や、ランダムなエンジン停止を解決しました。
AiMとVortex ECUを比較すると、どのマップもほぼ失速せず、機能的にもスペック的にもAiMが圧勝しています。
AIMは、タコモトの全額返金保証付きです:もし、あなたがこのECUを気に入らず、Vortexが良いECUだと思うのであれば、私たちは返品し、支払った金額を全額返金します。もし、お気に召さないようでしたら、全額返金いたします。
んん、オーバーな誇大広告のようでもあるが・・・笑
しかしワシのに出てる症状が解決できるんなら行くしかねぇな。
ということでAiM ECUの導入と相成りました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221203/20/wrserow/e5/f9/j/o0800060015211570049.jpg?caw=800)
導入後1000km以上走行しましたが、おかしなエンジンストール・シャットオフは発生していません。
VORTEXの問題、これが原因はよく分からずでしたが、気になる点が2つ。
一つは先程のFMFエキゾーストシステムが関係するのか?
と、もう一つは
モタード状態にしたときに限って何故か発生頻度が高かった
です。
もしかしてスプロケット比によるものがトリガーになっているのか?
も考えましたが、なんせ発生頻度が低いため、よく分からんという結果に。
ではAiM ECUは完璧か?これは今後季節が変わってーとかでどうか。悪ければ書きます。
今現在一つ上げるとすれば、気温が5℃付近まで下がると、その一発目のみ始動性が極端に悪くなるところです。
そもそもCRF450Lは、国内仕様のマニュアルにおきましても、10℃切ったらスターターノブを引いて始動せよとあるように、冬場の寝起きは基本悪い奴です。
なのでこれはまぁしょうがないのかと。
朝一回掛かってしまえば、その後その日は1時間2時間休憩しようが、ハードトラックでエンストしようが問題なく即再始動できます。
後はAiM ECUはキーオンのフューエルポンプ動作が無いので、余計に悪いのかも知れませんね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230114/19/wrserow/0f/35/j/o0800060015229849636.jpg?caw=800)
今日なんかは10℃以上多分あったでしょ。全然スターターノブ引かなくても一発始動です。
気温の影響大きいよなと改めて思うところです。
さて肝心なところ。AiM ECUはオススメできるか?
今のところできます。とても良いものです。
但し、それはTACO MOTOチューンのマップとファームにおいては
と但書が付きます。以前書いたとおりに、販売店により内部プログラム・マップ等が違うからです。
ちなみにTACO MOTO AiM、昨年出たばかりのバージョンはバグがかなり多かったようで、ハンドルスイッチが記憶しないとかあったようです。現在は修正済み。
1000km走行時点では、ワシの運用では不具合的な何かは出ていません。
VORTEXダメなん?それも微妙だと思います。ワシの仕様ではダメだったけど、そうじゃなく問題ない人も多い。
ただまぁVORTEXは入手が困難です。これ、なんでそんなにVORTEXだけが酷い納期になっているか? レポートによりますと、
CPUが古いから
だそうです。
調達難を招いた旧式のICを使用した最も古い設計。
16ビット80mhzプロセッサ
へぇ・・・今どき16bitなのか・・・みたいな。
AiMもATHENA GETも32bitですからして、割りと汎用なありふれたプロセッサなんかなと。
そりゃ探すの大変だよねって。
VORTEXの利点もレポートあります。以下訳文。
マッピングがリッチで処理速度が遅く、TPSバッファの許容範囲が広いため、潜在的なTPSキャリブレーションと燃料供給の問題があるバイクでも一般的に問題なく動作します。しかし、これらの妥協は、競合するアフターマーケットのECUと比較して、スロットルフィールとパフォーマンスが低下する結果となります。
トグルマップスイッチ(オプション
3つのゾーンで燃料トリムを調整するための機械的なダイヤル
10種類のプリロードマップを選択するための機械式ダイヤル
モトクロス界ではよく知られた存在で、既知の問題を除いて信頼性は証明されています。
専門ショップによるカスタムチューンも可能です。
スロットルレスポンスの不安定さを解消。
TPSバッファの行が面白い。要は性能が低いがゆえに許容が広く、センサーがドリフトしてもなんとかなる。
という事かと。
だからVORTEXはTPS(スロットルポジションセンサー)キャリブレーションが必要なかったって訳です。
まとめ
今後CRF450LをフルパワーにするためにECU買うとしたら・・・
・北米ECU
これは絶対無い。メリットは車検が通る(らしい)ことと燃費が良いところぐらいか。そこに見いだせるものがあればアリ。
・VORTEX ECU
前述の問題さえ除けば・・・で微妙。ワシは1年間悩まされたので無し笑
・AiM ECU
TACO MOTOチューンのものについてはOK。基本Plug and Playで、燃調の知識ないワシみたいな人向け。今のところ不具合もないのでおすすめ出来ます。
但し、仕様によってはなんかあるのかも。それはマジでわからん。ハンドルスイッチは絶対併せて購入して下さい。
・ATHENA GET ECU
これのみ使ったことがありません。また、何故かこれのみ海外でもインプレが全く見当たらない。スマホで微調整もできるとか、最も玄人向けな雰囲気ではある。誰か買ってくれ笑
多分想像ですが、CRF450Lって結構低走行車の中古が多かったんですよ。探してるときに見てて。
ワシと同じに、安易に北米仕様にしたら最高なんやろ!からの・・・なんじゃこりゃ乗りにくい・・・クソバイク・・・
ってなり、早期売却!
な流れ、多いんじゃないかな。
ワシも北米仕様のままならば、もうとっくにムカつきすぎて売ってるわ笑
ま、今後も大きな問題なく安定稼働させていきたいところです。頼むでしかし!