皆様こんにちは。
XSR125かYZF-R15か、どちらの更新か迷いましたが、本日はYZF-R15の続きです。
YZF-R125の時にショートオーバルタイプを一旦諦めましたが、大きく仕様を変更した結果、何とか方向性というか、製品仕様の目処が付くところまで現状来ています。
その詳細はXSR125の開発ブログで紹介させて頂きますが、YZF-R15に果たして使えるのかどうか。。。?その辺りを見極める為にYZF-R15でベンチテストをしてみる事にしました。
過去のYZF-R125の開発ブログを見て頂ければ分かると思いますが、エキパイからセンターパイプ、サイレンサーの内部仕様までガラッと変更しています。
この仕様に変えてからXSR125(エンジンが同じのYZF-R125)のベンチテストで手応えを感じて進めていまますが、近接騒音値は問題ないとして加速騒音値に若干心配点があります。
このYZF-R15は排気量、馬力共に大きい事から性能云々の前にやはり音量面が気になるところですが、その結果がコチラです。
赤線がショートオーバル、黒線がノーマルです。
いつもグラフが見にくいので今回はバックが白ベースの物にしました。(どうでしょうか?)
YZF-R125/XSR125ではあれだけ苦しんでいたショートオーバル仕様のパワーカーブが、こんな綺麗なパワーカーブを描いてくれてホッとしています。。。でも何で??笑
YZF-R125/XSR125では、いくら頑張って管長を調整しようともこんな感じにはならないのに。。。(笑)
今回新たに造ったショートオーバル仕様は管長を大きく変更する事でYZF-R125/XSR125においても低速域の特性が良くなった事は確かですが、トルクカーブ(点線)を見ても排気量的にはパーフェクトな感じで、個人的にはピークパワーよりもこのトルクカーブが素晴らしいと感じています。
加速走行騒音値が気になるところですが、YZF-R15(軽二輪)の場合、加速騒音上限値は82dBになりますので、それは余裕でクリア出来そうで、テスト後に近接騒音値を測ってみる事に。
その結果、近接騒音値は「87~88dB/5,000rpm」でした。
因みにXSR125の近接騒音値は「88~89dB/5,000rpm」。。。排気量もパワーも上がっているのにR15の方が音量低くて、オマケにこんな綺麗なパワーカーブって。。。長年シャーシダイナモを回しているのですが、今回だけは本当にその理由が良く分かっていないのですが(笑)、結果的に大変嬉しい誤算です。
更に改良出来るのかを探ってみましたが、なかなか上手くアップデート出来ず、このあと触媒の位置
を変更してベンチテストをする事に。。これは次の機会に書きたいと思います。
という事で、実は音量面でもパワー面でも期待していなかったショートオーバル仕様がYZF-R15にも採用出来る見込みとなりましたので、OさんとKさんからリクエストを頂いていた装着画像を少し紹介させて頂きたいと思います。(YZF-R125での装着画像になります。)
・YZF-R125/R15 ショートオーバルフルエキゾースト
とこんな感じになっています。
このショートオーバルですが、「ブラックタイプは出ますか?」とXSR125ユーザー様から質問が来ていましたが、F-BLACK仕様もラインナップ予定です。
また近日中に紹介出来る様にしたいと思っておりますので宜しくお願い致します。
という事で今回の開発ブログはここまでです。
SS-OVAL仕様やラウンドタイプもこのあと控えていますので、コチラも合わせて宜しくお願い致します。
最後になりますが、今週開催予定のJMCA認証試験のお話です。
今回のJMCA認証試験は試験台数が多く2日に分けて試験をする事となり、弊社は後ろの日(25日)に受験を予定しています。。。が、お天気ニュースを見ていましたら今週は明日から24日~25日にかけて「今季最強寒波」が日本列島を襲うとの事みたいです。(今回はかなり強い寒波らしいです。)
往復時の雪も大変心配なのですが現地に辿り着いたとして、試験はドライ路面のみ試験が開催されるのですが、試験当日の路面コンディション次第では試験中止の可能性もあります。
中止の場合は代替日が設定されると思いますが、場合によっては3週間後の2月の試験日にずれ込む事も考えられますので予めお知らせさせて頂きます。
わざわざ最強寒波である事を承知の上、往復時の天候リスクや当日の試験中止の可能性も含めて強行する事は、個人的に避けたい、いや避けるべきでは?と現状考えています。
現地に辿り着けるメーカーさんには無事、試験が開催される事を願っていますが、私的には今回はリスクが多すぎますね。。。
高速道路で雪の影響による多重事故に巻き込まれて高速で一夜を明かすといった事もしばしば起きていますし、いずれにしても今回は天候や交通機関の影響をしっかり見極めた上で判断したいと思っています。
という事で、皆様も安全運手には無理せず十分気をつけて今週も頑張って参りましょう。
それでは。