皆様こんにちは。
本日の大阪は最高気温が8度予想と、2月の気温に逆戻りですがこの週末から来週にかけては26度予想の日もあり、かと思ったらその週末はまた気温が下がるという。。。来週末は東京モーターサイクルショーに行く予定ですが、どんな格好で行くか迷いますね~、寒暖差による体調不良には皆様気を付けましょう。
さて早速DAX125に話を戻しますが、厳しくなった排ガス規制により2024-DAX125用フルエキゾーストではフロントパイプ前方に触媒を内蔵する必要が出て来ました。
上の画像は2022-2023DAX125用のサイレンサー部を外したエキパイ装着画像になりますが、触媒はセンターパイプ後方のサイレンサーとの接続部分に配置しています。
こんな感じです。
この触媒はJMCA会員専用にサクラ工業(株)さんが開発・提供して頂いているJMCA触媒で、主に250ccクラスに使用され、ほんの2~3年前は「125ccにはオーバースペック過ぎる」と言われていた触媒です。
私はマフラー開発時、排ガス規制値をクリアしてる事を確認した上で、ベンチテストによる検証や実走テストにより、そのバイクの特性に合わせ自由に触媒位置を決定して来ましたが、そういった手法が今後出来ないでしょうから、その事に関しては少し残念ですね。。。
というのも使う触媒や触媒装着位置によるパワー特性の変化が125ccクラスでは結構大きくて、「125ccクラスのマフラーのパワー差なんて少ない」という、知った風な業界認識(笑)も少なからずある中、このクラスにおいては他社さんとしっかり差別化出来てきた自負もありますので選択肢が減った事は残念ですが、まぁ出来る事は他にもあるのでノウハウを駆使して引き続き頑張りたいところです。
因みにJMCA触媒ですが今後出てくる車両に合わせて、こちらも第3世代触媒が出てくると思いますが、基本的には今でも十分使える触媒で、厳しくなった今の排ガス規制においては画像の様に触媒を後方に持っていくと、排気温度の兼ね合い含め触媒性能を十分に機能させる事が難しくなったという事です。※22-DAX125では当時の排ガス規制値を余裕でクリアしてたんですけどね。。。
という事で今回、エキパイ前方に内蔵する触媒です。左が今回製品に使用する触媒、右側がJMCAマフラー部会で預かった次世代(第3世代)触媒のプロトタイプです。
間違えると大変なので、第3世代を意味する「3」とマジックで書いています(笑)
で、早速内蔵させるべく触媒外筒を加工・溶接しました。
私は溶接が上手くないのでサンプルとはいえ、お見せするのは気が引けますが。。。(笑)
ターンテーブルで回転させて溶接するのは1週間もあれば素人でもプロ並に溶接する事は簡単ですが、久しぶりに溶接したとはいえ個数が少ないからと横着して(笑)、ターンテーブルを使わないと眼も見えてないし(言い訳 笑)思った以上に上手く出来ませんでした(笑)因みに第3世代の方は見分ける目的で印を入れてます。
この触媒をここに入れます。
そして完成、そして装着。
試作を造っている時は違和感があり過ぎでしたが、装着してみるとそんな感じは無くホッとしました。※違和感がひどい場合、エキパイレイアウトを変えようと思っていました。
今回テストしていくサイレンサーですが、GROM用(ステンレス)とDAX125用(F-BLACK)の他、仕様違いがもう2種類ベンチテスト室にありましたので、この中から進めて行く予定です。
因みに同じ横置きエンジンながら特性の違うGROMとDAX125ではインナーパイプ径や構造が別仕様になっており、方向性を見ていく上でも良いテストになる事を期待しています。
早速乗ってフィーリングを確かめたいところですが、登録は明後日の予定なのでそれまで準備の出来得る範囲でパーツの製作を行ないたいと思います。
それでは今日はこの辺りで。