さて、ハワイ到着まであと少し。
窓の外には突き抜けるような青い海と青い空、ザ・ハワイな風景が広がっているはず
が!
う──、雨です
しかも、ザーザー降りの雨。
これはすぐ止むレベルではないと本能的にわかる、残念過ぎる空模様。
いつもはウキウキ気分で向かう、空港からホテルまでの道中も
まるでモノクロ写真のようで
うーん、テンションがあがらない。
やっぱり到着した瞬間に目に映るのはハワイらしい風景であって欲しいと、無意識に期待してしまうからなのでしょうか。
というのも、
コメ子たち過去のハワイ旅で雨に降られたことはもちろんあるのですが、こと"到着日"に限ってはここまでの雨にあたったことは一度としてなく。
基本晴れか曇り、スコール的な雨はあったけれどそれは限定的なものだし。
特に深く考えたことはなかったのですが、改めて思うと今までがちょっとツイていたのかもしれません。
到着時のお天気って結構旅の気分を左右するんだなあと、そんな人生お初の雨スタートのハワイ旅となりました。
そんな雨のハワイへ向かうJALの機内で、ちょっと心に残るエピソードがあったので記しておきたいと思います。
到着時刻が近づくと流れる機内アナウンスの一例
「この飛行機はただいまからおよそ15分でダニエル・K・イノウエ国際空港に着陸する予定でございます。着陸に備えまして、皆さまのお手荷物は (〜中略〜)
ただいまの時刻は午前7時30分、現地からの情報によりますと、本日のホノルルの天気は晴れ、気温は25度でございます (〜続く〜)」
この日、このいつものアナウンスの中の"ある部分"だけがカットされていたことに気が付いたんです。
それは、
お天気&気温の箇所。
ハッとしました。
それは誰もが見てわかるであろうこの残念な状況をあえて口にせず、意図的にスルーされたように感じられたからで。
到着日「現地の天候は晴れ」のことが今まで圧倒的に多かったコメ子たち、このアナウンスはただ現地の情報を伝える目的のものとずっと思っていました。
当然悪天候のこの日も、その状況を伝えるものとばかり思っていたんです。
でももしこのアナウンスで、
「現地の天候は豪雨、気温は13度」
とかダメ押しの如く言われていたら、ハワイらしい陽気を期待していた誰もが残念な気持ちを募らせ、テンションだってきっとダダ下がりだったはず。
あのお決まりと感じていたアナウンスには、搭乗したお客さんが旅や現地での滞在をより楽しく思い出深いものになるようにとの思いも添えられていたんだなあと。
思い返すと「現地の天候は晴れ」と言われただけで、なんだか気分が上がっていた気がするし。
言葉の持つ力と共に感じた、旅のはじまりの高揚感をそっと後押しするCAさんのプロ意識と心配り。
初の雨スタートのハワイだったからこそ感じられた、印象深い瞬間となりました。
コメ子
【おまけ】
今年の父の日はお酒をチョイス。
辛口の白ワインを届けてきました。