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Natural★Flow 

福岡県北九州市在住フリーライターのブログ。

いろいろな人や情報と出会って感じたこと、伝えたいことを綴ります。

自分のココロに忠実に、書きたいことをありのままに…。

盛岡に帰省する日の朝、奈美ちゃんの旅立ちを知った。
病状が急変し、前日の夜に病院で息を引き取った…と、
F先輩からメールが入っていた。
お見舞いに行こうと思っていたのに…とショックを受けながらも、
ボーッとしている時間はなかった。
とっさに、喪服と黒い靴をスーツケースに詰め込んで、北九州空港に向かった飛行機

奈美ちゃんは会社員時代の一つ下の後輩。
山形の高校を出てすぐに、東京のリクルートに就職した。
大卒者が多い会社の中で、高卒の子はとても初々しく、
みんなからかわいがられる存在だ。
奈美ちゃんは、とても素直ながんばり屋さんだった。
前向きで嘘やごまかしがなく、誰もが本来持っている
"清く正しい心"を呼び覚ましてくれるような子だった。
営業庶務として、私達わがままな営業マンの尻を叩き、
目標達成を後押ししてくれた。
私が今まで出会った人の中で、「清純」という言葉が
一番似合う女性かもしれない。
健康優良児がそのままスクスクと大人になったような健やかさがあった。

盛岡に着いた翌日、お通夜と告別式の連絡があった。
すぐに新幹線とホテルを予約し、8月13日、子ども達を実家に預けて
東京に向かった。
ただひたすら、奈美ちゃんに会いたかった。

結婚後に会社を退職し、3人の子どもを出産した後、
仕事に復帰した奈美ちゃん。
リクルートで一緒に働いていたF先輩たちが経営する会社で、
ワーキングマザーとしてがんばっていた。

めまいなどの症状が出はじめたのが6月。
不調が続いたためMRIの検査を受け、脳腫瘍が見つかった。
神経膠芽腫(こうがしゅ)という最も悪性度が高い腫瘍だった。
7月13日に手術を受けて以来、一度も意識が戻らず、8月9日に逝去。
奈美ちゃんのブログの最新ページには、手術当日「頑張ってくるぜ」
と書かれている。

享年38歳。
ご主人、小学6年、4年、2年の子ども達、親しい方達に囲まれ、
苦しむことなく、静かに逝ったそうだ。

お通夜と告別式のとき、ご主人が今までの経緯と心情を詳しく語ってくれた。
ひと言ひと言丁寧に、ご自分の言葉でしっかりと伝えたい想いを
表現していた。
誠実なお人柄がにじみでるスピーチだった。

「意識が戻らなかったことは、奈美にとってはよかったのかもしれません」
「この1カ月、みなさんの温かさを感じました。本当にありがとうございました」
「奈美は幸せでした。たくさんの方にお見舞いに来ていただき、
 おそらく会いたかった人たちほとんどと会えたのではないかと思います」
「辛いこと、楽しいこと、生きていればいろんなことがありますが、
 子ども達には、“生きていく”ということを、しっかり伝えていきたいと思います」

(注:私の記憶なので、正確なご主人の言葉ではないかもしれません)

式の間中、奈美ちゃんが好きだった「桜坂」の歌が流れ、
生前の姿がビデオで映し出されていた。
亡くなったことを嘆くよりも、奈美ちゃんと参列者が喜ぶことを考え、
今と向き合おうとしている家族の姿があった。

お通夜のご焼香は長蛇の列だった。
300人くらいはいただろうか。
祭壇に近づき、奈美ちゃんのビデオと小学生の子ども達をはっきり見た瞬間、
一気に感情が込み上げてきて、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになるほど泣いた汗
女性も、男性も、ほとんどの人が泣いていた。
家庭で、地域社会で、職場で、あらゆる場所で…、
やっぱりたくさんの人から彼女は愛され続けたんだ。
「さすがは、奈美ちゃん!」と誇らしく思った。

東京に向かう新幹線の中で「今日は、心をみつめる日。」を読んだ。
著者は心理カウンセラーの衛藤信之先生。
「幸福とは、いまを深く生きること」
「毎日が忙しい、慌ただしい方におススメの本」
というフレーズに惹かれ、夏休みに読むつもりで買っておいた本だ。
思いがけず「死」についても触れている内容で、忘れられない一冊となった。

 生きている人はさいわいにも、死んだ人があれほど生きたかった日々を
 いま生きています。
 そうであれば、その一日一日を笑い、楽しみ、感動し、充実させなくては
 死んでいった人に申し訳が立たないと思えるのです。
 楽しまないとあの世で再会するときに、合わせる顔がないのです。
 死を生に生かす…それは前の世代のいのちを見送った者の、
 また、次の世代にいのちを見送られる物の大きな役割なのです。



今回、東京で再会したかつての仕事仲間は20人ほど。
メールやFBを通して間接的に繋がった人も合わせると、
100人くらいとご縁が復活したのではないかと思う。
あちこち調べて連絡を回してくれたF先輩のおかげだ。

10年以上会っていないのに、誰と話しても全然違和感はなかった。
リクルートでがんばり続けている同期、起業して会社を営んでいる後輩、
4人の子どもを育てながら司法試験にチャレンジしている先輩など、
みんなそれぞれの場所で自分の人生を歩んでいる。
今の満足度や幸せ感は十人十色ではあったけれど、
私は再会した人全員に対して敬意を感じ、プラスの刺激を受けた。

このご縁は、奈美ちゃんからのプレゼントだと思って大切にしていきたい。
そして、「生かされている」という万物への感謝の気持ちを忘れず、
自分の役割を果たしていきたい。

「あの日を機に、さらに一日一日を大切に過ごせるようになったんだよ。
 ありがとう」
というセリフを、奈美ちゃんと再会するときには笑って言いたいからラブラブ
今年の4月から、子ども会の会長をしている。
役員などするつもりはなかったが、1年交代で順番に回ってくるので、
ついに引き受けることになったあせる

子どもが2人お世話になっているのだから、やるのはいいけれど、
心配なのは時間が回るのだろうか…ということ。
どうせやるなら楽しく、役割は無難にこなそうと思った。

まずは一番煩わしそうな電話連絡を、携帯メール一斉送信に変更した。
何か行事があるたびに出欠を取ったり、集合時間や持ち物を
連絡するのは大変。
不在であれば何度も電話をしなければいけないし、
いちいち集まって話し合う時間はない。
携帯メール連絡に変えたことで、だいぶ助かったチョキ

みなと祭りのパレード、ドッチボール大会などの行事を終えて、
ホッとしたのもつかの間、7月末から夏休みに入った晴れ
夏休み中はラジオ体操、カレーパーティー、わっしょい百万夏まつり、
校区の納涼大会がある。

校区にある4つの子ども会が持ち回りで、ラジオ体操の当番をするのだが、
なんせ朝が早いビックリマーク
6時10分に公園に行き、倉庫の鍵を開けて、ラジオや出席簿を準備。
参加した子ども達が出席簿にチェックをしたら、当番の大人がスタンプを押す。
毎朝100人以上の子ども達、ご近所の年配の方たちが参加する。
しかも、ラジオ体操のときは前に出て、手本にならなければならない。
左から始まる体操は、右から動かなければいけないので、ちとややこしい。

私は早寝早起きが習慣になっているので、朝早いのは問題ないのだが、
貴重な朝の仕事時間が…と思いつつ、今年は子ども会も仕事!
と思って取り組んだ。

8日間のラジオ体操当番が終わり、昨日のカレーパーティーが無事終了。
今日はほ~っとして、パソコンに向かっている。

幼児も含めて41人が集まったカレーパーティーナイフとフォーク

買い出しは、前日に役員3人で行った。

当日は材料を洗って切るところから始め、みんなでカレーやデザートを
作って食べた。
猛暑にも関わらず、食後は近くの公園で元気に遊ぶ子ども達。
ひと遊びした後のジュースとおやつも、とっても美味しそうだった。

それにしても会長だからか、最年長だからか、
ママたちから「神田さん、~~していいですか?」と、聞かれることが多い。
今まで全然子ども会の運営に関わっていなかったし、
私が知っていることは何一つないんだけどガーン

それぞれが情報を見て判断し、考えて動く仕事のコミュニケーションとは
違うので、普段使わない感覚を駆使しなければならない。
子ども会の目的は「子どもの体験学習」。
大人はサポートする役割だから、葛藤を生まないコミュニケーションを
心がけている。
これが結構鍛えられるのだ…。

行事を重ねるごとに、一人ひとりの子ども達がかわいく思えてくる。
どんどん成長していく様子に感動したり、元気をもらったり。
それが一番のご褒美なんだろうなラブラブ

さぁて、次は「わっしょい百万夏まつり」。
来週月曜は、法被と足袋の仕分けをしてみんなに配布。
6日は夕方から集合して、夜のパレードに参加し、
門司の電照山笠を引いて歩く打ち上げ花火

子ども会って、一番身近で地域に根差した体験学習だと思う。
私のような(地域活動よりも仕事好きな)親まで巻き込んでしまうし、
仕事で忙しいお父さんも引っ張り出される。

そして文句を言いながらも参加した後には…、
さわやかな喜びが味わえる音譜

実はすごい組織なんじゃないか…と感じる今日この頃です。
昨日、無性に腹が立つ出来事があった。

そんなたいしたことではないし、
頭では、相手の言い分も立場も分かる。
でも無性に腹が立ってしかたなかった。

人からすれば、なんで私がそんなに怒るのか意味不明。
私はその問題に対する対処法は頭ではわかっているし、
納得してその通りやれば済む。

でもやっぱり腹が立つむかっ

頭にカチンと来るタイプの怒りとは別モノで、
頭に血が上る感じはせず、考えていることは冷静だけど、
腹の底から怒りが湧いてくる。

帰宅した後も、子どもたちに事情を説明して、
怒りを押さえずに腹が立っている状況に浸っていた。
話を聞いてもらえる人に電話もしてみた。

そうしているうちに、だんだん怒りの正体が見えてきた。

一つの出来事をきっかけに、過去に感じた怒りも
引っ張り出されている。
人に対してではなく、このような出来事が頻繁に起こる
背景に対して怒っている。
怒りの大元は同じところから来ている。

月一回参加している「魂の統合クラス」
習ったばかりのワークもやってみた。

そして、今朝起きたときに浮かんだメッセージは

「創造のエネルギー」

はぁ~、そういうことですか…。

怒りを相手にぶつけなくてよかった。
そこだけは押さえてよかったと、つくづく思う。

少し前にも同じような怒りを経験し、
結果的には創造的な行動に繋がったケースがあった。

理不尽な出来事に対して腹の底から湧く怒りは、
自分の使命に気づかせてくれる燃料のようなもの。
怒りも大切な感情だ。

感情そのものには、よいも悪いもないのだから。
ゴミにするか資源にするかは、自分次第。

しっかり感じて、安全な場所で燃やしてメラメラ
キャンプファイヤーの火を見つめるように、
じっくりと観察していけば、
鎮火すると同時に答えが浮かび上がってくる。

なんとなくわかっていたトリックだったけど、
感情のワークを受けた直後に、ちょっとした事件が起こり、
ハッキリと自覚することができた。

私を怒らせてくれたYさん、
ワークを教えてくれたトラークルさん、
話を聞いてくれたMさん、Hさん、ありがとうございます!

不機嫌を公表したママに代わって、
気持ちよく食器を洗ってくれた子どもたち、
本当にありがとうラブラブ