テレビ番組的には、今年は紫式部、源氏物語の年のようです。
番組はフィクションと承知していても、日本人は限りなく史実に近いと思い込む傾向があるようです。
米田良三氏の著した建築史学は法隆寺移築説に始まり、研究は源氏物語にも及び、その分析手法は文系の研究者たちの全く思いつかないレベルに達しています。
新泉社から出版された4著作と、その後の私家版4冊(AB&JC PRESS)を仮説の集大成のままに留め、自分たちの立場を守ることは、もう不可能でしょう。
現在のところ、世界を揺るがすビッグニュースも日本国内では、いくらネットで扱われても、新聞・テレビに載らない限り国民は知らないままですが、そろそろ限界です。
例え仮説としても法隆寺移築説を先陣切って掲載する新聞社は何処になるのか非常に気になります。
忖度はいらない、一番乗りを目指す記者はいないのか?
手柄を立てたいマスコミ人はいないのか。
法隆寺は594年に伐採された用材を心柱とし、607年に九州王朝の首都大宰府に建てられた観世音寺を現在地まで瀬戸内海経由で筏に組んで運び移築したものです。
源氏物語と法隆寺との接点は今まで誰も考えたことがないのですが、源氏18才の年、618年10月10日過ぎに行われた落成式が7帖 紅葉賀 の描写なのです。
これはほんの一例で、源氏物語の舞台が倭京 大宰府であり、時代も350年遡る という驚くべき仮説が世界的に注目を浴びる日が近づいているのです。
テレビドラマは「そうはさせないゾ」という役割を担っているように感じます。