コロナ騒ぎが始まった頃に比べると、マスク習慣はどっぷりと日本中に根を下ろし、女性の半数以上が“このままのほうが良い”と言いたげです。
化粧に手間が掛からないのは勿論ですが、「おほほ!」と口に手を当て、悪い歯並びを隠したりする日本人独特のマナーと共通の心理が定着したのでしょう。
当初は「マスクを外して顔を見せてっ」と言える雰囲気があったのですが、今ではもう無理です。
昔の『新内科診断学』を紐解くと医療現場で顔を瞬時にチェックすることが求められているのですが、それも出来ません。
悪名高い「パソコン画面ばかり見ている・・・・」診察なら従来と大差なしかも知れませんが、アナログ派には応えます。
自分の店を構えてから45000人以上のお客さんと顔を合わせ、その吐く息を吸って来たのですから、今となっては医療のロマンは消え、顔なし相手の危険極まりないストレスフルな日々を過ごしています。