1964 年3月、私はN大学を受験したのだが、日本史の問題で、鎌倉時代の武家の系図の3箇所に明らかなミスプリントを発見した。
試験官に向かって手を挙げるわけにもいかず、納得のいかないまま合格発表の日を迎えた。
結果は第2志望合格。
初志貫徹、再度チャレンジして翌年 入り直した。
入学して 人生で最高の気分の2年間の教養部生活中に、このミスプリント事故の真相をテニス部の仲間から聞くこととなる。
現代だったら大問題に発展しかねない内容だが、当時は殆ど表沙汰にはならなかった。
なんでも、大学の採った解決法は、合計1000点満点から日本史の分100点をカットし10/9 を掛けるというものであったらしい。
一律に100点 採点から外すという乱暴な方法でなく、該当部分の微調整であったら私の運命は変わっていたかもしれない。
良かったか、悪かったかは別にして・・・・
By the way,
タイトルの入試科目云々に就いては、このエピソードが理由ではない。
今の世界情勢からすると、今後「日本史」・「世界史」とも FAKE HISTORY が白日の下に晒される。
事細かな出来事の暗記、歴史解釈の強制、自由な発想を妨げる等、入試科目を活用したマインド・コントロールが批判される時がやって来る予感がする。