近所にスーパーが出来て間もない頃、2FのCDショップで1970年代初頭の日本のフォークソングの弦楽4重奏3枚組CDを購入しました。
安価でもあり期待は薄く1、2回聴いただけで、その後は忘れていました。
https://www.youtube.com/watch?v=_9dgxJx3J-I&feature=emb_logo
最近聴く機会があったのですが、これがなかなかの優れものなんです。
https://www.youtube.com/watch?v=9bMKd9ozoSg&feature=emb_logo
ノスタルジーを割り引いても若い人たちにも合うんじゃないかと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=1i-3ej5elwA&feature=emb_logo
ネットで調べてみると、演奏はプラハ・シティ・カルテット(第1ヴァイオリン/ヤン・ターリッヒ、第2ヴァイオリン/ラディック・クシジャノフスキー、ヴィオラ/ウラディーミル・クロウバ、チェロ/ペテル・ブラウス)。
編曲は田中三憙、日本ビクターのスタッフが現地で録音したといわれています。
1990年代 共産主義体制だった国の一流演奏家はアルバイト的にこういうものを録音していたとのことです。
このCDが初めて発売されたのは1993年11月、私が買ったのは2004年製作です。
最新版は2枚組となり、曲目も入れ替わっているようです。
クラッシックに疎いけれど雰囲気に浸りたい向きには絶好の音源です。
演奏は旨いし(当たり前)録音もGood!
冒頭のスーパーですが、その後少しずつ経営不振、外資の乗っ取り、飲食店撤退、と お決まりのコースを辿り閉店しました。
近くのもう1件のスーパーも閉店となり、市民生活は快適でなくなりました。
CDショップをうろつき回っていた頃に比べ、この国は随分劣化したと思えるのです。
この3枚組を手にすると、70年代を懐かしむ前に、その後の我が国の坂を下る様が眼前に広がってくるのです。