その後、『建築から古代を解く』という第二作がある、と知るも入手できず、直接 著者にファックスを送りゲットした。
これを契機に分からないことを質問するなど、著者との お付き合いが始まった。
その頃、米田氏は某建築雑誌に続けていた連載を終え、その原稿を某社に持ち込むも 出版を断られた、という。
小・中学校時代の学級文集、高校のクラス会の記念誌の編集などに手腕を発揮した経験から、米田氏の連載の単行本化に心が動き、ごく短い電話での話し合いだけで、編集・出版を引き受けるという約束をしてしまった。
当時、私はパソコンを触ったことすらなかったのだが、この機会に扱い方を覚えてしまおうと思ったことと、歴史・建築の学会が米田氏の連載の内容に不快感を抱いている、と聞かされ 〝自分がやらなきゃ 誰がやる ? !〟 の心境に至ったことも確かだ。
もうひとつは、編集を担当すれば、米田史学の真髄をとことん学ぶことが出来るに違いない、と期待した。
確かに、一読者であるよりは勉強にはなったが、その時は まさか十五年以上も のめり込むとは 全く予想だにしていなかった。
次回(あとがきの続き)をお楽しみに!