昨日の続き
消失前のお城の景色を取り戻すことは簡単なのに、市の職員は怠慢で、やろうとしません。
白壁と同色のスライディング・ウォールを閉めるだけの作業なのに、です。
新聞記事の写真は完成間近(昭和34年)の天守閣ですが、昔の風情を見ることができたのはこの時だけと記憶しています。
あとはズーっと開けっ放しです。
天守閣は外から眺める為のものであり、殿様(ひょっとして市長が?)が「良き眺めじゃ!」とやる為のものではありません。
“危険”を口実に“取り壊し”と言われますが、どのみち“入館禁止”としているのですから、本当はどの程度の壊れ方をするのかを検証するために、わざわざ壊すことは止めて静観することもアリと考えます。
外から眺めるだけの伏見城のような“観光城”という例もあります。
現在の天守閣を精巧にできた映画のオープンセットと考えればよいのです。
いきなり天守閣に挑戦するのではなく、まず、櫓、門、塀などの再建で大工、職人たちがトレーニングを積むことにより、良い結果がもたらされると思います。