悩ましい句読点(特に読点)の扱い - 新たなフェノロサの出現を待つ | 民営文化センター

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民営の文化センターを開設するのが夢。このブログを書いているうちに何かヒントが掴めると思ってやっています。不器用で華やかさに欠ける画面ですが、少しでも世の為人の為になればとwrite everything forever

 

のどちらが読点なのか即答できますか?

 

ちなみに、「読」を「とう」と発音するのは「読点」の場合だけのようです。

 

 

米田良三氏の原稿の編集中、気付いたのですが、氏の文章において「、」の扱いが一定していないのです。

 

文章の流れによっては「、」が邪魔だと感じる場合があったのかも知れません。

 

まず」と「まず」のように、全編を通じて「、」が有ったり、無かったりすると、日本人ならまだしも、日本語に自信のある外国人ですら混乱すると思います

 

 

ここで応用問題です。

 

 

死者を弔うことがまずおこなわれた。」という文があったとします。

 

貴方なら何処に読点を入れますか?

 

日本人なら、読点が無くても平気ですが、外国人だとちょっと辛いと思います。

 

親切なのは、「死者を弔うことがまずおこなわれた。」のように2箇所ですね。

 

 

編者の立場からすると、本文をいじるわけには参りませんが、読点の追加は必要と考えます。

 

と言うのは、現代日本人には、大きな「バカの壁」が立ちはだかっていて、なかなか「法隆寺移築説」が広まりません。

 

わが国ではどの分野に於いてもそうですが、この壁を崩すには「外圧」が有効です。

 

そのためには、日本語を得意とする外国人研究者のための読みやすい歴史書が必須です。

 

続 法隆寺は移築された 建築史学入門はその役割を負っているのです。

 

外国人読者の中から新たなフェノロサが出現することを期待しています。