名古屋のいいイメージを体現している歌手です。
テレビの歌番組への露出度が控えめだったように思います。
その分、隠れファンが其処彼処に潜んでいるのが面白いですね。
彼女の全盛期を過ぎた頃、自分の青春が終わった頃から聴き始めたせいもあって、歌の内容にのめり込むというよりは、曲調、雰囲気に浸ると言う愉しみ方に落ち着いたのは勿体無い事でした。
いい歳こいて名古屋・ファルコのタワー・レコードでファースト・アルバム『高木麻早』を求めて20年以上経ちますが、いい1枚です。
その後の曲はYou-Tube経由で愉しんでいますが、別バージョン、スタジオライブ、大学祭学園ライブもなかなか聴き応えがあります。
彼女はシンガーソングライターと言われますが、他の作曲家、作詞家も曲作りに加わってアルバムに纏ているので、様々な曲調が楽しめます。
声質は中島みゆき、ユーミン、山本潤子らと同様、独特の揺らぎと音程に伴う微妙な変化が感じとれますが、彼女にしかない装飾的な隠し味が大きな魅力となっています。
ブルー・ノートは毎回Sold Outだったというのも肯けます。