せっかくチコちゃんが「ボーっと暮らしてんじゃねーよ」とアドバイスしてくれるのだから、歴史番組も「言っていることが嘘じゃねーか」と常に疑ってみましょう。
学校で習った通りだからといって、鵜呑みにしてはなりません。
6月5日夜の三十三間堂の番組は上手に作ってありましたが、其処彼処に米田良三著『建築から古代を解く』を意識した作りであることが見え見えで楽しかったですっ!
此処では個々の問題点には触れませんが、定説を守る側の“嘘とホントを巧みに混ぜる技”には脱帽です。
『建築から古代を解く』は著者が自作ナンバーワンと自画自賛する位、お上は発禁にしたい位の内容ですが、すればかえって目立って藪蛇なので、出版元も忖度の上、過去の出版目録上の扱いを有耶無耶にしているようです。
つまり、出版史上『建築から古代を解く』のような本は無かったことにしたい雰囲気なのです。
「九州王朝」自身のみならず、それに触れた本までもが同じ運命を辿るなんて、絶句するしかありません。
「法隆寺移築説」出現以降、則天武后と天武天皇との密約がバレないように歴史学者さんたち(文系)は必死なのですが、追求しているのは理系ですので、恐らく反論はむつかしいでしょう。
今なら『建築から古代を解く』はネットで安く買えるので、少しでも歴史に興味があれば入手しておきましょう。
値上がりする可能性があります。
モタモタしていると、お上が買い占めるかもしれません。
それ位、困った内容なのです。