「また 長谷寺か!」等と言わないで興味を持っていただきたいと思います。
法隆寺より80年ほど古いお寺のお話です。
受験勉強で付いてしまった悪い癖を捨て、大人の歴史を勉強しましょう。
相手がどのような手を使って騙しに来るのかを学ぶほうが楽しいじゃないですか。
冊子「あかい奈良(2004年春号)」の「奈文研だより」にS.S.という日本建築史の専門家が長谷寺について「長谷寺本堂は、近世初期の代表的な大規模仏堂として知られています。
しかしその建立沿革など不明な点が少なくなかったことから、初めての本格的な調査に取り組んでいます。」と述べています。
そしてその集大成が『重要文化財 長谷寺本堂調査報告書』です。
ネット社会の素晴らしさと言えますが、通常入手することが出来ないはずのこの報告書が大阪の 天牛書店 という古本屋経由で手に入りました。
今のところ、ざっと目を通しただけですが、メチャ面白い事実が所々に見受けられます。
長谷寺本堂が九州から移築されたオリジナルの建物であると言う米田氏の自信あふれる見解は、この報告書によっても裏打ちされていると思われます。
本書で「長谷寺移築説」は確信となりました。
少しずつこのブログで紹介していきますので期待していてください。