三瀬村にある石垣のお話の続きです。
ネット映像を漁っていると興味ある景色に出会うことがあります。
国道263号線を北上 し、三瀬中学校を過ぎて間もなく右折し、そのまま進むと米田氏が雲居坂と推定した坂を越え、再び国道263号線に合流します。
そこはもう倭国長谷寺の敷地です。
この坂は倭京(大宰府)を出発した元祖・清少納言らが通過した緩やかな坂で、写真には低くなだらかな左側の崖に小さめの石を用い階段状に積み上げた石垣が認められます。
この印象的な石垣は500年代に積まれたものかもしれません。
しっかりした造りに見えるのは名だたる倭国長谷寺の玄関口のせいでしょうか。
この坂の両側に住宅が建ち始めているのですが、住人は自分の家の前の道を、かつて紫式部ら九州王朝の貴族たちが牛車で通過したというイメージを描くことができるのでしょうか?
地元の人々に『現代を解く・長谷寺考』を差し上げたい心境です。