夢の島決戦~テキサスマッチ加藤茂郎×ディアブロWKO~激勝!磯英弥が佐藤泰丸め込み | プロレス表舞台の放浪記

プロレス表舞台の放浪記

一プロレス・ファンから、電子書籍『プロレス表舞台』を立ち上げた斉藤雅治が、プロレスと関わった日々を想いのまま、書き綴る。

 21日夜、新木場にて夢闘派プロレスが行われ、ダークマッチ含め5試合の激闘が展開された。

 

 この日は、同所にて4つのプロレス興行が開催、朝のBKFに始まり、キラキラプロジェクト、華激に続き、締めの興行となったのが夢闘派プロレスであった。

 

 メインは、これぞ夢闘派プロレスというような象徴的な試合。

佐藤×磯は2月にも対戦し、熱戦を繰り広げてるだけに、好試合は約束されたようなものであるが、期待通りの熱戦となった。

 序盤のグラウンドを中心とした攻防から、中盤、佐藤のカウンターのフロント・スープレックスが炸裂したあたりから試合が動き出す。

 佐藤が河津落としから~の、オリジナル変形河津落としの連発で必勝パターンの流れ。更に、畳み込むように攻めに出たが、磯が逆さ押え込みで逆転。佐藤はカウント2で跳ね返すが、磯のタテ続けのスモールパッケージ→横十字固めと3連続丸め込みに、遂にカウントスリーが入り、磯が逆転勝利。

 試合は佐藤ペースで進み、最後は大技で決まると思われたが・・、丸め込みによる逆転、どちらが勝っても不思議でないと思わせる結末であった。

 

 メインが夢闘派の象徴的な試合と書いたが、打って変わって、セミは、夢闘派のイメージからすると異色の試合。

 メイン、セミ共に闘いを感じさせる試合である事に代わりないが、これぞプロレスの醍醐味と感じさせるスリリングな試合となった。

 

 ルールはテキサスマッチ、リングアウトなし、3カウントフォールなし、決着は全てKOかギブアップのみで決する完全決着ルール・・・当然、予測通り、客席まで雪崩れ込んで大荒れの展開。

 

 レフェリーが危険とみなした行為以外は全ての反則が認められるの謳い文句で、チェーンは認められたが、加藤が使ったメリケンサックは反則を取られると、不可解な部分もあり、結末もスッキリしない結果であったが、遺恨が深まり、決着戦に期待というところか?

 それにしても、こんな遺恨試合でも、キッチリと見せ場のデドリードライブで投げ飛ばされた、加藤選手、素敵である。

 

■夢闘派プロレスリング 

日時:5月21日(日) 開始:18:30

会場:新木場・BumB東京スポーツ文化館

磯の低空飛行ドロップキックが、佐藤の左足にヒット。

勝負に出た佐藤は、オリジナルの変形河津落とし。勝利目前までいったが・・・最後は、磯の返し技3連発。近代の大技連発のプロレスに警鐘を鳴らした。

 

<第4試合 メインイベント シングルマッチ30分1本勝負>

●佐藤泰

 18分20秒、横十字固め

○磯英弥

ロープ際で、加藤を攻撃するディアブロ。

チェーンを加藤の首に巻いたディアブロは、このまま加藤をオーバーザトップロープで投げ捨て、ロープを利用し加藤をチェーンで首吊り。加藤はチェーンを引っ張り、ディアブロと場外へ。

リング下にあったプラスチックケースで攻撃するディアブロ。ケースは木っ端みじんになる。

ディアブロに馬乗りになりメリケンサック攻撃を仕掛ける加藤。

 

<第3試合 セミファイナル テキサスルール時間無制限1本勝負>

▲加藤茂朗

 11分20秒、両者KO

▲ディアブロ

渡辺、松崎の超ベテランコンビに、田馬場、大野のヤングパワーコンビが挑んだ試合は、格闘技色の強いマッチメイクとなった。上写真は、ベテランコンビのツープラトンのカウンター攻撃をかわした田馬場が、渡辺のバックに回り込み、ベテランを同士打ちにした。

最後は番長の独壇場。大野にランニング・ネックブリーカー・ドロップから~の、バックドロップ2連発で圧勝。場外では、渡辺が田馬場を分断。

 

<第2試合 タッグマッチ30分1本勝負>

渡辺宏志、○松崎和彦

 9分58秒、バックドロップ⇒体固め

●大野翔士、田馬場貴裕

この日がデビュー戦とは思えぬレスリング・センスの良さをみせた清水来人。足の筋肉の盛り上がりも素晴らしく、随所にハッとする動きも見せてくれた。課題も山積みだが、デビュー戦としては、かなり良かったのではないか。

 山田が清水の良さを引き出した部分もあったようだが、同時に、時折、ゴツンと鈍い音がするヘッドバットや、強烈なエルボー等、打撃でプロの洗礼を浴びせていたのも、清水の力量を見計らっての事か。

 フィニッシュは、プロレスデビュー戦では定番の逆エビ。清水は悔し泣きで泣き崩れる。この日の悔しさを忘れずに、練習すれば、将来が本当に楽しみな有望株だ。頑張れ!清水。

 

<第1試合 清水来人デビュー戦 シングルマッチ15分1本勝負>

○山田太郎

 4分29秒、逆方エビ固め

●清水来人

ダークマッチでXと発表されていた夢闘派プロレス指名選手は、神田カレーマスク。入場するなり、この日、エプロンサイドでビデオ撮影していた、深見さんを襲撃。攻撃されながらもビデオカメラを離さない深見さんも流石である。

近藤ド〝根性〟洋史、得意のブロックバスター炸裂!

正体バレバレの神田カレーマスクであったが・・・

 

<ダークマッチ 近藤ド〝根性〟洋史編ラストマッチ 10分1本勝負>

●近藤ド〝根性〟洋史

 7分28秒、回転エビ固め

○神田カレーマスク(夢闘派プロレス指名選手)

 観客入場前の会場で、渡辺宏志と山田太郎より、プロレスの基本の動きのレクチャーを受ける清水。受け身や、ショルダータックル、サイクロンホイップ等、先輩レスラーより、細かくアドバイスを受けていた。

 当初、この日のマッチメイクでは、デビュー戦予定と記されていたが、最終判断は、この練習終了後、渡辺選手が判断。

 興行開始直前まで、団体関係者にも、試合がどうなるのか知らされていないようであった。

 

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