マタイ まーたい へん | Nagoya Double-Reed Ensemble

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みなさんこんにちは、結構調子が良くてこれなら明日の本番で使えるかも音符と思ったリードを指でバキッとしてしまった経験はおありですか?私は昨日ガクブル(以下省略)

さて
今週のお仕事はバッハの「マタイ受難曲」です。この作品、わたくしは「オーボエ界のトライアスロン」と呼んでまして、なぜなら

・楽器を3種[オーボエ・オーボエダモーレ・イングリッシュホルン]を持ち替える必要があり、どれも長~いソロがあったりして気が抜けない。
・全曲だと3時間半の超大作。今回多少カットがあるが、それでも3時間は必至。全曲だとトライアスロンのオリンピックディスタンス+1時間くらいの演奏時間。パート譜も34ページに渡る。
・リードを3種作っておかなければならないので、練習準備が大変。楽曲の最後あたりはキツすぎて、バイクタイヤのチューブ息漏れみたいな音が自分から発しているのが分かる。

という感じなので、勝手に名付けました(笑)
かのような過酷な作品なのですが、それでもなお「ああ本当にこういう作品に接することができて良かった...」と思える、素晴らしい楽曲です。

よく言われることなんですが、同じくバッハの《ヨハネ受難曲》が「予言の成就を述べる」ロゴス的な色合いの強いものに対して、この《マタイ受難曲》は「愛ゆえに、犠牲となったキリストがいかにわれわれに内在化するか」のアガペー的性格をドラマティックに表現することを念頭に置かれて書かれてあります。ま、そういう難しいことは置いておいて、バッハの楽曲の構成力、和声の扱いの巧みさ、群衆合唱における対位法の妙、ドイツ語の言葉と音型の巧みな選択、場面に応じて様々に変わるコラールの味わい...などなど、音楽をやってて良かったなあと思えるところばかりです。

しかし、たいへんなのは事実(笑)
この作品、オーボエは4人要る曲でして、オケが2つ要るんですね。で、第1オケ第2オケそれぞれ2人づつという布陣なんですが、今回1オケがわたくしだーいしと真美ちゃん、、ファゴットにマチコさん。2オケがえりんこさんとHさん、fgがSさんと、名古屋ダブルリードアンサンブルのメンバーが4人、おりまして。

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こちら休憩時に合わせているところ。2人で6本の楽器がゴルフのアイアンのように林立しているのがわかりますでしょうか。

相変わらずですが、疲れて真美ちゃんが

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訳の分からんことをなさってました。
また相変わらずですが「楽器って高いですよねぇ!!鉛筆1本買うのとはわけが違いますからねぇ!!!」とかそうなんだけどそのたとえって超極端すぎみたいじゃね?な事を叫んでたり、リハの時、指揮者の先生が発する人間とは思えない音(時々なぜかスキューバダイビングのような音をたてる)に激萌えしてたりと、まことに緊張感のあるリハーサルでした。
てか本番は明日なので気を抜かないように、私がね、リードこれ以上割ったりしないとか怒る


で、休憩時

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変な宗教に見えなくもないですが、
真美ちゃん曰く「肩コリを取るストレッチなんですよ~!!!」と皆に強制的にやらせてました。「これ良いでしょう???!!!」と力説する真美ちゃんに皆さんからも「余計肩凝ったわ」「声でかくて休まらんわ」と大好評(笑)。見てたらおかしすぎて写真手ブレしております、すみません(笑)。

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私もやってみた。余計肩凝ったわ(笑)。

ストレッチとかそーゆー役に立つ話からだんだん脱線していき、えりんこトークショーになるあたり。

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何の話してるかは内緒です(てゆか言えません汗)

かのようにグッタリしながらも充実して終わったリハーサル、今日もこれからですが、歌と楽器が渾然一体となったバッハの傑作、さてどんな化学反応するか、楽しみです。

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6年前の同じ曲の本番では、指揮者の先生が練習では細かくお振りになっていたのに、本番でカンフーみたいなスローモーションになっていたので、全てのことを想定しながら本番に臨むというマルチタスクな結果、明けの日曜・月曜はおそらくグッタリ最高潮だろうなぁ..と予測する本日でした。


というわけで最後にホノボノ画像をご覧ください。

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