オーボエつれづれ | Nagoya Double-Reed Ensemble

オーボエつれづれ

 みなさんこんばんは、忙しいとどうもお腹の調子がイマイチになってくるだーいしですがご機嫌いかがですか?

さて、今回はオーボエつれづれと題しましてこのところのなんかやっているバタバタをテキトーに。いつもは書くことを一応考えから書くのですが、今回はもう思いついたことをダラダラとなので、いつも以上にどーでもいい内容(しかもオーボエのことなので少々マニアック)です。

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 家の玄関前に羽根が落ちてた。どの種の鳥か判らないがキジか...?オーボエの管内の掃除には普通、七面鳥の羽根を使いますが、人によってはキジの羽根も使います。で、「これ使えるんかな?」としばし考え、拾って中性洗剤でしっかり洗い、しっかり乾かした。でもちょっと使う勇気がなく、とりあえず部屋のオブジェになっております(笑)


 さて、先日一ヶ月ぶりのお休みだ、わーいと、前夜友人と居酒屋でグニャグニャになっていましたら23時頃ピンチヒッターのお電話がかかってくる。「実は明日なんですが、本番なんとか代打なりませんか」まじっすか。というわけで楽しみにしていた生徒ちゃんの演奏会を聴く予定を諦め、現場に行き、♭シー ララレレファファララレレファファ!と演奏。で、もう一方のオーボエえりん子さんに「あれ!?何で居るの!?」と言われ代役と説明。で、Mちゃんの代役の話で盛り上がる。以前Mちゃんが「アングレの代打で、《ポニョ》と聞いてたら《古城》でした~!もう大変でした!!」とおっしゃってました。これは「展覧会の絵」でSaxソロの《古城》でアングレにひとついや~な音があり、これをどう乗り切るかで特殊な指づかいを編み出す必要があるのは、いわゆる業界的に「オーボエあるある」なんですが、「コジョウ」「ポニョ」と聞き間違えるというのはどうよ(笑)。Mちゃん曰く「お相手さんがすごい風邪で鼻詰まってて聞き取れなかったんです!」とのこと。ナットク。...(か?)


 で、えりんこさんが「あたしなんかもっと急だったわよ。当日に『今から空港に向かって秋田まで飛んで!あ、楽器もだけど暖かい格好で!』とだけ聞いて、曲も判らずどこのオケかも判らず秋田に行ったら演奏旅行が始まったわよ」とのこと。スゲェ。僕なんかとても出来そうにないフレキシビリティです。


 かのようなここんとこでしたので、最近あまり本などを読んでいません。普段はなにかしら本屋で好きな本を買い、合間に読んでいるのですが、やはりバタバタというんですかね、このところの要領の悪さがたたってせっかくの秋の夜長にもかかわらず読書をしておりません。ですが、そーゆーのは本当にイカンと思いますので、自分の勉強の範囲の本は一応押さえようとは思っていて、それがこちら

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 対位法の本です。緑が音大時代の授業で使ったものできわめて無味乾燥、ピンクのが対位法の歴史的な変遷と当時の見地を訳したもの、白いのが現在わたしたちが聴く作品の例を通して比較的判りやすく述べたもの、です。ところがこれ読むと寝る寝る(笑)。判りやすくて薄い白い本でさえ、ページを開けた途端人魚のセイレーンの囁きが聞こえてくるようで、2ページ目に行く前にスッパリ眠れます、いや眠ってはイカンのだけど(笑)


 さてそれはともかく、最近リード作りをいろいろ見直している途中なんですが、カマボコ型ケーンから舟型ケーンにするのにシェイパーという工具を使うんですね。で、わたくし普段シェイピングマシーンを使ってるんですが、これは型にあてがってチョイチョイと刃を動かせば余分なところが削れるという、非常にケッコウなものなんですね(もちろん非常にケッコウなお値段)。

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 で、マシンの先端の型をティップというんですが、このメーカーはなんと160種類以上出しているんですね。ところが寸法と番号の関係性がランダムなので、僕らはいつも新たなモデルを試す際に数字が羅列した「一覧表」を目を皿のようにして頼むんですが、あいにく今回無いやつを試す必要があり、マシーンではなく、めちゃ久々にハンドシェイパーを取り出してシェイプする。

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大学時代、ひたすらこれを使ってたなぁとかなんとか思い出しながら。

 ...なんかうまくいかず小学生の残念な工作みたいになってしまった...が~ん2

ちなみにハンドシェイプの場合カッターナイフで削るのですが、すぐに切れ味が悪くなり精度が落ちるので1枚の材料につき刃を1回ずつ新しくしてます。


 で、ちょっと関係ない話ですが、先日の調整会で楽器修理の方々とお話をした際、この部品について盛り上がる。

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こちらはオーボエではなく、クラリネットの左手小指のレバーを連結するためのプラスチック製の「ピポン」と呼ばれる部品だそうな。全長せいぜい5mm。指に近いところからクランポン用、ちょっと引っかかりがついているのがセルマー用、上の少し大きいのがバスクラリネット用だそうな。ほえええ知らんかった。昔はこれも金属製だったがカチャカチャ音がするので近年はプラスチック製だとか。シの音の替え指のレバーの合わせ部分に使っていて、普段は見えない位置だとか(うろ覚え、間違っていたらごめんなさい)。オーボエもさまざまにマニアックな部品がありますが、今回とても勉強になりました。


てな感じの毎日をやっていたら、「退役軍人」が4箱目に。

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こちら、苦楽をともにしたわたくしの本番リードがもう使えなくなった際にとりあえず「退役軍人」として壊さずしまっておくという、わたくしの習慣である。愛着があるという理由以上に「もし何か(リード大スランプとか)あったら再登板するかも!?」ということで捨てていない。が、今まで本番マジヤベーとなって退役軍人から出してきてもそれが実際使えたことは一度もない。退役は退役なのだ。そう言い聞かせて気持ちも新たにリードを作るのだが、そろそろ本物の小人さんメイド出て来て作ってくれないかなぁと思う深秋の夜でした。

というわけでお腹もすいたのでリード作りヤメ。しかし料理っていいですね。リード作りと違いすぐ作れるし、情報も山ほどあるし、何よりも食べれるし(笑)。

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