楽譜とはなにか (その1) | Nagoya Double-Reed Ensemble
楽譜とはなにか。年末のリハに忘ると往生こくものだ。

それはさておき、忘れてた編曲(応援歌のほうも)しうりょう。クチからタマシイ出たぐったり。。音楽史上もっとも編成の大きい(段数の多い)作品はバロック時代の作曲家ベネヴォリの53声のミサ曲と言われるんですが,吹奏楽だって30パート以上あり、今回ちょっとベネヴォリの気分が分かった気がしますこの頃。ま~たまらんわ。段数多すぎでスコアの音符はゴミみたいな小ささになってまうでねぇ。

 つまらない体験談はさておき、今回大上段に振りかぶってますが,とりあえず楽譜というものについていろいろ考えさせられましたのでって感じでそれをダラダラと。

 先週ですが、校歌を脱稿し温泉宣言した後、下呂に行ってきました。目的はもちろん湯船でグダグダになるため、ではなく、いや温泉はわずか1泊のうち3回も入ってかなりおんせんグダグダおんせんしてたのですが、コンサートを聴くためでした。東フィルFg奏者の森純一さんの演奏会があったんですね。
 で、今回は美人奥様で作曲家であらせられる西上和子さんがご自身の作品やアレンジしたピアノパートを担当され、満員のお客さんのなか演奏。森さんの人柄そのままの温かい音色と音楽性は素晴らしく、また奥様のオリジナル曲やアレンジも緻密で洒落てて、わたくし普段のドタバタを忘れて心安らぐ1時間を堪能しました。ファゴットって本当に癒されますね~。本公演をオルガニゼーションしてくださった旅館浅野屋の田口さんに深く感謝shokopon

 んで、演目のなかに「オーケストラめぐり Part1」とゆのがありまして、これはオーケストラの有名曲のファゴットパートのメドレーになってまして、つまりメロディのばしアトウチ等、「名曲」でファゴット君は普段どんな仕事をしてるか、というのが一挙にわかる面白い作品。へええ、「イタリア」のキザミはやっぱり大変なんね。わぁ「悲愴」もある、「ボレロ」「未完成」「フィガロ」..等、誠に聴いてて興味深く楽しい作品でした。
 終演後打ち上げで奥様と「楽譜作成ソフト」談義が盛り上がる。西上さんは[シベリウス]をお使いになっており、その直感的なところ、とくに「思い通りに書くのに操作しやすい」という美点をいたく気に入っておられました。わたくし普段某楽譜作成ソフトを使ってるんですが、生来のアタマの悪さからか、本当に「何がどこにあるのか」わからない。お話を聞きつつ、う~ん、次はシベっちに乗り換えようかなとクラっときたんですが、どんな感じの譜づらになるのか見せてもらいました。で、瞠目したんですが


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この小さなプリンセスは娘さんのひなこちゃん。以下楽譜の拡大図

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ロクに音符が書いてない...これ、お休みじゃないんです。

 奥様曰く「あれでしょ、いつも吹いてるからいちいち書かなくとも分かるでしょ。それにオケ譜は厳密だから、下手に音符書いてオリジナルと異なっても混乱するだろうし」とのこと。いや全くその通り、その通りなんですが、これを森さんはやすやすと覚えて吹いていたかと思うとホント頭が下がります。しかも「本番中めくったらさ、一枚どっか行っちゃってて無くて2頁目はまるまる記憶で吹いたよ」「だから書かなくても一緒じゃない」「それはそうだけどさ、出だしはさすがに怖いから鉛筆で俺書いたよ」ですって。いずれにせよ、お互い全く動じないご夫婦を見ててスゲーと思いました(笑)

 ダブルリードアンサンブルでやってますと、以前わたくしにまわってきたパートにコードネームしか書かれておらず、えらい狼狽した記憶があり、そのくせ、昨年の公演用にガブリエルの曲をわたくしオリジナル通りの6/1(いちぶんのろく)拍子で書いたらメンバーの皆さんに「こんなん書くかぁ!?」「次までに白玉音符全部塗りつぶしてこい!」などと大顰蹙を受けて『世の中って不公平だにゃ』と思ったのですが,そんなことを一瞬でも思った自分が恥ずかしくなりましたガーン



ちなみに下の画像は下呂の名産「桃太郎トマト」をつかったトマトうどん。「噴泉池」という河原の野天温泉はさすがに恥ずかしいし寒くて入れなかったので、来年とかダブルリードで行った折りには、代わりに女性陣にぜひ入ってもらいましょう。ウシシニヤける



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