今年の1月に妻が写真の化石を採取しました。

ほとんどクリーニングの必要の無い状態で産出し、咬頭の近心縁、遠心縁、遠心踵全てに鋸歯が見られます。

化石にかぶっている岩を取り除くと…





Squalicorax sp. (the Futaba group, Fukushima)

スクアリコラックスの歯化石でした。
遠心踵の鋸歯が綺麗に残っています。



主咬頭の鋸歯を写真の角度を変えて確認してみると…





この部分の鋸歯も綺麗に残っていました。

写真左側先端部が欠落していますが、保存状態が良い、産出頻度の高くないサメの歯化石を採取することができました。


これまでに採取したスクアリコラックスに比べ、全体の形状の違う、遠心踵の長いタイプの化石でした。

写真の産状の化石を採取しました。


拡大すると…




オウムガイかな?と思われる化石の一部が出てきました。
表面の殻が剥がれてしまっているので、この面に接着剤を塗り、板に張り付け、裏面からのクリーニングにチャレンジします。


十分に接着剤を乾かし、クリーニングを始めてみると…


殻が見えてきました。
殻が剥げない様に補修しながら慎重にクリーニングを続けます。それでもポロポロ剥がれてしまいました。(泣)

最終的に出てきたものは…



直径4cmのタマガイでした。(笑)
採取時の写真は、殻底の一部が見えていたものでした。
初オウムガイではありませんでした。残念!



これまでに採取したタマガイの幾つかです。
最も大きいもので、直径3cmです。




これはカタツムリです。

写真の産状の化石を採取しました。


クレタラムナと思われる歯化石です。左右の側咬頭は確認できますが、主咬頭の先端部が欠けているようです。残念!


ところが…
クリーニングを始めてみると…

おや…

咬頭の先端部かもしれないエナメル質が近くに見えて来ました。

更にクリーニングを進めると…



すぐ近くに主咬頭の先端部が保存されていました。
間に砂岩が入っており、それぞれ別に化石化したと思われます。化石化する前に割れたのに、近くにあるのは珍しいなぁと、思っています。

母岩から取り出し、接着してみました。

Cretalamna sp.(the Futaba group, Fukushima)

別々に化石化した割には、うまく接合できました。クレタラムナの歯化石でした。




エンコドゥスの歯化石を露頭のほぼ同じ場所から短時間に3本採取しました。



その①

産状は…


母岩の裂け目からわずかに咬頭が見えています。
エンコドゥスの歯化石は脆いので補修しながらクリーニングを進めます。





Enchodus sp. (the Futaba group, Fukushima)

長さが23mmある、かなり大型の歯化石でした。




その②
産状は…

母岩から歯根と歯幹の一部が見えています。
割れない様にクリーニングを進めます。





Enchodus sp. (the Futaba group, Fukushima)

長さ11mmの歯化石でした。



その③
産状は…

歯根と歯幹の一部が見えています。
本当に割れやすいので、慎重にクリーニングして行きます。





Enchodus sp. (the Futaba group, Fukushima)

長さ8mmの小さな歯化石でした。



サイズの違うエンコドゥスが近い場所から3本産出しました。同じ個体の歯かななどと想像してしまいます…


三兄弟の仲良しショットです。

写真の化石を採取しました。



小さいけれどエナメル質が透明感のある飴色に輝いています。夫婦共々この色の咬頭が好みです。

非常に小さいので慎重にクリーニングして行きます。





唇側面が見えてきました。大きさ1cm弱です。
化石を壊してしまわないよう、ここでクリーニングを止めました。

クレタラムナかシロワニ(カルカリアス)かな。