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【テスト】アジャイル小型耳かけ型13パワー デモ機両耳テスト

新米補聴器店員レンコンです。両耳平均95dBの重度難聴者です。
フィッティング方法の学習を兼ねて、標記デモ機のテストをしました。

にっこり補聴器屋さんのブログ-アジャイル耳掛け

アジャイル小型耳かけ型13パワーは、写真のように小型なのですが、重度難聴のレンコンでも当初、比較的低出力で会話音が判断できたので、ちょっと驚きました。両耳装用の効果でしょうか。出力にまだまだ余裕がありました。
※下の画像ではイヤモールドがありませんが、大きさのご参考に。

にっこり補聴器屋さんのブログ-アジャイル装用比較

レンコン愛用の某ウルトラパワー補聴器と比べると、半分の大きさって感じです。

出力の特徴ですが、MPOで最大出力を抑えられます。
入力レベルが高入力(大きい音)、中入力(会話域)、低入力(小さい音)、でそれぞれ出力を変更できる(もちろんMPOは超えない)ので、装用している本人なら音の快適さにあわせて細かい調整ができる印象です。

FAXのポー音、電話の音、マツさんのくしゃみの音、カラスの鳴き声など、これまでよりも快適に、微細に聞こえます。
モリさんの電話対応音がこれまでよりソフトに入ります。内容は聞き取れませんが。
これが「音空間認知機能2.0」の効果?
10kHzの出力があるので、これで音楽を聴いてみたいですね。

会社の前の通りを走る大型車の音、某ウルトラパワー補聴器よりうるささが減少して聞こえます。
後ろからだというのははっきりわかりませんでしたが、立って体の向きを変えるとわかりました。

ときどき大きな音がするな、と思ったらニシノさんが7m離れた補聴器室で机を叩いている音だとミヤさんが教えてくれました。何があったのでしょう(笑)。
言われてみればなるほど、方向がわかります(言われないと方向がわからない)。
これも「音空間認知機能2.0」の効果?

フィッティングアシスタントを使用し、実際に装用した状態で聴力測定をして、実際に鼓膜に届いている音を測定し、本人に適した音(計算上の)を入れることができます。
これも装用の際に大変参考になるデータですね。
レンコンの場合は6KHz以上はスケールオーバーで、対応できませんでしたが。

片方はずしてハウリングしているとき、もう一耳でもハウリングしました。ハウリングしていることがわかりやすいのは便利です。
電池を入れるところはこうなってます。スイッチを兼ねています。
にっこり補聴器屋さんのブログ-アジャイル電池室

実際に装用すると、こんな感じです。
イヤモールドのチューブのところ、たまたまなのですが、太めのを使っているのでちょっと目立ちますね。

にっこり補聴器屋さんのブログ-アジャイル耳掛け装用

両耳装用は経験ありますが、ここまで違和感なく自然に聞こえる印象を持ったのは初めて(これまでは異メーカー同士の両耳装用だったためもありますが)です。
方向性など、これまでレンコンの脳ではあまり使われてなかったところが使われているはず。経験したことがないので、やってみないとわからない部分です。
新しい耳が生まれた感じ。とても新鮮、ユニークな経験です。

難点をあげれば、定常雑音が多く感じるのは困りますが。ちと疲れそうです。
おそらく、某ウルトラパワー補聴器ではカットしていた部分です。

2m離れて突然「どうですか補聴器?」と言われて、瞬時に「おもしろいですよ!」と反応できました。本人の語音明瞭度が向上する訳はありませんが、よく聴かせてくれていますね。
テストを終えて、某ウルトラパワー補聴器片耳装用に戻ったら、ニシノさんの声がよく聞こえなくなってました。。。

とにかくユニークな新システムの補聴器だと実感しました!
試したい方、どうぞご来店ください!
(デモ機の数に限りがありますので、ご予約の上おいでください。不都合ありましたらどうぞご容赦ください。)

■アジャイル小型耳かけ型13パワー のカタログスペックです。クリックすると拡大されます。
にっこり補聴器屋さんのブログ-アジャイルpスペック

【オーティコン】新しいプレミアム補聴器・アジャイル デモ機入りました!

新しいプレミアム補聴器・アジャイル デモ機入りました!
デンマークの補聴器メーカー、オーティコン日本法人が4月から販売。
エポック同様、オーティコン社のラインナップで最上位に位置づけられる補聴器です。

『いくお~る』  聴覚障害に関する情報ブログ-アジャイルプロ正面

カタログによれば「強化された音声信号処理機能(フローティングリニア・ゲイン)を搭載。音声情報を維持することで、さまざまな環境でさらに鮮明な聞き取りを実現」したそうです。

アジャイルプロは458,000円から488,000円。アジャイルは30万円から42万円。
当社にアジャイルプロ ミニRITE ミディアムスピーカー(写真)、
アジャイル小型耳かけ型13パワー
のデモ機が入りました。
もちろんともに両耳セットです。両耳で使うことで、さらに臨場感あふれる音質を楽しめるようです。

アジャイルプロ ミニRITE
耳にかけた状態で、ほとんど見えなくなるサイズです。
『いくお~る』  聴覚障害に関する情報ブログ-アジャイルプロ装用状態

操作は背面のボタンひとつです。
『いくお~る』  聴覚障害に関する情報ブログ-アジャイルプロ背面


アジャイル(agile)と はソフトウェア開発などで使われる言葉で、「俊敏な」という意味だそうです。
もうひとつ導入した、アジャイル小型耳かけ型13パワーはカタログによると、最高105dBの方に対応するようです。
どうフィッティングするかはまだこれから勉強が必要ですが、新規購入を考えておられる方、試聴したい方、歓迎します!
(参考 きこえいきいき通信)
http://www.oticon.co.jp/pdf/agil_PR.pdf
■アジャイルプロ ミニRITE ミディアムスピーカー のカタログスペックです。クリックすると拡大されます。
にっこり補聴器屋さんのブログ-アジャイルプロスペック

【販売終了】タイマー・トリプルベル

にっこり補聴器屋さんのブログ-トリプルベル
トリプルベル(3,675円) 販売終了のお知らせ
5/11付で自立コム社から案内がありました。
トリプルベルは製造メーカーの在庫切れのため、販売を終了することになりました。
代替商品は未定です。
(情報提供:自立コム様)
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手のひらサイズで、振動・光・音で知らせてくれる製品でした。
聴覚障害者にも使いやすい、わかりやすいタイマーがなくなっています。
代替商品の登場を期待します。

【広告】ダブル・ピーのチラシを中野区内に配布しました!

5月9日(日)にダブル・ピーのチラシを中野区内(朝日新聞購読世帯)に配布しました!
※画像をクリックするとちょっとだけ大きくなります。

にっこり補聴器屋さんのブログ-WP補聴器屋さんチラシ1
にっこり補聴器屋さんのブログ-WP補聴器屋さんチラシ2

WPは1991年に中野区で生まれ、育って20年目!補聴器だけでなく、各種補聴援助機器、伝統的な日本手話まで、聴覚障害の分野で「何でもわかる」「何でも解決できる」最高の情報・サービス・商品が提供できる企業を目指して中野区や全国に発信しています。
かきポンくんや合図くんは、全国の金融機関、交通機関、各種バリアフリー窓口などにも設置されています。ご覧になった方もいるのでは?

■補聴器無料相談受け付けています。
ぜひご予約の上おいでください。

■補聴器電池特売
チラシご持参でご来店の方に限り、パワーワン補聴器電池各種500円で特売中!(税込み・2010年6月30日まで)
→店頭で「ブログを見た!」と言っても500円OKです!

ダブル・ピー 電話03-3229-2282
メール nishino@wp1.co.jp(担当・ニシノ)です。
どうぞお気軽にご連絡ください。お待ちしております。

【耳栓】カラフルなイヤモールド

新米補聴器店員です。
本日はイヤモールドについて学びました。

イヤモールドはお客様の耳にあわせて作成する耳栓です。
音の出口が正しい方向にしっかり固定されるので、安定した音響特性を得ることができます。
耳にしっかりはまるので、外れにくくする効果、
耳の隙間がほとんどなくなるので、ハウリングを起こしにくくすることができます。

更に、補聴器本体だけではできない音響特性の変化を持たせることもできます。イヤモールドの終端部を4mm程度に広げれば、高音部の聴力を生かすことができます。また、ベント孔を開けるかどうかで装用感、音のこもりを軽減することもできるのです。

<素材>
アクリルハード よく使われる。固い。耐久性が最も高い(約3-4年)。
アクリルソフト ハードよりは柔らかい(耐久性約1-2年)
シリコン    柔らかい。アレルギーに強い素材。納期がかかる場合がある。
サーモソフト  体温で柔らかくなる素材。ハウリングを抑える効果が高い。
にっこり補聴器屋さんのブログ-シリコンとサーモ
写真右から、サーモソフト、シリコン100%のもの、「須山さん」のシリコン・アクリル混合のもの。
「須山さん」のものはベントもついています。

筆者自身、イヤモールドを使用しています。
アナログのスーパーパワーの補聴器(重度難聴者用)を使用していたときは、ハウリングに悩まされていました。子音を聞き分けるために高音強調の設定にしていたので、ハウリングが起きやすかったのです。
イヤモールドを何度も作り直したりしました。

現在はデジタル補聴器になって、不要な出力制限や、ハウリング抑制機能の効果か、ハウリングに悩むことはほとんどなくなりました。

デザインも豊かになっています。
形によって、スタンダード、シェル、スケルトンなどの名称があります。
シェルはスタンダードの内側を少しくり抜いて、外から見える肌の色を自然に見せています。
さらにくり抜いてしまったのがスケルトンで、ごらんの通り輪郭が出ています。欧米に多いタイプだそうです。
にっこり補聴器屋さんのブログ-スケルトン

色付きのイヤモールドや、ラメやシール入りのおしゃれなイヤモールドもあります。
にっこり補聴器屋さんのブログ-カラフル

イヤモールドは補聴器と同様、修理対応ができます。
3月31日付け官報「補装具の種目、購入又は修理に要する費用の額 の改訂」で
イヤモールド交換の上限額が、 6,400→9,000円 と改訂されています。
標準的なイヤモールドは、自己負担10%の900円以下で入手できます(低所得の方は自己負担なし)。
福祉法で給付された方、具合が悪くなったら積極的に交換しましょう。
少なくとも、ハウリングしているようなイヤモールドだったら、我慢して使い続ける必要はないはずです。