【耳栓】カラフルなイヤモールド | にっこり補聴器屋さんのブログ

【耳栓】カラフルなイヤモールド

新米補聴器店員です。
本日はイヤモールドについて学びました。

イヤモールドはお客様の耳にあわせて作成する耳栓です。
音の出口が正しい方向にしっかり固定されるので、安定した音響特性を得ることができます。
耳にしっかりはまるので、外れにくくする効果、
耳の隙間がほとんどなくなるので、ハウリングを起こしにくくすることができます。

更に、補聴器本体だけではできない音響特性の変化を持たせることもできます。イヤモールドの終端部を4mm程度に広げれば、高音部の聴力を生かすことができます。また、ベント孔を開けるかどうかで装用感、音のこもりを軽減することもできるのです。

<素材>
アクリルハード よく使われる。固い。耐久性が最も高い(約3-4年)。
アクリルソフト ハードよりは柔らかい(耐久性約1-2年)
シリコン    柔らかい。アレルギーに強い素材。納期がかかる場合がある。
サーモソフト  体温で柔らかくなる素材。ハウリングを抑える効果が高い。
にっこり補聴器屋さんのブログ-シリコンとサーモ
写真右から、サーモソフト、シリコン100%のもの、「須山さん」のシリコン・アクリル混合のもの。
「須山さん」のものはベントもついています。

筆者自身、イヤモールドを使用しています。
アナログのスーパーパワーの補聴器(重度難聴者用)を使用していたときは、ハウリングに悩まされていました。子音を聞き分けるために高音強調の設定にしていたので、ハウリングが起きやすかったのです。
イヤモールドを何度も作り直したりしました。

現在はデジタル補聴器になって、不要な出力制限や、ハウリング抑制機能の効果か、ハウリングに悩むことはほとんどなくなりました。

デザインも豊かになっています。
形によって、スタンダード、シェル、スケルトンなどの名称があります。
シェルはスタンダードの内側を少しくり抜いて、外から見える肌の色を自然に見せています。
さらにくり抜いてしまったのがスケルトンで、ごらんの通り輪郭が出ています。欧米に多いタイプだそうです。
にっこり補聴器屋さんのブログ-スケルトン

色付きのイヤモールドや、ラメやシール入りのおしゃれなイヤモールドもあります。
にっこり補聴器屋さんのブログ-カラフル

イヤモールドは補聴器と同様、修理対応ができます。
3月31日付け官報「補装具の種目、購入又は修理に要する費用の額 の改訂」で
イヤモールド交換の上限額が、 6,400→9,000円 と改訂されています。
標準的なイヤモールドは、自己負担10%の900円以下で入手できます(低所得の方は自己負担なし)。
福祉法で給付された方、具合が悪くなったら積極的に交換しましょう。
少なくとも、ハウリングしているようなイヤモールドだったら、我慢して使い続ける必要はないはずです。