この記事は
「ヲタ夫のバレンタイン① ～アイドルからチョコレートＧＥＴなるか？！～ 」
「ヲタ夫のバレンタイン② ～アイドルからチョコレートＧＥＴなるか？！～ 」
「ヲタ夫のバレンタイン③ ～アイドルからチョコレートＧＥＴなるか？！～ 」
「ヲタ夫のバレンタイン④ ～アイドルからチョコレートＧＥＴなるか？！～ 」
の続きです。
イベントも無事終了し、司会者が再び登場。
司会者「こちらの場所がクリィミー
パフェで、
こっちがももいろクローバーで・・・」
と物販する場所等の説明が始まる。
ボケーっと聞いていたヲタ夫。
しかし、司会者の次の一言に大きく反応する。
司会者「あ、そうそう。
アンケートがまだ若干残っているようです。」
ヲタ夫「！！！」
その言葉に反応したのはヲタ夫だけではない。
会場内のアンケートをもっていないヲタが、その言葉に大きく反応。
一斉に、若干のアンケートを持っていると思われるスタッフへダッシュ！
ヲタ夫も他のヲタに負けずにダッシュ！！
アンケートを配るスタッフの元にたどり着くと、
そこには既にヲタ山が出来上がっていた。
ヲタA「アンケート！アンケートを！！」
ヲタK「オレにも！アンケートを！！」
ヲタB「こっちにアンケート下さい！」
ある意味、アイドルよりも人気者状態のスタッフ。
スタッフ「数はまだありますから！落ち着いて！
落ち着いて下さーい！！」
落ち着いてくださいだって？
これが落ち着いてなんぞいられるかー！！
ヲタ夫も負けじと手を伸ばす。
ヲタ夫「アンケート！アンケート下さい！！」
スタッフ「落ち着いて！とにかく、落ち着いてください！！」
ヲタ夫を初めとした周りのヲタ達の狂気に触れ、汗が止まらないスタッフ。
そんな中、今度は既にアンケートを手に入れたヲタ達が
ヲタA「アンケートを書くペンはどこ？」
ヲタK「ペンはどこにあるんだ？ペンください！」
ヲタB「書き終わったらどこに出せばいいの？」
再び騒ぎだす。
これは平成のオイルショックだ！
ヲタにもみくちゃにされ、あらゆる言葉を投げかけられたスタッフ。
彼のキャパシティは限界を超えてしまったようだ。
スタッフ「そんなこと、私に一度に言わないで下さい！！」
とうとうキレた！
こんなことスタッフに言わないで、じゃあ、誰に言えばいいというのだ？
（いや、スタッフに同情します、私は。）
キレ気味のスタッフからなんとかアンケートという名のゴールデンチケットを手に入れたヲタ夫。
なんとかペンも入手し、書き上げ、一息つく。
ヲタ夫 心の中「フーッ。これでチョコがもらえるぞ！
いや、その前に物販に行かなければ！！」
今回のイベントでは、それぞれのアイドルグッズを購入すると、
そのアイドル達と握手ができるのだ！
クリィミーパフェの物販会場へ移動し、グッズを物色するヲタ夫。
ヲタTを私服として着たりできるレベルまで達していないヲタ夫は
とりえあず握手するために、グッズの中でも一番安い生写真を購入。
（素手でもって撮影していたら、めちゃめちゃ怒られました。ｽﾏﾝ。っていうか、ｳﾙｾｰ。）
4枚で1000円の生写真。
一般人の私からすると高い！と思いますが、アイドル生写真の相場としては安い方らしいです。
（補足
ちなみに、一般人の家にある写真といえば、自分や家族が写っているものが圧倒的に多いと思いますが、
ヲタの住む家には自分が写っている写真よりも、そうでない写真（＝アイドル生写真）の方が
はるかに多く存在しています。
それらは全てお金を出して買ったもの、もしくはグッズ購入などの特典でついてきたものなのです。）
しかし気がつくと、そこにはクリィミーパフェの3人中2人しかいない。
ヲタ夫の推しの「伊倉愛美ちゃん」がいないのだ。
ガーン(￣□￣；)
オレの愛美ちゃんはどこに？
ショックで青ざめながらふと会場出口をみると、そこに愛美ちゃんの姿が！
どうやら各ユニット一人づつが入り口でチョコレートを配っているらしい。
ということは、愛美ちゃんからチョコレートＧＥＴできるチャンス？！
クリィミーパフェの二人との握手もそこそこに意気揚々と出口を目指すヲタ夫。
愛美ちゃんからチョコレート♪・・・愛美ちゃんからチョコレート♪・・・
はやる気持ちを抑えながら、スタッフに書き上げたアンケートを渡し、
愛美ちゃんの元へ・・・！
あと３メートルで愛美ちゃんが・・・！！
そう思った矢先
「はい。これどーぞ。」
横からサッとチョコレートを差し出される。
そのチョコレートを反射的に受け取るヲタ夫。
「えっ？！」
渡された相手を見ると、特に推していないアイドルの女の子だった( ﾟ ▽ ﾟ ;)
「・・・・あ・・・あ・・・ありがとうございます。」
返却など出来るわけもなく、ショックながら小声でお礼をいうヲタ夫。
あれだけ苦労したゴールデンチケットはここで効力を失ってしまったようだ。
ヲタ夫 心の中「愛美ちゃんから・・・
愛美ちゃんからもらいたかったのに・・・o(；△；)o」
フラフラと出口付近へ歩いていくと、
そこにはお目当ての愛美ちゃんが他のヲタにチョコレートを配っていた。
チョコレートはもらえなくても、何か一声だけでも話したい！！
そう思って愛美ちゃんの前に立ち止まるヲタ夫。
ヲタ夫「えっと・・・あの・・・」
いつも応援してます！の一言が出てこない！
そのまま愛しの愛美ちゃんの前で数秒間モジモジし、
結局ただのキモイ人として会場を後に・・・。
トボトボトボ・・・・
傷心のまま、秋葉原の町をフラフラと歩くヲタ夫。
愛美ちゃんからチョコレートもらえなかった・・・。
ショックで秋葉の風景がゆがんで見える。
しかし、AKB劇場があるドン・キホーテが目に入り、我に返るヲタ夫。
そうだ！オレには、これからＡＫＢ公演があるじゃないか！！
気持ちを奮い立たせ、ＡＫＢ劇場へ向かうヲタ夫。
しかし、数歩歩いたところで重大なことに気がつく。
ヲタ夫「み・・・身分証明書・・・忘れた？！」
そう、ＡＫＢ劇場には身分証明書がないと入れないのだ。
ヲタ夫、痛恨のミス！！
こんなことなら、旅の詩織の案内通りにももクロを追いかけて渋谷に行けばよかった！！
結局、愛美ちゃんからチョコレートはもらえず、
ＡＫＢ劇場に入ることもできず、家路につくヲタ夫であった。
ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟ ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟ
家に帰ってきてから今日あった出来事を私に説明するヲタ夫。
ヲタ夫「結局、愛美ちゃんからチョコレートもらえなかった上に、
推しじゃない子からも、街角のティッシュ配りの人みたいに
適当に横からチョコレート渡されちゃって・・・
貰うなら貰うで、正面からもらいたかった・・・。」
ガックリと肩を落とすヲタ夫。
私「そんなこといってもさ。
そのチョコレートに愛はないんだから
横からもらっても前からもらっても同じでしょうが。」
ヲタ夫「違うよ！ちゃんと正面から笑顔で
”お兄ちゃん大好き”っていう言葉と一緒にもらいたかったんだよ！」
いや、それ、勝手な妄想オプションがついてるよ。
好きだね～・・・「お兄ちゃん、大好き」のフレーズ・・・。
ヲタ夫「・・・・・・・・・・・・・でもね。
最終的にはアイドルからチョコレートもらえたわけだし、
結構満足しているんだ、俺は。」
吹っ切れたように語るヲタ夫。
私「そっか・・・。そうだよね。
よかったね！アイドルからチョコレート貰えて！！
で、どんなチョコレートだったの？見せて見せて！」
ヲタ夫「え？見たい？
どうしよっかな～。」
私「なにもったいぶってるのよ～！
食べさえてって言ってるわけじゃないでしょ？
見るだけ、見せてよ～！」
ヲタ夫は微笑みながら答えた。
ヲタ夫「しょうがないな～。そんなに見たいの～？
じゃあ、特別に見せてあげるよ！」
ヲタ夫がとり出してきたチョコレートは
コレ・・・。
私「・・・・・・・・・・・・。」
｡･ﾟ･(ﾉД`)
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長～い話にお付き合いいただきましてありがとうございましたー。
今までで最長になってしまいました。汗
いやね、
何が言いたいかって、
「チョコレート貰いましたかー？」のしつこい質問を繰り返した上に
「チョコレートあげるからねー！！」と何度も持ち上げた挙句、
このチョコレート・・・。
驚きを隠せませんでしたよ！
でも、ヲタ夫は満足しているようですし
（愛しの愛美ちゃんからはもらえなかったものの・・・）
私がとやかく言うことではないんですけどね。
ちなみに、このチョコレートはまだ我が家の冷蔵庫に大切にしまわれております。
ヲタ夫いわく「元気がないときに仙豆みたいに食べて元気出すんだ～」とのこと。
わかった。
だが、邪魔だ。
一区切りついたので、しばらくのんびりに戻ろうと思います。
久しぶりにオバーマ作品なども。