今年,英検1級を受験してみました。
その受験,特に二次試験について,体験談を書いてみます。
経緯
英語は好きで関心があり,TOEIC満点はもう取得したので,あとは英検1級を取っておこうかという考えはだいぶ前からありました。
実は,英検1級の一次試験はずっと前に初めて受験した際に合格していたのですが,二次試験の実施日に身のまわりの人の不幸など重大なアクシデントが発生して受験できなくなるという事態が連続で起こり,どうも不吉なので,それ以来英検の受験を控えていました。
しかし,今年そろそろそういった変な呪いを解きたいと思うにいたり,久しぶりに受験してみることにしました。
もちろん,以前の合格による一次試験免除の資格はとっくに失効しているので,また一次から受け直しです。
一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)
英検の一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの3技能の試験です。
リーディングは,語彙問題は手ごわいものの,読解問題がとにかく得意なので,余裕をもってできました。
ライティングは,内容が学問的・社会的に深みのあるテーマで論じるのが大変ですが,リーディングで大量に余った時間を投入することで,それなりにしっかりした内容を書けたかと。
リスニングは,得意なので安心していましたが,最後列の隅の座席にされて,音声が小さくてまともに聴き取れず,まさかの苦戦。英検は音声環境はしっかりしてるだろうと想定したので,TOEICよりもはるかに環境が悪かったのは意外でした。
このように,リスニングなどで細かい事故はあったものの,一次試験の結果は合格でした。
二次試験(スピーキング)
そして,二次試験はスピーキングです。
内容は,①トピックの選択とスピーチの準備(1分間)→②英語でスピーチ(2分間)→③英語で試験官二人と質疑応答,というもの。
このスピーチがとにかくきつかった。
1分間の準備で2分間のスピーチをするのですが,そもそもスピーチなんて1分間の準備でできるものではないのでは……。
日本語でもできないと思う。
あと,時間を時計などを使ってはかることができないので,2分間というのがどれくらい話せばよいのかわからない。
特に話していると時間の感覚がわからなくなりますね。
結局,内容をまともに準備することができず,スピーチは話す量が少なくなって,ずいぶん早めに終えてしまいました。
おそらく1分20秒程度でしょうか。
「もう終えていいんですか?」という試験官の問いに,苦々しく思いながら「はい!」と返答して次に進んだのを覚えています。
スピーチの後のQ&Aなどの対話・応答はスムーズに進みました。
特に難解な質問もなければ意地悪な質問もなく,なんだか普通の会話をしているような感じでしたね。
こうして二次試験が終わり,スピーチの失敗について思い悩みながら帰宅。
スピーキングだって他の技能と同じく何とかなるだろうと考えており,実際,対話の部分はうまく対応できましたが,スピーチについては完全に誤算でした。
結果
1週間後,最終結果の発表がありました。
(※名前とIDの部分は物を置いて隠してあります)
スピーキングの評価は4つの項目により構成されていますが,そのうち,「対話・応答」と「発音」の項目で十分な評価が得られたこともあり,合格していました。
一方,「スピーチ」の項目については案の定ひどい評価でしたが,これは予想通りで納得です。
ちなみに,「文法・語彙」の項目は,自分の強みであるのにもかかわらず妙に評価が低めだったのですが,これはおそらくスピーチをすごく短く切り上げたために使用した語彙や表現が少なくなったことによるのかと思います。
以上,二次試験はかなり危うい思いをしましたが,一回で突破できたことはよかったです。
英検1級は,英語が比較的できる人なら,他の要素は何とか対応できると思いますが,スピーチだけは対策しておく必要があると思いました。
もしまた受けることがあったら,今度はしっかりしたスピーチができるようにしたいと思います。
最後に
こうして,英検1級の受験はいちおう無事に終了しました。
今回の英検の受験では,最後まで自分のまわりの人に何も不幸が起こらなくてほっとしました(笑)
スピーチなどで予想外の苦戦や動揺も経験しましたが,これでTOEIC満点と英検1級の両方の取得が終わったことで,少し気分がすっきりしました。
英検1級もTOEIC満点もそこまですごいものではないかもしれませんが,家庭の事情などもあって海外留学どころか海外旅行の経験もゼロで育ち,ほぼ独学で英語を勉強してきたので,そうした環境のなかでも英語がそれなりにできるようになったのであればよかったなと思います。