東大世界史2012年第3問(1) 過去問題・解答・解説 | 大学受験の世界史のフォーラム ― 東大・一橋・外語大・早慶など大学入試の世界史のために ―

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東京大学2012年第3問(1)の問題と,東大世界史講師(管理人)が作成した解答・解説です。

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問題

アテネの軍事上の拠点であったアクロポリスには,紀元前5世紀,ペリクレスの命でポリスの守護神であるアテナ女神を祀るパルテノン神殿が建てられた。この神殿の建築様式は何か,様式名を記しなさい。

解答

ドーリア式

解説

アテネのパルテノン神殿の建築様式は,ドーリア式である。

ドーリア式は,古代ギリシアの神殿建築様式の一つであり,列注は太く,装飾がほぼないことを特徴とする,荘厳な様式である。

パルテノン神殿は,アテネのアクロポリスに建てられた神殿で,ペルシア戦争の際に破壊されたが,前5世紀後半にペリクレスの命によって再建された。この神殿は基本的にはドーリア式でつくられている。

古代ギリシアの神殿の建築様式は,円柱や柱頭の形状にもとづいて,荘厳なドーリア式・優美なイオニア式・華麗なコリント式に分類される。この3つは,その特徴をおさえ,図も対応させながら覚えておいてほしい。