パリの空・シャンパーニュの風 -14ページ目

パリの空・シャンパーニュの風

フランス語とカメラが大好きなシャンパーニュの騎士。


楽しかった金曜の夜のパリ。

翌日の土曜日もいろんな出来事がありました。

Charles de Gaule Etoileから
メトロ1番に乗ってFranklin Rooseveltで下車。

Ave Matignonを
てくてく歩いて向かった先は



ちょうど
このオークションのプレヴューでしたので
楽しみにしていました。

どうしても見たいと思っていた作品が出品されていたからです。
image

ずっと見たいと思っていた作品でした。

いつか本物を見てみたい。

パリでようやく対面を果たした作品。

本物の作品に触れることはとても大切なことで
これは絵画だけではなく
シャンパーニュやジュエリー、
すべてのものに共通することだと思います。


クリスティーズを後にして
次に向かった先は
エリゼ宮の真ん前に社屋を構えるこちら。


サザビーズでは
家具や食器などの調度品のプレヴューで
熱心なコレクターの方々がカタログ片手に
熱心にコンディションをチェックされていました。
こんな素敵な家具に囲まれて暮らしてみたい・・・と
憧れをいだいた異空間。

さらに足早にてくてく歩いて・・・

最初の約束の場所に到着です。

約束の時間に間に合いました。

ヴァンドームも2階から見ると・・・

改装中のリッツが目立ちます。

思い出一杯のサロン。
サロンを後にして
素敵パリジェンヌと彼女の行きつけのお店でランチ。

楽しかった表情

土曜のパリ。

ゆっくりくつろぎたいところですが
彼女は午後から仕事に戻りました。
よく働きますね。

頑張る彼女を見ると
いつも前向きになれるのです。

そして私はドキドキしてこちらに。

オルセーではちょうどゴッホ展が開催されていました。
こちらも4年越しで本物を見たいと思っていた作品に出会えるかどうか・・・
日本を発つ前から
どうか本物を見ることができますように・・・と願っていました。

残念ながら
追いかけていた作品は展示されていなかったのですが
またいつか対面することができる日が来ると信じています。



オルセーを後にして
セーヌ川沿いを歩いて次の約束の場所に。


楽しい夕食は旦那さんの仕事関係の
美男美女カップルと。

この橋のすぐ近く
グランパレの中にあるレストラン
ミニ・パレにて。

満席でした。

ルノちゃん、と勝手にあだ名を付けているイケメンパリジャン。
まだ小さなお子さんが2人いるのですが
ルノちゃんも奥様も
月に一度は海外出張がある国際派カップル。
ものすごく仕事が楽しくてやりがいがある
そして
マイルがよく溜るんだよねと笑いながら話してくれました。


二人が結婚する前から
ずっと見守ってきたけれど
幸せな家庭を生活を送っていることがひしひしと感じられました。


充実したパリ滞在。

どんな仕事でも
真剣に仕事に打ち込む人たちの
目の輝きほど美しいものはないと感じたパリ。

彼、彼女たちのパワーをもらって
翌日
シャンパーニュへと向かいました。

本物を見る旅。
本物を知る旅。

私の旅に終わりはなさそうです。










パリ初日。

午後から早速rendez-vous(約束)があったので
午前中はゆっくりしたい・・・のをこらえて
行こうと決めていた展覧会へ。

リュクサンブール公園に向かいました。

目的はこちら。


興味ある女性。

ジョゼフィーヌに関するものを集めた展覧会。

写真撮影可でしたので
ゆっくり見てから撮影。

一番気になったのは・・・

やはり



このグラスで飲んだシャンパーニュはどのような味わいだったのでしょう・・・


J のイニシャルもしっかりと刻印されています。

美しい宝石と時計にも
目が釘付け。



この時代の人達はみんな足が小さかったのですね・・・

可愛らしい靴。

フランスには

trouver chaussure à son pied
(足にあった靴を見付ける)

という表現があります。

これは
自分の求めていた人を見付ける
特に
男性が相応しい女性を見付けるという意味。

シンデレラはこの言葉がベースになっているのかな?

フランス語らしいロマンティックな表現です。
このような言葉に出会うことが
辛くて苦しいフランス語の勉強の醍醐味だと思います。

他にもジョゼフィーヌのドレスや直筆の手紙
家具やティーカップをはじめとするテーブルウエアといった
様々なものが展示されていました。

陶器のような美しい肌。



小さなミュゼですが
とても楽しめる展覧会でした。


展覧会を後にして
午後は約束の場所に。

近道のためこんなにパリらしいpassageを通りぬけて。

(急いでいた割にはよく撮れている!?)


通された美しいオフィス。

このオフィスの主にふさわしいです。


このオフィスで働く彼女。

知り合って6年。

毎回パリで彼女に会うと
知り合ってからの思い出が走馬灯のように頭の中をぐるぐるとめぐります。

あるときは
8区のアパルトマンでグラス片手に尽きないおしゃべり。
今回は
新しいオフィスで仕事の話。

責任ある仕事に就いている彼女。
(業界では有名な女性なのです)

出張も多く、たくさん仕事を抱えているのに
そんな雰囲気を微塵も見せない。

見習いたいものです。



外に出ると夕暮れ時。

次の約束は大切な友人夫妻と。

こんな歴史のある所を通って・・・
(パリ好きな方ならこの場所、おわかりになるかと)

この近くに住む友人たち。

古いけど居心地の良いアパルトマンで
アペリティフをしてから移動です。

ここから歩いて数分の
パリジャン、パリジェンヌで賑わうお店。

真剣にワインを選ぶ男子二人。
今回、短期間でも旦那さんが来ることができて
本当に良かったです。

このお店
カジュアルですが
ものすごーい人気店。

いつの間にか満席、しかも外でスタンディングの方々も。

パリならではの楽しい夜。
時間が止まってほしいと思った夜でした満月



L'abécédaire


テタンジェ社を訪問して
ドミニクさんから手渡されました。

この名前を見て思わず「さすが」と唸った私。


L'abecedaire.
入門書。
古いフランス語では
アルファベットのという意味もあります。

つまり
テタンジェを知ってもらうための
プレスキットです。

このような美しいプレスキットがあるでしょうか。

白地に黒のスタイリッシュなフォントがお洒落。


中身は・・・


7つのパートに分かれていて
CD ROMが入っています。

それぞれのアルファベット(L'abécédaire)がキーとなり
テタンジェを紹介しています。

まずは


I is for Instant.

テタンジェを飲む瞬間。
特別な瞬間であるのです。

そして
テタンジェといえばF.


F is for Family.

数少ない独立した家族経営を掲げるテタンジェ。

そのファミリーのお一人は


C is for Clovis Taittinger.

この写真、
以前フランスのメディアで見たことがあるのですが
大好きです。


少し歩幅の広いクロヴィスさんが
メゾンの表玄関に向かって歩いている写真。

クロヴィスさんらしさが出ていると感じた一枚。

ドミニクさんも
「この写真はぜひとも採用したかった。」とおっしゃっていました。

次は

H

H is for History.

歴史あるメゾン。

十字軍遠征にまで遡る
チボー4世の活躍。

Historyのなかにも
FamilyとはちがったF,

B, P, E, C, Mといったアルファベットがキーとなっています。

そのなかの一つ
テタンジェ社は数多くの歴史的建造物も所有しています。

M is for Marquetterie.

1734年に建てられたマルケットリー城。

念願叶って前回訪問することができました。


一つずつプレスキットを見ていると
次はどのアルファベットで
何が紹介されているのだろう?と
ワクワクします。

こうした大人心をくすぐる抜群のセンスも
ドミニクさんならでは。




V is for vin.

VinyardやGuardians,Chalk MInes, Tastingといった
ワインが出来上がるまでのプロセスが紹介されています。

出来上がったシャンパーニュのキーワードは



C is for Cuvées.

各キュヴェもそれぞれの頭文字で紹介され

もう一つのVには
現行ヴィンテージについて
書かれていました。


最後のC

Comtes de Champagne.

表紙をモノトーンでまとめ

ページを開くと綺麗なカラー写真を中心に
一部
白黒の写真をバランスよく配置して作られた
L'abécédaire.


ドミニクさんとヴィタリーさんの抜群のセンスを感じました。

美の世界で活躍されていたドミニクさん。


「ただ単にシャンパーニュを作って販売するのではなく
テタンジェを飲む人に幸せになって欲しい。」と
お話をして下さったピエール・エマニュエル氏の言葉がよみがえります。

このプレスキットから
シャンパーニュが幸せの象徴であり
心躍るものであることを強く感じました。

細部にもこだわって作られたL'abécédaire.

何気なく見える
このリボンも。

真っ先に手を触れるもの。

プレスキットはもちろん、
そのほんの一部の
このリボンもシャンパーニュの一つと考えて
慎重に選んだそうです。

ドミニクさんの仕事に対する姿勢。

「シャンパーニュは伝統あるものですが、
マーケティングは進歩が必要なもの。そのバランスが良いのです。」と
お話して下さいました。

来日経験もあるドミニクさんにとっての日本とは?
「日本人は細部に拘るでしょう。私にとってそれは特別なものなのです。」

リボン一つにも拘った
L'abécédaire

手に取るたびに楽しかった特別なInstantを思い出します。




ランスの

St. Nicaiseにあるテタンジェ社のメゾンを訪ねると・・・




古いボトルが大切に飾られていました。







1952年。

コント・ド・シャンパーニュ、ブラン・ド・ブランのファーストヴィンテージです。




メゾン訪問をすると

非常に高い確率で古いボトルが飾ってあります。




当時の世相を映すボトルを見ることも

とても勉強になります。




前回はテタンジェコレクションのボトルと

アルマンのユニークピースを見せていただいて

大感激しましたが

このボトルにも感激しました。




テイスティングをして・・・



(このグラス、レ・クレイエールのソムリエさんが考案したもの

欲しいです)










ランチへと向かいました。




Les Crayèresの敷地内にある

Le Jardin,



テーブルには

それぞれ違ったお野菜が描かれたプレート。








綺麗な緑のスープ。




春らしいスープです。




Brut Réserveとボン・マリアージュ。



パンも美味しかった。






メインはお魚。







デザートはマンゴーのケーキ。




マンゴーやトロピカルフルーツが流行っているのかなと思いました。











この後もテイスティングがあったので

ハーブティーを頂きました。










なんと

大好きなDammann Frèreのものでした。



ドミニクさんとの話に夢中で

写真はあまりありませんが

これからシャンパーニュを訪れる方のために

少しでも参考になれば嬉しいです。







お食事はとても美味しかったのですが、

それは

ドミニクさんと一緒だったからというのが

一番の理由だったと思います。




いろんなお話が勉強になりましたが、

私が一番印象に残ったことは

ドミニクさんの仕事に対する姿勢。




前回お会いしたときも同じことを感じました。




仕事をきちんとされる方なのだと。




そして

テタンジェファミリーがなぜ彼女を迎えたのか

その理由がわかりました。







その理由は次回改めて・・・









今日から夏時間のパリ。

雨が多かった先週が嘘のような
良いお天気。
photo:01



photo:02



photo:03



今日はパリ最後の夜。


iPhoneからの投稿