パリの空・シャンパーニュの風 -13ページ目

パリの空・シャンパーニュの風

フランス語とカメラが大好きなシャンパーニュの騎士。

813

この3桁の数字がしばしば登場。

お好きな数字だったのか…
特別な意味があったのか…

お誕生日は2月6日。

8も1も3も生年月日には関係なくて
もしや!と思って調べてみたら
やはり
ルブランに答えがありました。
そうなると
この方もお読みになった813を
私も読みたくなり
また絶版になったかもしれない本探しを
始めるわけです。

30年前の10月21日
52歳でお亡くなりになった
フランソワ・トリュフォー監督。
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どんなに時間がかかっても
いつか全作品を見てみたいと
思っていました。

切なくて
皮肉っぽくて
ユーモアがあって
人間の弱さ
強さもしっかり表現していて
日常に潜む罠のような
人間のきれいな部分だけではなくて
汚れた部分も
裏の顔も
人の狂気も
作品を通して知ることができます。

トリュフォー監督作品で印象的なこと
それは
子供の演出の上手さ
女性の足を捕らえたアングル
洒落た小道具。

フジタやバルテュスの作品や
コクトーのポスター
バルザックの人間喜劇
ドン ペリニヨン
嬉しい場面に
テタンジェが登場する作品もあり
シャンパーニュにまつわる台詞も。
ダリの画集が焼却される
ショッキングなシーンもありました。

代表作は
「大人は判ってくれない」
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ですが
「レ・ミゼラブル」の作者
フランス文壇の巨匠
ヴィクトル・ユゴーの次女アデルを
モデルにした実話
「アデルの恋」でヒロインを演じた
20歳のイザベル・アジャーニの
体当たりの演技にも圧倒されました。

でも
一番好きな作品は
やはり
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「黒衣の花嫁」
ジャンヌ・モローの芯の通った演技と
凛とした強さ。

白と黒だけの
ピエール・カルダンの衣装は
愛する人への褪せることのない思いを
余すことなく表現しています。

ジャンヌ・モローは
ジェラール・フィリップと共演した
「危険な関係」でも
その演技力に注目していた女優さん。
大学時代のクラスメートたちは
「死刑台のエレベーター」の
彼女が好きと口を揃えていました。

そしてもう一つ
好きになった作品。
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「柔らかい肌」
ヒロインはキャビンアテンダント。
いつも
きついフライトスケジュール中心に
生きるヒロイン。

不規則な仕事で友達ができないとか
雪でディレーしたとか
わかるわかると思いながら見てました。
靴を履き変えるシーンも懐かしい。

そして
道ならぬ恋仲の二人が選んだ
束の間の旅先はランス。

当時のランスについての
登場人物の台詞が興味深くて
この作品には
シャンパーニュで乾杯というシーンは
ありませんが
ミステリアスな数字813は
しっかり登場。

美しいヒロイン
フランソワーズ・ドルレヤックは
カトリーヌ・ドヌーヴの実姉。
25歳の若さで事故でお亡くなりに。

トリュフォー監督も
ドルレヤックさんも
もう少し長く生きることができたら
もっともっと
私達にいろいろな人生を教えてくれる
作品を残してくれたのに…と思います。

トリュフォー監督作品は
31日まで上映予定。
まだ見たい作品があるので
見に行くのが楽しみニコニコ

楽しみにしていた映画。


主役のYSLを演じるピエール・ニネ氏は
YSL本人かと見間違うほど。

3年前のYSLを思い出し・・・

この時は
パートナーのピエール・ベルジェ氏ご本人も出演されていた
ドキュメンタリー。

グランパレの遺品オークションで
ハンマーが叩かれ
作品が次々と落札されるシーンが印象に残り

今回は
サンローラン財団所有の衣装が使われていて
本物のモードを見ることができました。

YSLを象徴するモンドリアン・ルック。

映画を見たらまた
こういうものを引っ張り出してYSLとモンドリアンの世界に入り込み・・・

中身をじっくり見たり読んだりして


頭の中はYSL&モンドリアン一色。


子供心にモンドリアン・ルックは
ハッとするデザインだったと幼い日の記憶がおぼろげながら甦ってきました。
自宅にYSLに関する資料があったことが運のツキかどうか・・・

アメリカに憧れていた子供時代
いつしか心がフランスに傾いていったのは
YSLも少なからず影響していることは確かなことで・・・

そしてまたこちらも引っ張り出して
ひたすら眺めてモードの世界に入り込んでしまいました。

1957年のL'Officiel

イヴ・サンローランは実際に
モンドリアンの作品を所有していたので
(オークションには3点出品されていました)
絵画からデザインのインスピレーションが湧いたのも自然の流れだったのかも。

美を作り出すことが
どれだけ苦しかったことか
映画を見てよくわかりました。

そして
この映画から学んだことは
いつもイヴ・サンローランのそばにいて
ビジネスにおいても
人生においても
最高のパートナーであったピエール・ベルジェ氏のこと。

ベルジェ氏のように
ビジネスセンスに長けたパートナーがいたからこそ
サンローランの才能が開花され
服が売れたのだということ。

優秀なビジネスパーソンの存在と彼の手腕を知ることができた作品でもありました。
ビジネス的観点から見ても面白い。

ベルジェ氏が女性ジャーナリストにシャンパーニュを勧めるシーンでは
このシャンパーニュが登場。
嬉しかった顔(喜び)です。


抜栓こそしなかったものの
ボトルの形、エチケットの形から
このシャンパーニュに間違いないかと。

この秋はとても楽しみにしている映画を
再びたーくさん見ることができそうです。

「黒衣の花嫁」では
大好きなシーンの大好きな台詞があって
ピエール・カルダンの衣装を着たヒロイン
ジャンヌ・モローの圧巻の演技にノックアウトされたり
(ジャンヌ・モローといえばこちらも存在感がスゴイ→☆☆☆ )

「暗くなるまでこの恋を」では
サンローランの衣装に身を包んだ
カトリーヌ・ドヌーヴの美しさに目を見張ったり


フランス映画は
ヨーロッパの文化を教えてくれたものなので大好きです。
(初めて映画館で見た映画はイタリア映画だった・・・のですが汗)
言葉もまったくわからないのに
夢中で字幕を追いかけていた少女時代。

美しい女優さんたちから
大人の世界を学んだようです。

(YSL写真展 東京日仏学院 2011年春)


おまけ

YSLにはこの方のお姉様も出演されています。

image
右側の方。
YSLに少し似ている
アルチュール・ド・ヴィルパン氏。
左はチボー・ポンタリエ氏。
(失楽園を思い浮かべないで下さい!)
(パレスホテル東京にて撮影 2014年6月)

どうしても読みたいインタビュー記事を読み進めていたらある単語が立ちはだかり…

私の辞書では今一つしっくりこなくて…

この記事の中でも最も知りたい部分。

なので

授業の後に調べてみました。
学校に沢山の辞書があるのは
本当に助かります。

photo:01



それにしても興味深い記事。

構成が素晴らしく
洗練された語句で明快な答えをされているインタビューの相手の人柄が
余すところなく表現されています。
私も実際にお会いした方なので
うん、うん、と頷きながら
どんどん記事に引き込まれてゆきました。

図書館が閉まる時間まで粘り
3冊目の辞書を引いて
単語の意味がわかりすっきり。

夜の学校は昼間とは違った雰囲気星

photo:02



でもまだ授業が続いているクラスも
あるようです。
photo:03



皆と一緒にもっと頑張りたい。

iPhoneからの投稿
先月、京都行きの新幹線で読んだ本。

伝説の画商と称された
故ハインツ・ベルグラン氏の著書
「最高の顧客は私自身」
photo:04



ある出来事がきっかけで
ベルグラン氏を追いかけてみたくなり
絶版になった本を探すこと2か月半。

探せなかったら原書かな…と諦めかけていた矢先に見付けました。

著書の他にも
いろいろ探してみたら
名だたる媒体が記事にしていました。

アメリカのNY Times,
イギリスのThe Guardian,
フランスのLe Figaro.

同じ人物の死亡記事。
それぞれの記者が
活字にしていました。

私が迷わず軍配を上げたのは
NY Timesの記者。

ベルグラン氏の生前の様子、
氏の自身のコレクション作品に
まつわるエピソードが興味深かった。

記者と取材相手。

自身も新聞に記事を書いていた
ベルグラン氏。
生前、この記者とどのように
向き合ったのだろうか…

仕事であっても
仕事であるからこそ
上辺だけの付き合いではなく
相手に寄り添うことの大切さを
教えてくれた記事。

そして
あっという間に読み終えた本は
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付箋だらけになりました。

読書は心を豊かにしてくれます。
そして
本に限らず、質の高い文章は
人生を豊かにしてくれるものだと
信じています。

今夜だけは何もかも忘れて
ゆっくりと…
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