久々に過去の話のリンクを貼っておきますので興味がある方はどぞ。
第一話→『謎のおっちゃん』
第二話→『謎のおっちゃんから謎の男へ』
第三話→『チャネラー誕生!!』
第四話→『大人の旅クエ(18禁)、はじまる』
『風俗、行った事あるよ』
威風堂々とした態度で彼は、質問に対しそう答えた。
彼は口下手で決して話が上手とは言えない。(すみません人の事言えねえッス)
決して空気が読める男とも言い難い。(これも人の事言えねえッス)
例えば一緒にご飯を食べに行った時の話。
全員が料理をシェアしようという状況。
彼以外全員がオーダーに対して、
『これ頼んでも良い?』と周囲の者に確認しているにも関わらず、
彼のみ自らが食べたいものを食べたいがままに、
周りの確認も取らずに注文していたという痛いエピソードもあるくらいだ。
少し話がそれるが、嫌、それない?
彼のあだ名であるチャネラーは彼が2ch暦10年という所から来ているのだが、
彼のそういう空気が大変読めない事を、彼のあだ名をもじって『チャネった』という風に僕達は言っていた。
流行語大賞審査委員会も認めない流行語大賞候補である。
彼がひとたび意味不明な行動を起こすたびに、“あ・・・今チャネったねー”となるという訳だ。
しかしである。
『風俗、行った事あるよ』
から始まった彼の風俗話は、以前堂々としていて、
“チャネってない”のである。
自分の恋愛話においては“チャネりまくっている”のに、何故風俗話では“チャネらない”のか。
それは彼がSEXに相当な自信があるからだという事は、後に知る事となる。
・・・・・。
小1時間くらい経っただろうか。
チャネラーは自分の風俗話を一通り終え、とても満足しているようだった。
それは中学生ヤンキーがクラスの友達に自分の武勇伝を語っている様子とよく似ていた。
いわゆる自己満足で、如何に自分が経験豊富な男であるかを、アピールしきった感じだった。
再びチャネラーがタバコを吸う。
いつしか彼のその行動は、
僕達の間で一つの区切りのようになっていた。
またしてもここで、話の分岐点という名の、僅かな沈黙が訪れたのだ。
今度はその瞬間を僕は見逃さなかった。
僕の心の中では既に、
チャネラーズストーリーINタイランドという名のビッグイベントの概要が出来上がっていた。
僕は静かに、そして力強く次の話題を彼に振った。
『チャネラー、タイの風俗って行った事ある?』
これは彼にとって予想外の質問だったのか、
一瞬瞳を左右に動かしながら。
“ない”と、彼は答えた。
僕は話を続けた。
『チャネラー、明後日帰国やろ。そんだけ女好きやったら、行ったらええねん。』
『いや、行こうとは思ったんだけど、お金もなく・・・』
まるでオレオレ詐欺の被害者と加害者のような感じで僕達は話を続けた。
『金、日本円は持ってるん?』
『日本での生活費を少々・・・』
『よし、その金両替しよ!!行っとこ行っとこ!!』
『いや、でも・・・』
『よし、明日、行こう!!な!!』
『ええ!?』
『チャネラー、ここは男らしく、ドンと行っとくべきやで!!』
そして僕は臆する彼を奮い立たせるように、
彼の瞳を見ながら言った。
『最後にドカンと、打ち上げ花火といこうや』
続く。
さてさて。
ひょんなとこから始まったチャネラーズストーリー。
この物語は一体どこへ向かおうとしているのか。
次回、チャネラー・・・
暴走。
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