動機づけの大切さ | Wonder Forest ブログ

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子どもと家族の支援への想いとノウハウが詰まったブログです。

やっと、涼しくなってきましたね!トータスキッズ指導員の板倉です。

 

前回お話しした、5年生のGくん。

 

もともと省エネタイプで、「めんどくさーい」が口癖だったのですか、先日は学習スペースにも入らず、何を提示しても「やりたくない」と完全拒否。その日はどうにか一課題だけ、フロアでお母様とやって終わりとなりました。

 

そこで次の週は、興味を引きそうな課題を多めに用意。開始時、フロアのバランスボールに腹ばいになって動こうとしないGくんに

 

「今日は、ちょっと面白そうなの用意したよ。一緒にやろう」

 

と、課題内容を書いた紙を見せました。

 

すると、Gくんが興味を示したのは、その紙に描いていた小さなイラスト。


 

 

前任の担当の方からGくんを引き継いだ時に、

 

『イラストを入れておくと気持ちが上がる』

 

と教えてもらったので、苦手ながらも自分が描きやすいクレヨンしんちゃんやウルトラマンなどを描いてみました。それが、Gくんの好きな怪獣に一瞬見えたようで、興味を持ってくれたのですが、違うとわかると

 

「なんだつまんねー」

 

と一蹴^^;。でも、そこはめげずに^^

 

「じゃあ、次は怪獣描いとくよ。何がいい?先生あんまり知らないんだよね。教えて」

 

と学習スペースに誘うと、素直なGくんはすんなり入ってくれました。


 

 

Gくんの可愛らしさにほっこりすると同時に、強化子(好きなもの)の大切さを改めて痛感。その日はほぼ、Gくんの熱い怪獣談義になりましたが、少し課題もできました。

 

それから、怪獣のイラスト描きが、Gくんの課題準備に欠かせなくなり、空き時間にもせっせと描き溜めるようにしました。ウロコのようなゴツゴツした身体の突起や、足や手の爪?部分は、とても難しかったです。でも、その苦労した箇所やイラストの出来具合などが、良いコミュニケーションの材料になりました。

 

何よりGくんが、毎週そのイラストを楽しみにしてくれて、「今日はこれだよー」と紙をヒラヒラさせながら学習室に入ると、「何ー?」と、すぐにGくんも着席。嬉しそうに覗き込んでくれました。イラストの怪獣についてGくんと話し、今後のリクエストの怪獣名を聞いて課題に取り組む、という良い流れができ、さらには、毎週少しずつ、学校でやったことを聞き取ることで、徐々に自信を持って話せるようになりました。すると、止まらなかった、怪獣やゲームの話の切り上げもできるようになり、課題への取り組み姿勢もよくなり、口癖の「めんどくさーい」も言わなくなっていきました。

 

イラストはその後、怪獣→ニャンコ大戦争→猫ミームと変遷しながら続きました。

9月から担当を変わることになり、今まで取り置いていたものをGくんに進呈。重ねて撮っても写真3枚分ありました。Gくんは一つひとつよく覚えてくれていて、日付が書いていなくてうろ覚えで並べたものを「こっちが先だよ」と並べ替えてくれたりして、思い出話に花が咲きました。


 

 

素直で素晴らしい成長を見せてくれたGくん。

これからも、変わらず応援しています。

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