長いこと映画を見ていると、いろいろな映画に出会います。感動に震える映画、めちゃめちゃ泣いた映画、前を向く勇気をくれた映画などさまざまありますが、今日はちょっと志向

を変えて”長さ”にまつわる映画の3つの話し!

 

 

 

★1つ目は「過去見た映画で最も長時間の映画」

 

「1900年」(76年)/316分(5時間16分)

 

自分が過去見た中で一番長い映画は、たぶんベルナルド・ベルトルッチ監督の「1900年」でしょうか。「暗殺の森」「ラストエンペラー」の監督で、イタリアを舞台にした二人の男の波乱の生涯を描いた一大叙事詩。若き日のロバート・デ・ニーロやドミニク・サンダが出演しており、かなりの力作です。全編で316分、なんと5時間16分の長編です。ヒマと根性と好奇心のある方は是非どうぞ!

 

長時間映画も世界に目を向けるととてつもない作品がゴロゴロあります。「Logistics」は、上映時間がなんと857時間、つまり35日と17時間だそうです。歩数計の制作から、それを届けるまでを迫った実験映画だそうです。とても面白いとは思えないですがね(笑)。数年前に「アンビアンス」という映画が上映時間720時間で、予告編だけで7時間超ということで話題になったことがありました。いずれにしてもこのタイプの映画は今後さらに増えていくのでしょうね。ただ、こうなると映画という定義も見直さなければなりませんね

 

★2つ目は「最も題名が長い映画」

 

「博士の異常な愛情、または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(64年)

 

過去自分が見た中ではこれが一番長いと思います。文字数にして40字(かなで53字)。通称「博士の異常な愛情」で略されていますが、正式名称としては上の通り。SF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」の天才スタンリー・キューブリック監督作品。ピーター・セラーズやジョージ・C・スコット出演で、偶発的に核戦争が勃発し、人類滅亡に至るさまを描くSFブラックコメディ。かなり有名な作品で一見の価値はあります

 

題名の長さだけならとてつもなく長いのもたくさんあります。「マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」(68年)の55文字が一番でしょうか。見たことはありません。邦画でも「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」のように長いのもありますね

 

 

★3つ目は「一番長く映画館にいた時間」

 

 

 

 

 

 

過去一番長く映画館にいたのは24時間!

 

高三の夏休みに、野球部を引退してバイトに明け暮れていた時です。当時よく見にいっていた東京下町の名画座で朝10時から翌日の朝の10時までの24時間!「荒野の用心棒」「続・荒野の用心棒」「デザーター・特攻騎兵隊」の三本立てを二回り見たあと、午後10時からのオールナイト3本立てを二回り、結局計6本を2回づつですからのべ12本をぶっ続けで24時間同じ映画館に居続けました。当然休憩もありましたが、映画館からは一歩も外に出ていません。昼間の3本立ては、イーストウッドとフランコ・ネロの出世作になった西部劇です。ちなみに「荒野の用心棒」はクリント・イーストウッド、「続・荒野の用心棒」はフランコ・ネロが主演で、キャストも物語も全く違う関係のない映画です。もう1本の「デザーター・特攻騎兵隊」は全く知らないB級アクション映画でした。映画館の宣伝文句では、名作「シェーン」のジョーイ少年最後の出演作ということでした。ジョーイ少年、つまりブランドン・デ・ワイルドはこの映画の直後30才の若さで交通事故死しており、最後の出演映画でした。映画自体はよくあるB級映画なのですが、リチャード・クレンナやチャック・コナーズが出演しており驚いた記憶があります。オールナイトの3本は「武道大連合・復讐のドラゴン」などB級カンフー映画でしたがそれなりには面白かったですね~さすがに24時間ぶっ続けで見たあとはフラフラでしたが、根性でバイトに行ってきました。若かったです

 

 

 

今日は映画の”長さ”についての3つの話し。みなさんもそういう”長さ”にまつわる映画の話しがあったら是非聞かせてください