今日は大好きな70年代の映画の紹介!
この映画は、80年頃名画座で初めて観ました。併映がたしか「カプリコン1」と記憶していますが素直に面白かったですねえ~
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「カサンドラ・クロス」
1976年/イタリア・イギリス・西ドイツ合作(129分)
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ソフィア・ローレン、リチャード・ハリスなど豪華キャストで贈る70年代を席巻したパニック映画の傑作!
<監督>
ジョルジュ・パン・コスマトス
スタローンの「ランボー/怒りの脱出」(85年)「コブラ」(86年)、さらにテリー・サバラス、ロジャー・ムーアらの「オフサイド7」(79年)などアクション映画が得意な監督です
<キャスト>
ソファア・ローレン
/ジェニファー(女流作家でチェンバレンの元妻)
リチャード・ハリス
/チェンバレン(神経外科医)
バート・ランカスター
/マッケンジー大佐(アメリカ情報部員)
エヴァ・ガードナー
/ドレスラー夫人(大金持ち)
マーティー・シーン
/ナバロ(ドレスラー夫人の愛人)
ソフィア・ローレンはご存知イタリアを代表する女優で「ふたりの女」、マストロヤンニとの共演作「昨日・今日・明日」「あゝ結婚」さらに、以前紹介させていただいた名作*「ひまわり」など多数あります。リチャード・ハリスは、知性と男くささを兼ね添えた名優さんで、あの伝説的映画「ジャガーノート」や「オルカ」さらには大好きなアクション映画のひとつの「ワイルド・ギース」など多数で「ハリポタシリーズ」のダンブルドア校長役でも有名です。その他、70年代に日本で絶大の人気のあったレイモンド・ラブロック、あの「第三の男」で有名なアリダ・ヴァリなど豪華キャスト!
*過去のレビューもどうぞ
病原菌拡散の恐怖と国家の陰謀を描いたパニック映画!
細菌を浴びた過激派の一味がヨーロッパ大陸縦断列車に逃れ車内に伝染病が広がり、機密の漏えいを恐れた軍は秘密裡に隔離しようとするが・・・・
「キングコングの片足を食いちぎった映画」
1977年の日本での配給収入のトップが「キングコング」で、洋画としては次いで2位の成績。ダントツの前評判だった「キングコング」に一矢報いた形となりました。あの「ロッキー」より日本ではヒットした映画なのです。「ポセイドン・アドベンチャー」(72年)「タワーリング・インフェルノ」(75年)「エアポート”75」(75年)「パニック・イン・スタジアム」(76年)などなど、多くのパニックモノが流行っていた背景に加え、豪華な俳優陣、さらにはこの邦題によるインパクトもあったと思います
70年代のパニック映画の傑作!
「パニック映画」と書きましたが、今、観るとふつ~のアクション映画でおもちゃ感まるだし(笑)、お馴染みのツッコミ所満載の70年代映画ですが、それが逆に魅力のひとつです!病原菌拡散の恐怖と国家の陰謀をおり込んだ映画で、娯楽映画としては素直に面白いです!
題名にある「カサンドラ・クロス」は、映画の中では大戦前に廃止になったポーランドに架かる橋となっていますが、同じく劇中で車掌がカサンドラのことを「トロイの王女の名前」と説明しており、さらに「凶事の予言者の意味」で不吉な予感を感じさせています
映画ファン垂涎の超豪華キャスト!
ハリウッドとヨーロッパの名優を配した素晴らしいキャスティングは、それだけこの映画の期待の高さがうかがえます
テンポが良く、二転三転する展開が退屈するヒマを与えず、パニックサスペンスとしてはいい出来だと思います。ただ、やはり古さは否めず作りが雑なのが残念ですね。これだけの大事件で、指令室に部下と二人だけって(笑)
それでも好きですね~この映画!
邦画「皇帝のいない八月」の原作者、小林久三氏が参考にしたという映画で、「暴走特急」と「アウトブレイク」を足して2で割ったような映画です
この映画では、細菌の怖さを描いていますが、本当の恐ろしさは「人間」でしょうね。それは、いつの時代も変わらない・・・
本当に面白い映画は、いつまでも色あせないですね
豪華なキャストにスリリングな展開!
是非、ご覧ください!