天命と人事(二)世の中には、徳のある立派な君子がいるかと思うと、つまらない小人もいる。 彼らが互いに栄えたり衰えたりするのは運命なのである。 運命がそのようにならざるを得ないわけは理である。 この理には、予測できる理と予測できない理とがある。要するに、皆一つの理である。 それで、人は予測でき得る理に安んじて、予測でき得ない理を俟(ま)つようにすべきである。 これが人の取るべき道であり、とりもなおさず天命なのである。 座右版 言志四録 Amazon(アマゾン) 2,400〜10,164円