今回はMLBの一線の舞台で活躍している選手達の使っているモデルを調査して行こうと思います。
割と長いので、覚悟してください(笑)
②も作ってみました。興味あったらご覧になってください。
【MLB】有名な選手が使用しているバットモデル②【紹介】
あと、モデルを紹介するだけでなく、バット自体のバランスだとか、
選手の体格に関するインフォメーションも見比べて行こうかなと思います。
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①ジャンカルロ・スタントン Giancarlo Stanton
身長198.1cm 体重111.1kg
現在のMLBの象徴的選手ですね。典型的なパワーヒッターです。
三振&HRが非常に多いことが特徴です。
ただ、成績を見てみると割と高打率なんですよね。
彼の完成形としては、2017年のような打率.280台にHR40~50本ぐらいかと私は思います。
使用しているモデルは、MarucciのG27です。
表記法は様々ありますが、同社のRH6を基にモデリングされたバットになります。
バランスは、ややトップ寄りながらミドルバランスです。
【2020年10月更新】本人のG27、入荷しました→→→G27
長さは34インチ/31.5オンス(86cm/893g)とだいたい一般的な重さ。
打球速度や打球角度でよく話題になるように圧倒的なパワーを以て、
打球をスタンドにねじり込むようなバッティングが持ち味の彼なんですが、
使用しているバットの重さは、並かむしろ軽いくらいですね。
彼のガタイ的には、35インチぐらいの長棹でも釣り合うかと思うんですが、
パフォーマンスをマックスで引き出せるのがこのサイズなのでしょうね。
ちょっと前には、フルスイングした衝撃で骨折するなんていう故障の仕方をした彼ですから
これ以上重くしない方がいいですね・・・。
あからさまなクローズドスタンスからの物凄いドアスイング。
これで、95マイルぐらいの直球が打てるんだからマッチョ様様ですな(笑)
USEDで出回ってるモデルなんかは、よくebayにも上がってるんですが、
ノブの小さいタイプだとか、ベルノブタイプだとか、いろいろな種類を使ってるみたいです。
ちなみにこのモデルG2という型番号なんですが、とんでもないトップバランスです。
詳細は過去記事からどうぞ→→Marucci G2
ただ、重さと長さに関しては、ほぼ変化なく34インチ/31.5オンスを使用しているようです。
G27はバランス感覚も素晴らしいモデルですし、非常に欲しくてたまらない一本です。
マルッチからG27をオーダーできるようになる日が待ち遠しいです・・・。
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②ブライス・ハーパー Bryce Harper
身長190.5cm 体重99.8kg
ナショナルズのスーパースター!
MLB好きならば誰もが知っている彼の使用しているモデルは、非常に多岐にわたります。
過去のリサーチでは、マルッチ、チャンドラー、トゥッチ、ビクタス・・・
あとローリングスやサムバットも使ってることが分かっています。
ナショナルズ時代に使っていたチャンドラー製のBH34はこちらからどうぞ→→→BH34
一応初期の頃は、マルッチの契約選手だったので、マルッチのモデルばっかり使ってたんですが、
そこからチャンドラー→トゥッチ→ビクタス・・・みたいな感じの変遷を経て、
最近、もっとも使用率が高いのはやはりビクタスですかねぇ。
HRダービーでもビクタスのV243を使ってましたし、今年はもうビクタス一本で通すみたいですね。
真ん中のBHのサイン入りのものがハーパー実使用モデルかと思われます。
型番はBH137、サイズは34インチ/32インチ(86cm/907g)ですね。
一般的な重量ですが、BH表記のモデルのバランスは、セミトップバランスである場合が多いです。
彼の好みは、C243型からI13型と言ったような広めの打撃部分に、太めなバレルサイズのモデルです。
ノブタイプは、ノーヒール型(RH6型)からレギュラータイプのものだったりと、本当にいろいろ使ってます。
彼のフォームを見てみると、基本のバッティングスタンスから一度体が沈み込んでから
足のバネと腰の回転でボールを持っていく打ち方をしているのが分かります。
(詳しくは動画を見てください)
真似をしてバットを振ってみると、なるほどミドルバランスのバットだと少々物足りない加速感。
ちょっとフィールの重いバットを使うと非常にしっくりと来ます。
腰回転で打つやり方は、オリックスの吉田正尚選手なんかも参考にしているようです。
①で紹介したスタントンの腕力でねじ伏せるバッティングもあれば、
彼のように全身を使って打つ選手もいる・・・う~ん、MLBは見てて本当に面白いです。
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③マイク・トラウト Mike Trout
身長188.2cm 体重106.6kg
MLBを代表するザ・5ツールプレイヤーですねぇ~~。
指標好きのMLBマニアにはたまらない素晴らしい選手です。
守備走塁すごい、打撃すごい、四球が多い、書き出すとキリの無い選手です。
106kgも体重があるのに、動作パフォーマンスを保てるのは本当にすごい・・・。
彼は本当に我々と同じ人間なのでしょうか(笑)
さて、そんなフィジカル最強の彼が使っているバットですが・・・
これは有名ですね。オールドヒッコリーのMT27です。
画像の本人のUSEDは、グリップ部分に厚くテーピングがされていて形状が分かりにくいのですが、
元々はレギュラータイプの、ごく一般的な形状のモデルです。
そして、バットのサイズは33.5インチ(85cm)と少々短め!
重さは、ごめんなさい分かりませんでした・・・が、オールドヒッコリーのストックモデルは、
32オンスなので、おそらくは本人の実使用モデルも32オンスではないかと予想しています。
全然違いました。31オンスでした。
MT27の記事はこちら→→→MT27
元々は、同社のJ143という、C243型の人気モデルを使用していた彼ですが、
よりバレルテイパーがシャープになったMT27を現在では一貫して使用しています。
MT27は、オールドヒッコリーの中でも指折りのバランス感覚のモデルであり、
ミドルバランスの傑作です。
いやはや、彼ほどのパワーを持っている選手なら、34インチ使ってもいいんじゃないかと思うんですが、非常にシャープな打撃が特徴的な選手なので、これが彼の打撃にあっているのでしょう。
メジャーリーグの野手じゃ一番の高給取りであり、最もバランスの良い選手であるはずの彼がこんなにも地味なのは・・・う~ん・・・・
派手なパフォーマンスをせず、黙々とプレイしてるからですかね・・・
フォームも地味ですし・・・。
年に何回か乱闘騒ぎを起こしてるハーパーなんかと比べると目立つこともないですしねぇ・・・。
エンゼルスに大谷君が入団してくれたということで、日本人の知名度も上がると嬉しいのですがね(笑)
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④アーロン・ジャッジ Aaron Judge
身長200.7cm 体重127.9kg
圧倒的フィジカル、迫力の打撃・・・去年のAL新人王にして、
新人本塁打数記録(52本)保持者です。
選手としての特徴としては、HRもさることながら四球が非常に多いことも特徴。
また、三振が尋常じゃないくらい多いことでも有名(笑)
まぁ私自身の持論としては、フライもゴロも三振もアウトに変わりはないわけだし
三振が多い選手が批判されるのは間違っていると思っていますので、
このプレイスタイルは変わってほしくないなぁと思っています。
2018年シーズンは残念ながら、骨折で途中離脱・・・
う~ん、シーズンを通してスタントンとのマッチョコンビが見たかったのですが・・・残念。
そんな彼の使っているモデルですが
チャンドラーですねぇ~~。
写真なんか見ても、チャンドラー以外見つけられませんでした。
市場に出回るUSEDも、ほとんどチャンドラーです。
たまーに、マイナー時代に使っていたと思われるマルッチとかローリングスのが出てきますが、
彼のバット=チャンドラーという認識でよろしいかと。
型番号は、初期の頃がAJ99、現在はよりシャープなモデリングがされているAJ99.2です。
スペックは35インチ/33オンス(89cm/935g)と、もうたまらん重量モデルです!
ジャッジは200cmを超える巨漢ですので、35インチは妥当なサイズでしょう。
過去に使用していたAJ99の紹介記事はこちらからどうぞ→→→AJ99
じゃあその実、どれだけ重いバットなのか。
これがこれが、ミドルバランスなわけですよ。
しかも重心はかなり手元寄りです。
一応、HR仕様のカラーリングがされた実物を所有している自分の使用感としては、
振り回してくれと言わんばかりの気持ちのよいミドルバランス と言ったところでしょうか。
ロングテイパー型のながーい打撃部分から、太いグリップが生み出すバランス感覚は、
最高に軽いフィールを使用者にもたらしてくれます。
ジャッジのあのガタイで、このバット振り回したら・・・
そりゃあ硬球だろうがなんだろうがしばき倒せるでしょうよ!!(笑)
ちょくちょく入る殺人級のラインドライブHRとか、もうたまらんすわ!
チャンドラーのカスタムオーダーから一応オーダー可能なようですし、一本いかがですか?
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⑤ホセ・アルトゥーベ Jose Altuve
身長167.6cm 体重74.8kg
さぁ、大きい大きいジャッジの次は小さい小さいアルトゥーベです!
2017年ALMVPにしてアストロズのワールドチャンピオンの立役者とも言うべき選手ですね。
170cmにも満たない、一般人から見ても小柄なこの体でありながら
実にアグレッシヴな打撃が魅力の彼が使っているモデルを見てみましょう。
元々はトゥッチのバットをよく使っていたんですが、
去年あたりからビクタスの使用頻度が大幅に上がりました。
型番号はJA27・・・そのまんまですな(笑)
サイズの特定は、他社のものも見ながらしていきましょう。
トゥッチのJA27は33インチ/31オンス(84cm/880g)表記となっています。
微妙に、重量調節が異なるモデルもありますが、ほぼ33インチ/31オンスで間違いないと思われます。
さてこのJA27の特徴なのですが、彼の体格的にミドルバランスかなぁと思っていたのですが、
意外と重くて、ややセミトップバランスにフィールは近いようです。
まぁ外観を見てみると、あからさまに太い打撃部分に、ショートテイパーバレルですし、
それも納得かなぁと思いました。
TucciのJA27は過去記事で紹介しているので、こちらからどうぞ→→JA27
非売品のVictusのJA27の記事はこちらからどうぞ→→JA27
それにアルトゥーベ自体も、すんごいマッチョですからね(笑)
167cmで75kgって、かなりの筋肉量ですよコレ。
速球を器用に流し打つだけでなく、逆方向にHRも打てる低身長選手とか
ホント、日本人選手みんな真似してほしいですよ!
そんな彼が使っているモデルはビクタスのものは残念ながら流通しておりませんが、
トゥッチとサムバットからリリースされておりますので、一本いかがでしょうか?
(サムバットのものはミドルバランスです。なぜか(笑))
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⑥ムーキー・ベッツ Mookie Betts
身長175.3cm 体重81.6kg
こちらもかなり小柄な部類の選手になると思いますが、強力BOSの核弾頭として大活躍しているムーキー・ベッツです。
現在ALの打率ランキングを独走中(奇しくも2位はBOSのJDマルティネス)である彼なのですが、
魅力なのは打撃だけではない!
外野守備指標は常にトップであり、これに加えて走塁指標も神がかっているという非の打ちどころがまるでない完全なる5ツールプレイヤーです。
そんな彼が使っているバットというと、もう圧倒的にビクタスです。
以前まではレギュラーノブタイプのものにリザードスキンを巻いて使っていたのですが、
最近ではアックスプレイヤーとして有名です。
実配給モデルの型番号はMB3あるいはMB2となっています。
以前市販されていたモデルはMB50という表記でしたが、ほぼ変わりないでしょう。
MB50の紹介記事はこちらからどうぞ→→→MB50
現在では、ビクタスがX50というモデルを常時オーダー可能なモデルとして販売しています。
バットのスペックですが・・・ベッツの体格に見合わずトップバランスです。
明かに太いバレル部分から、細めのハンドル・・・う~ん、こりゃ重そう!
本人の使用モデルは33インチ/31オンスとなっていますね。
重量的にこれ以上重くすると、ちょっともっさりしたスイングになりそうな怖いバットです。
先週には、サイクルヒットも記録した彼ですけど・・・
この体のどこに、ここまでトップバランスのバットをこのスイングスピードで振るパワーがあるのか!
やはり筋肉か・・・筋肉なんだな!?
やはり低身長バッターが生き残るにはマッチョメンになるしかないようです!!!
みなさんもマッチョになって、X50を振ってみませんか?(笑)
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【リンクコーナー】
紹介した選手のモデルを販売している会社のページを極力紹介しておきます。
※注文方法についてはコチラをご覧下さい。
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また調べてほしい選手とかあればコメントとかからリクエストお願いします。
気まぐれでぼちぼちやります(笑)
では、また次回。