Soft Machine - ”Facelift France and Holland” | ☆エマニエル浜口の無節操な音楽ブログ☆

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スレッドは誹謗中傷・罵詈雑言の嵐で凄いねー。

最初にすみません。

 

 

最近、地味に忙しくて殆ど訪問出来てません(^-^;

 

 

記事をアップするのも一週間に1本、もしくは2本のペースまで落ちてますが、今日は日曜日なので早くからせっせと記事書いてます。

 

 

休日といっても家に居たところで仕事のメールと電話でテレワーク状態が続いてますので、外出もままならないし、ろくに音楽もゆっくり聴けません。

 

 

世に言う社畜です(^-^;

 

 

家族に飯喰わせる為にはしゃーない。

そう思って頑張るしかないのが昭和生まれの性。

 

 

 

と愚痴ったところで。

 

 

 

 

Soft Machine  

'Facelift France and Holland'

 
 
 
Robert Wyatt(ds,vo)
Elton Dean(sax,saxello)
Lyn Dobson(sax,fl,hmca,vo)
Mike Ratledge(org,p)
Hugh Hopper(b)
 
 

一世を風靡したバンドでも無いし、ポピュラーな音楽でも無い。

音楽性でいえばかなり特異なバンドにも関わらず発掘音源が定期的にリリースされるSoft Machine。

 

 

今でも不思議と惹かれるんです。

 

 

特にオリジナルメンバーのロバート ワイアット、マイク ラトリッジとセカンドから加入したヒュー ホッパーが在籍していた時期は格段に面白い。

 

 

今回は1970年3月2日パリのムジーク・シアターでのライヴ音源&映像と、初出となる1970年1月17日アムステルダムのコンセルトヘボウでのライヴ音源を収録したDVD1枚とCD2枚の計3枚組。

 

 

■DVD

実は昔ブートでリリースされたモノクロバージョンと、その後カラーの正規盤として『Alive In Paris 1970』というタイトルでリリースされたものを所有しているからという単純な理由で一瞬購入を悩んだのですが、これらに収録された映像は当時ライブで演奏された正しい曲順ではなくフランスのTVで編集されたものであり、今回(フル収録ではないにしろ)本来あるべき曲順に戻されていることを知ってしまえば買わずには居られません。実際観てみるとそれ以外にも改善されている所は他にもあり、以前の作品と比べて画質が向上、それと古いライブ作品にありがちな観客の歓声が時折不自然に大きくなっていたところが無くなり、かなり聴き易くなっております。
 
■CD
そしてCD①には1970年3月2日のこの映像の音源に加えて、カットされている部分や曲をオーディエンス録音で補ってフル収録するというブートレグが得意とする手法で再現しておりますが、これがなかなか秀逸。一方で当時の貴重なライブがフルで聴けるというのは非常に有り難いのですが、ブート慣れしている人でないと厳しいかも?
 
CD②には初出となる1970年1月17日、アムステルダムでのライブ収録。但しこちらは当日演奏されたセットの5曲のみの収録となっていますが、こちらも当時を知る貴重な録音となっております。
 
 
たしか昔の記事にも書いた気がしますが、フロントの管楽器がエルトン ディーンとリン ドブソンという二名体制は1970年1月から3月までの僅か3カ月間のみという非常にレアな時期であり
彼らの歴史の中でも自由でサイケで緊張感が一番ある、とても面白い時期です。
 
 
しかしエルトン ディーンを差し置いてリン ドブソンの八面六臂の大活躍は素晴らしいものがあります。アルト・ソプラノサックスに加えてフルートにハープ、そしてロバート ワイアットのお株を奪うスキャットまで披露。この頃のロバートは殆ど歌わなくなったとはいえ、加入したばかりのリンがそれをやるのですから、メンバーにも一目置かれてたのでしょう。
ここでの彼の存在は非常に大きいもので、結局たったの数カ月で脱退してしまうのが非常に勿体ない…。いやはや…。
 
 
しかし50年以上を経た今、既に鬼籍に入られた元メンバーも多い中、こうやって新しい映像や音源を観れるというのは素晴らしいこと。今後の発掘にも期待したいところです。
 
 
Soft Machine - 'Facelift France and Holland' Official Trailer