~高良家(重要文化財)~
2015年12月5日。
外地展望台から慶良間空港まで下りて、歩いてきた道を折り返す。
外地島の急な坂をゆっくり慶留間島に向けて歩く。
途中、慶留間橋の手前で左に分岐する脇道がある。
下っていくと、外地島の海岸に出る。
海が青い。
先人の残した歴史
慶留間橋を渡って、高良家を目指す。
高良家は琉球王府時代に建てられた民家だが、沖縄戦においても破壊されることなくその姿を残している。
沖縄ではよく見る、伝統的な赤瓦葺きの屋根が雰囲気を醸している。
周囲の石垣の造りなどを見ても、とても栄華をきわめていたことがうかがえる。
石垣はサンゴでできている。
精緻に組まれていて、相当な技術があったと思われる。
アップしてみると、サンゴであることがよくわかる。
当時はこの井戸が生活用水だったのだろう。
慶留間島の集落を歩く
高良家をあとに、集落を南に向けて歩いていくと、ほどなくして小さな港につきあたる。
桟橋から見る海は透明度が高く、ソーダ水の海だ。
慶留間小中学校の正門まで来たが、中には入れないようだ。
慶留間橋から見た、あのグラウンドを歩いてみたかった。
高良家の管理をしていた方が、この学校が今年で創立100周年であることを教えてくれた。
通学路にはハイビスカスが鮮やかに咲いていた。
集落は静けさが漂う。
都会の喧噪から離れて、島に住む人たちの、普段の生活を想像して心を寄せる。
いつも何かを追いかけ、何かに追われている自分が、何と滑稽なことか。
つづく