ZZR400 燃費向上計画 | むらのブログ

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こんにちは
諸事情につき書き直しします。

ZZR の燃費向上計画。
うちの ZZR-400N1('93)は購入時の車両本体価格が198,000円。

左右にコケ傷があり、燃費も 10km/ℓ 前後でした。
ぶっちゃけ、タンク容量 18ℓもあるくせに、リザーブ前で200km走りませんでした。
ZZRの燃費は個体差あるって聞いていたけど、そりゃあんまりだよ。。。

ツアラーで満タン給油して200km走らなかったらどうすんねん
って感じです。



そんな状態から購入 1ヶ月が過ぎたところでエンジンかからなくなりました。
まぁ、燃費といい状態といい、お値段通りだったということですね。


悔しいので、せっかくだから自分でキャブ周りから調べ初めました。
結果、ノーマルからセッティング変更されていることが判明。
最終的に不調の直接の原因はパイロットスクリューのガスケット(Oリング)劣化によるガソリン漏れから起因したオーバーフローと判明したのですが、それまでの過程で色々と試したこともあり、キャブセッティングはノーマルに戻してやりました。

それにより、燃費は 10km/ℓ → 15km/ℓ に改善。
これだけでも大きな効果がありましたが、まだ充分とはいえません。


そこで、燃費向上の効果が期待できる追加措置を色々とやってみました。
さて、どこまで伸びるでしょうか



【実施した作業項目】
 ・アーシング
 ・プラグ交換&同調作業
 ・オイル交換
 ・オイルフィルター交換
 ・エアクリーナーエレメント交換





作業前


まずは作業前の状態

ここから以下のパーツを外します。

エアクリまで降ろしたところ


で、それらを外した状態。
バラバラですw

上の写真では、なぜかアンダーカウルを外さずにサイドカウル外しています。
が、アンダーカウルとサイドカウルをフレームに共締めする際、アンダーカウルの方が上になるはずなので、我ながらどうやったのか不思議ですw


さて、必要な外装パーツを外したところで作業開始です。


■アーシング
アースケーブルの一方をバッテリーのマイナス端子に接続して、もう一方をフレームやらエンジンヘッドやら、色々な場所に接続します。
これで、アースをバイクのあちこちから取ることで電力効率を上げて、燃費向上、点火効率向上(吹け上がり向上)、ヘッドライトの光量アップなどを狙います。

ちなみにアースケーブルはヤフオクに出展されてた激安なやつを注文。
確か、3,000円しなかったやつです。

アースケーブル

アーシング後の配線。
あまり綺麗じゃないですが・・・

だって、ケーブル硬いんだもん(笑)



青いケーブルがアースケーブルです。
通常、アースケーブルはバッテリーのマイナス端子に直接続せず、マイナス端子から金属性の金具を延ばして、そこにアースケーブルを接続します。
が、ZZR-400はバッテリー直上に小物入れがあるため、金具を取り付ける余裕は全くありません。

なので、アースケーブルを直接マイナス端子に取り付けますが、実はこれでもギリギリです。
ケーブル配線用の余裕も殆ど無いため、取り回しは両サイドに一旦逃がしてから、途中で巻いたりして帳尻を合わせます。
(ZZR-400用のジャストサイズに加工されたものなら問題ありません)


何気に、このバッテリー周りの配線が一番苦労したかもw


アースケーブルの接続場所は

 ・フレームへ1本
 ・クランクケースへ1本
 ・エキゾーストマニホールドへ1本

の合計3本を使用します。



さて、配線箇所の拡大写真




フレームへ接続

フレームへ接続
セルモーター付近ですね。

クランクケースへ接続

クランクケースへ接続




エキゾーストマニホールドに接続

これはシリンダーヘッド用のアースです。
場所が無いので、1番のエキゾーストマニホールドに共締めします。




アーシングが終了したら本来は試走して調子を見るところですが、思いのほか配線に時間かかって余裕が無くなったため、まとめて作業しちゃいました(てへ)

アーシングが終わったら、お次はプラグ交換。



■プラグ交換

イリジウムプラグ


イリジウムです。
賛否は分かれるものの評価の高いイリジウム。
効果あるといいなぁ・・・

スパークプラグの交換は、エアクリーナーケースを外したら可能になります。

G07


この状態。
あ、ちなみにプラグコードも交換しました。
「交換」というか、切って新しいのを接続しただけなんですが。

プラグ交換の作業自体はあっさり終了。
脱着は車載工具で行います。


キャブ/スパークプラグ/マフラーなど、点火系や給排気系を弄った場合は同調作業を行うことをお勧めします。
これやらないと、結局4気筒の回転が合わずにバラバラした走りになります。

同調作業にはバキュームゲージを使用します。
バイク屋でもやってもらえますが、2回くらいの作業工賃でバキュームゲージ買えてしまうので、実は買った方がお得です。


バキュームメーター

これが噂のバキュームゲージ。
写真のやつは上野で 8,000円でした。

バキュームゲージの各ゲージから伸びるホースを、インテークマニホールドにあるバキュームプラグに接続します。

同調作業

こんな感じ。
隠れてるので少しわかりにくいですが、エンジンとキャブの接合部分(インテークマニホールド)を覗き込むと、ちょうど接続できる具合のキャップがありますので、キャップを外して、ホースを手でねじ込みます。
(最後にキャップを戻す必要がありますが、ラジオペンチがあると便利です)

キャブレターには各気筒の間に同調用のネジが付いています。
調整用ネジは、

 a. 1~2番の間
 b. 2~3番の間
 c. 3~4番の間

の3つあり、「a→c→b」の順に開け閉めして、それぞれメーターの位置を合わせます。

「a.」のネジを緩めたり閉めたりして調節すると、1番・2番の回転が合います。
次に、「c.」のネジを調節すると、3番・4番の回転が合います。
最後に、「b.」のネジを調節すると、1~4番全ての回転が合います。


最終的に、 バキュームゲージの4つのメーターの針が同じ位置を指して、スロットルオンしたときに同じように針が動けば同調作業は完了です。
※同調作業でピタリと4つの針が合うと回転数が若干上がって安定します。



ところで。

同調作業はエンジンをかけて行います。


インテークマニホールド付近にあるバキュームプラグにアクセスするためには、エアクリーナーケースを外している必要があるため、同調作業だけのためにガソリンタンクを取り付けるのも、かなり面倒です。(というか危ないです)

なので、このようなアイテムを使うと便利です。

ガソリンサブタンク

点滴みたいなやつです。
アストロ工具あたりで買えます



【オイル交換・オイルフィルター交換】
オイル交換はこれといって作業手順を書くような内容でもありませんが。
とりあえず書いておきます。

H01

まずは古いオイルの廃棄。
オイル処理にはこんな便利なものがあります。

ドンキとかに500円くらいで売ってますよ。


H02

開くと、中はこうなっています。
これをオイルパンの下に置いてあげます。


H03

こんな感じ。
オイルパンからオイルを抜くためには、赤丸のボルトを外す必要があります。
17mmの太めのボルトです。
(車載工具に17mm対応のレンチが入っています)

これを外すとオイルが出ますが、ここから全ては出ません。
ZZR-400のエンジンオイルは全部で 3.7ℓ入りますが、オイルフィルターに 1ℓ近く入っているので、この穴からは 2.7~3ℓ くらいしか出ないということですね。

オイルを全交換する場合は、オイルフィルターも交換します。



H07

これ。
外すには、フィルターレンチという特殊な専用工具を使います。


H06

簡易型ですが、こんなのもあります。



H08

オイルフィルターを外したところ。




H09

新しいオイルフィルター。
最初は手でねじ込んでやって、手で動かなくなったらオイルフィルターで回してやります。
(ここをねじ切るとかなり大掛かりな修復作業となるので、絶対にねじ切らないよう注意です。





最後に、エアクリーナーのエレメント交換です。



■エアクリーナーエレメント交換

ここ参照して下さい。

エアクリーナーエレメント

こうやって、新品と見比べてみると汚れてるのが目立ちますねw




■燃費測定

さて、全ての工程が終わったらお楽しみの燃費測定。
お気に入りの試走ルートは首都高の環状線から箱崎周りの1週約50kmです。

 6号三郷線 八潮南IC
   ↓
 環状C2 葛西JCT 羽田方面
   ↓
 9号深川線 辰巳JCT 銀座方面
   ↓
 9号深川線 箱崎JCT 小菅方面
   ↓
 6号三郷線 堀切JCT 三郷方面
   ↓
 6号三郷線 八潮南IC


こんな感じ。
燃費測定にはもってこいなルートです。



さぁ、気になる燃費は!!!













高速走行: 23km/ℓ
街乗り走行: 20km/ℓ


という結果が出ました

めちゃめちゃ効果ありました。
ただ、まとめて作業しちゃったので、どの作業が最も効果あったかはわかりません(笑)


燃費落ちて困ったら、これらの作業をやってみると効果あるかもしれませんよ。
もちろん、キャブの再調整も効果あったと思います。


皆様もお試しあれ。