ZZR400 エアクリーナーエレメント点検 | むらのブログ

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エアクリーナーのエレメントの汚れ具合は、吸気に大きく影響します。
吸気が悪くなると、燃費に大きく影響します。

過去に、プラグをイリジウムに交換したり、アーシングやキャブOHなどを実施したにも関わらず燃費は向上せず、エレメントを新品に替えたとたんに燃費が7~8km/ℓ 延びたことがありました。

何をやっても燃費が延びない。

もしくは、

最近、燃費が悪くなった。

という方は、エレメントを交換してみると改善するかもしれませんよ
灯油使って自分で掃除される人もいるみたいですが、新品でも 1,000円しないので、(勘違いでした。新品で\2,500です。ヤラレ)俺は買っちゃいますw
(webike などネットでも注文できるし、2りんかんなどにパーツ番号でオーダーすることもできます)

ZZRのエアクリーナーにアクセスするためには、まずフューエルタンクを外す必要があります。



G01

フューエルタンクを外したら、エアクリーナーボックスにアクセスします。


G02

全部で7本のボルトを外します。
側面のボルトは狭く、レンチでは非常に外しにくいので、ラチェットレンチのソケットを延長するなどして延ばしてあげるといいです。


G03

蓋を開けたところ。
配置をよく覚えておきましょう。
右側の黒いやつがエレメントです。(裏は黄色)

エレメントの交換は、このタイミングで行います。
もし、余裕があればエアクリーナー本体(ボックス)を外してエンジン周りの点検まで行っちゃいましょう


G04

エアクリーナーボックス自体を外す場合は、ここのゴムキャップを外します。
(写真は外した後です)

G05

上のボルトを左右2本外してあげれば、エアクリーナーボックスが外れるようになります。
ただ、ボルトは斜めに付けられているため、真上からはアクセスできません。
なので先ほどゴムキャップを外した穴からアクセスします。

G06

こんな感じ。
(工具はインパクトドライバーに六角のソケットを接続したものです)


G07

エアクリーナーボックスを外したところ。

G12

キャブレター下は、ガソリンやクーラントが漏れると溜まる場所なので、濡れ・溜まりをよくチェックしておきましょう。
ZZR-400N1('93)だと20年モノなので、過去に交換したことが無ければクーラントとか漏れている可能性もあります。

赤丸で囲った部分が濡れていたり、青丸の箇所にガソリンやクーラントなどが溜まっている場合は、主にキャブから漏れている可能性があります。
(写真撮った時はクーラント漏れてました


仮に青丸の中にガソリンが溜まっている場合は、キャブ、ポンプ周り、
フューエルコック付近をティッシュやキッチンペーパーなどの乾いた紙を当てて、漏れの有無を確認してみましょう。
特にキャブのガスケット劣化があると、オーバーフローの原因にもなります。

※フューエルタンク外すときにガソリンこぼすと、濡れ具合を確認できないので注意しましょう。


屋根の下で作業していたり、夕方・夜間の作業だと暗くなりやすい場所なので、LEDライトとかを事前に用意しておくと便利ですよ。



あと、チェック/メンテナンスしたら、よく拭いて綺麗な状態にしておきましょう。
濡れたままだと、次にチェックしたときにわからなくなりますので





さて、本題のエアクリーナーエレメントですが。

G08

こちら。
ちょっと汚れていますね

エレメントは白いプラスチックで押さえられていますが、その部分と色が変わっているようならなるべく交換しましょう。
オイル交換よりも安価に済むので、できれば車検の都度で替えてあげればよいと思います。


組み上げは、組んだ時の逆順で取り付ければOKです。

注意することは、

・ラムエアダクトの取り付け具合
・ケース内のスクリーンのひしゃげ
・ケースの付け方が不完全でできるキャブとの間の隙間
・ケースを外した際のプラグ(ゴムキャップ)の付け忘れ

こんなところでしょうか。
主に戻すときの注意事項ですね。


ケースを外した場合は、取り付けも気をつける必要があります。

G09

ラムエアダクトといわれる、ゴム製のエアダクトがあります。
(フレーム開いている大穴に入っているゴムパイプがそうです)

フロント(アッパーカウルのヘッドライト下の穴)から、ここに延びています。


G10

ラムエアダクトのホースをこの穴に入れてあげます。
これがまた非常に硬くて、めちゃめちゃ苦労します。
ZZR 乗りが必ず通る、メンテナンスの難関のひとつかもしれません(笑)


ラムエアダクト組み上げのコツは、「ホースに軽く切れ目を入れてあげる」です。
正攻法でいくと、かなり苦労します。
エアクリーナーに差し込んだところで形を整えれてあげればOKです。

切れ目の目安は、2cmくらいですね。
硬いので、大き目のカッターか裁断バサミを使うと便利です。


次に、エアクリーナー内部のスクリーン(金属のネット)。
ケースの蓋を取り付ける際に、うまく溝に当てていないとスクリーンがガタ付いたり、ひしゃげたりする場合があります。
手抜きせず、きちんと溝にあわせてあげましょう。


また、ケースを取り付ける際の注意事項ですが、取り付け角度が甘くてキャブとの間に隙間ができると、二次エアを吸い込んで吸気効率が落ちることで、カブリなどの悪影響が出ます。
なので、こちらも取り付け時にはよくチェックしましょう。

あと、外したプラグ(ゴムキャップ)は忘れずに取り付けましょう。
これを付け忘れると、やはり二次エアを吸います。


繰り返しになりますが、きちんとエアクリーナーをメンテナンスしていれば、ガソリンの漏れなども確認できるし、吸気効率も高い状態を維持できるので、燃費も良い状態を維持できます。
ZZR-400 のエアクリーナーはメンテナンスかなり面倒ですが、長く快適に乗るためにも、なるべく慣れておきたい作業ですね。

慣れるとフューエルタンクからエアクリーナーまで、30分かからず外せるようになりますよ

※カワサキのパーツ検索は以下で行えます。
http://www.kawasaki-motors.com/for_users/partscatalog/