受験生ともなると、本番に向けて模擬試験を受ける機会があると思います。

この2年間は、時に「自宅受験」なんてこともあり、いまいち緊張感にかける模試もありますが、試験前日ともなれば、落ち着かなくなりますね。

 

「何をすれば良いですか?」と聞かれる時があります。

 

基本的には普段やっている問題集や参考書を見直すことで十分だと思いますが、迷った結果、気持ちが逆に振れてゲーム始める人もいるかも知れません。

 

過ごし方自体は、人それぞれ様々で良いと思いますが、模試の時は必ずやっておいて欲しいことがあります。

 

目標設定です。

難しく考えることではなく、模試の各科目に関して、具体的な目標を立ててみて欲しいと思うのです。

各科目、かつ、具体的に、です。

 

最近は減りましたが、以前はこういう話をすると、必ず「がんばる!」という生徒がいました…(笑)

頑張っては欲しいのですが、それだけではなく、試験後に検証可能な目標を考えて欲しいのです。

 

例えば、前回のテストを引っ張り出してきて、「前回の算数の試験は、大問1の計算問題で慌ててしまって半分しか取れなかったから、今回は満点を目指す。そのために慌てずに落ち着いて答えを出す。」というような具合です。

 

この話は、可能ならばもう少し深掘りすることができるとさらに良いと思います。

「なぜ前回は慌ててしまったのか」に対して、「周りが静かすぎて焦った」とか「最後まで解かなきゃいけないから、急いでしまった」とか、それぞれ「明日のための目標」を具体的に立てることができそうな話ですよね。

 

目標を立てなければ、検証もできません。検証する機会がなければ、大きく成長するきっかけも掴めません。

まずは具体的目標です。お父さん、お母さん、ぜひお子さんとやってみてください。

 

 

 

受験生にとっては、いよいよ本格的に模試がスタートする時期です。

 

普段から私が見ている子どもたちには次のような話をしています。

 

①試験前は、シミュレーションのチャンス。

実際に本番の3日前、何をするか考えてみよう。

 

②試験中は、自分の実力を意識するチャンス。

どこまでできるのか試してみよう。

 

③試験後は、特に直後は「振り返り」のチャンス。

次にできるようにするために何ができるか考えよう。

 

今回、お伝えしたいのは、この③です。

 

できる限り、早いうちに、その日のうちに、見直しをするべきだと

思います。これはできなかった問題があるときに有効です。

できなかったのは、何が足りなかったのか、何がわかっていれば解けたのか。

考えることはたくさんあります。

もちろん、できたことを確認しても良いと思います。

 

何より、その日のうちに見直しをしてみてください。

そして、一番考えて欲しいのは、模試を受ける目的です。

 

 

出題する側にもいろいろな意図はあるでしょうが、

中学受験の算数で、この3.14の計算、本当に必要なのかと

考える方もいらっしゃると思います。

 

先日平方数の話を書きましたが、今回は円周率の話です。

 

確かに計算があまりに複雑になると、

「どうせ中学校行ったらπ(パイ)になるのに…」ですよね。

現場にいてもそういう気持ちになります…(笑)

 

「小数の計算力をつける」とか「複雑にすることで情報整理力をつける」とか

いろいろ理由づけはできると思います。

実際に「効率」や「合理性」だけを子どもたちに学んでほしいわけではないんですね。

 

ここで本題。

 

子どもたちに学んでほしいのは、「工夫」です。

最初から簡単にできる方法を教えてもらうのではなく、できれば散々悩んで、

どうしたら「手を抜けるのか」を考えてほしいわけです。

 

「手を抜く」とはズルするとか、答え写すとか、そういうことではなく、

手数を減らすためにできることを考えてほしいわけです。

 

そう、3.14の計算はめんどくさいんです。だから、覚えてしまいましょう。

そうしたら、「手数」は減ります。

減った結果、間違える可能性が低くなります。

 

そんなふうに考えたら、少しは覚えてみようって気になりませんか?

 

 

 

 

 

 

 

今回の話である「『わかる』と『できる』はちがうんですよ」というのは、

以前は塾の先生の専売特許のような「ネタ」だった気もします。

 

でも今では、こちらが言わなくても、保護者の方々から、言ってくださる話になってきました。

大人の方なら、誰もが意識するにしろ、しないにしろ、経験してきている事なので、理解はしていただけますよね。

 

しかし、子どもたちにとっては、あまり関係ないんですね…。

 

「わかればよい」ではなく「できるようにする」ためにはどうすればよいのか、と言うことを

考えられるようになれば、子どもたちの成績は確実に上がります。

でも、どうしたら、「できる」ようになるのでしょうか。

 

事は簡単ではありません。これは皆さんも理解していただけていると思います。

でも、私なりの結論は、どれだけ「解き切る」練習をするか、と言うことだと思っています。

 

子どもたちが勉強している様子を見ていると、例えばテストの間違い直しをしていて、

答えを赤で書き込んで「わかった」と言っている風景によく出会します。

何となく、目に浮かぶ風景ですよね…(笑)

 

できるようになっているかどうか確認するのは、説明してもらうのが一番ですが、

実はそれだけでは、足りないこともわかっていただけたら、と思います。

 

「わかった」と思っているとき、最後に気が緩んでしまう場合は、少なくありません。

つまり、最後に答えを書くところまで、やり切ることが大切ではないかと思います。

 

繰り返しになりますが、やっぱりこの問題、簡単ではありません。

ここは、ご期待に添えず、残念なのですが、地道に努力するしかなさそうですね。

私が27年関わってきた学習塾の仕事は、合格まで見届けます。しかし、その後、入学の段階にはあまり関わらない仕事です。

人一倍、関わってきた子どもたちがどんな「スタートの日」を迎えているか、気にはなっていますが、これまではあまり思いを馳せることはなかったように思います。

 

でも今年は、今まで以上にそれぞれの子どもたちが進み行く道が気になっています。

 

なぜなんでしょう…。

 

私が今回の受験でみた高校受験生の中に、1人、ご両親の意見に猛反発して、自分の意志を貫いた子がいました。

当初は、全く受験に対してやる気は見えなかったのですが、自分の志望校が決まってからは、集中してよく頑張りました。

「貫く気持ち」は自分を信じることができなければ、持続できません。だから、本人の頑張りがすごいと思えます。

 

もちろん、ご両親も頑張りました。でも、その受験生はすごかったです。

 

そして、今回の本題は、この後です。

3年後まで貫ける目標を持つことができるか、それがここで大切だと思います。

 

何はともあれ、新入生とその保護者の皆さま、ご入学おめでとうございます。