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展示室Bは1960年代~晩年までの作品が展示されています。

または、活動の拠点をニューヨークじ移してからの作品とも言えます。

「1955年 - 活動の拠点をニューヨークに移す。この時期から画風は一気に抽象の世界に移っていった。また、この時期は、

マーク・ロスコ、

イサム・ノグチ、

ジョン・ケージ、

ジャスパー・ジョーンズ

などさまざまな著名人と交友関係を深めたことでも知られる(Wikipediaより)。」


《Confusion and Order A》1964年、油彩・カンヴァス、203.1×177.8 (cm)


1950年代から強められてきた抽象性が一気に加速した感があります。

また交友のあった作家たちからの影響も感じます。

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《Water Shores A》1970年、アクリル・カンヴァス、203.3×178.0

緑と黒の静かな構成の作品です。

そういえば、MIMOCAの猪熊弦一郎の作品2万点中、デッサンが18000点を占めているのですが、アクリル絵具で描かれたものはデッサンに含まれ、油彩画とは区別されているそうです。

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《Landscape E》1975年、アクリル・カンヴァス、194.0×130.3


「1973年 - 脳血栓で倒れてニューヨークを離れ、1975年からは温暖なハワイで毎年冬をすごしながら創作活動を続けた。」

ハワイで制作されたものでしょうか。

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ディティールを見ると、赤い原っぱの中に階段がいくつもあり、金色や銀の三角がその中に潜んでいたり、傾斜を滑り落ちていたり、小さな円がコロコロ転がり落ちていたり。


この作品をモチーフにしたマグカップがMIMOCAのギャラリーショップにあっって心動いた。

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《角と丸 BX》1977年、アクリル・カンヴァス、190.0×175.0

色彩が暖かくて、こんなクレイジー・キルトを作ってみたくなったりする。



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《無重力地帯の中に住む生物》1983年、アクリル・カンヴァス、234.5×122.0
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《宇宙は機械の運動場 No.1》1981年、アクリル・カンヴァス、200.0×140.0


赤で描かれたスペース・シャトルらしきものや、

ひっくり返った電車(に見える)、静かで暗い宇宙空間の中にパチパチ爆ぜるような赤で描かれたファンタジー。

動画にしたい。なんとなく。

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《Faces 80》1989年、アクリル・カンヴァス、194.0×194.0

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《鳥とヴィナス》1990年、アクリル・カンヴァス、194.0×130.3


これは1953年の《からす》の進化系のようにも見えます。

鳥と魚と人を並列的に見ているような絵。


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《カガシの夢》1993年、アクリル・カンヴァス、121.0×101.5

猪熊弦一郎の亡くなった年に制作された絵です。



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広い、天井の高い空間こそ無重力の世界で、その中に猪熊弦一郎の脳細胞のみた夢が散らばっている、


そんなふうにも思いました。

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展示室Aのガラスケースにあったコレクションですが、

もともとはアメリカで卵の配達に使われていたものだったそうです。旅先で見て気に入っていたところ、友達がプレゼントしてくれた、と「物 物」にありました。


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タイトルをやっと思い出しました。

「草」です。

しかし、

薄毛が気になっている私はどうしても、

「髪」

または、

「スカルプケア」

と心の中でマイタイトルをつけちゃうんですね。



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切り開かれた四角い入口は額縁のようでもあります。

イサム・ノグチ庭園美術館の工房も、愛媛県から移設してきた酒蔵に、大小の四角い入口というより開口部をつくっていたけれど、同じものを感じる。

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の設計は、谷口吉生。丸亀市立図書館も設計しているとたった今知って、見て来ればよかったな、と思っております。


東京国立博物館の法隆寺宝物館も谷口吉生の設計です。

四角いところや、無機質な感じなのに自然の風景に馴染んでいるところが似ている気がする。

ではでは。